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就活においてなぜ「目標」がとにかく聞かれるのか?

株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。

今回は、就職活動と目標について書きたいと思います。

エントリーシートや面接の設問で「学生時代に一番力を入れたことは何ですか?」という問いは、一般的に「ガクチカ」と言われ、就活においておそらく一番聞かれることが多い質問です。

そして、それに対する回答も「○○という目標を立てて、それを達成するために取り組んだ話」になるというのもかなり一般的で、典型的な回答例となります。

ガクチカの添削をしていても、目標が書かれていないものについては、「目標を明確に書いた方が良いです。」とアドバイスすることが多いです。

実際には、「目標」を明確に立てずに何かを始めることは多いですし、「目標」を立てなくても何かに熱中したり、結果的に他者から評価される何かしらの結果がでることもあります。

むしろ、明確に「目標」を立てないで行う行動が、無意識に心からその行動をしたいと思っている行動ということで、人間らしい行動なのではないかと思うこともあります。

例えば、アーティストの人は表現行為を何か目標があるからやっているのでしょうか?そういう人もいると思いますが、ほとんどのアーティストはそれを表現せずにはいられないという気持ちに駆られて活動しているのだと思います。

また、アーティストでなくても日常生活において「目標」を設定せずに行動することは多いはずです。いちいち一つ一つ取り組むことに「目標」を設定していたら、生活しづらいと思います。

なので、実生活上は「目標」はそこまで重要ではありません。

ただし、就活において「目標」を設定してそれに対してどういう取り組みをしてきたか、もしくはできるか、を主張できることは重要なことになります。

なぜなら、ビジネス自体が多くの場合、何かしらの目標を設定し、それを達成していく取り組みだからです。目標は定性的な目標のこともありますし、定量的な目標もあると思いますが、会社は必ず何かしらの目標設定をしています。そして、その目標を達成するために、各従業員の目標が設定され、それぞれやるべきことが決まっていきます。

就職活動において、「目標」が重視されるのは、こういった背景からです。目標設定をしたことがあるか、目標を達成するために何か取り組んだことがあるか、また、達成できなかった時にどのように改善したか、など、ビジネス上求められる考え方を持っているか、という部分が選考を通して見られることになります。

そのため、冒頭に書いたように「ガクチカ」において「目標を立てて、何かしら取り組んだ話」が評価されやすいことになります。

「ガクチカ」だけでなく、「将来の目標」について聞かれたり、就活をしていると「目標」を聞かれることがとても多いと思いますが、そういうものだと思って対応するしかありません。

働き始めると、多くの社会人が、会社から与えられた目標だけ持って働いていることに気づくと思います。就活時に言っていた自身で立てた目標は忘れてしまっています。

そういう状況を非難する方もいますが、上にも書きましたが、生活する上で明確な「目標」を持つことはそこまで求められていないので、それは自然なことなのだと思います。

目標を持ちたい方だけが目標を持ったら良いし、特に目標を持つ必要を感じない人は持つ必要はありません。

ただ、就活時に会社側に評価されようと思ったら、「目標」の観点で物事を考えることを忘れてはいけません。

以上です。

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