見出し画像

【薬剤耐性菌】風邪で病院に行くリスク。受診したのに薬貰えなかった時にどう思いますか?

ぷよーー( ^ω^ )

汗かき薬剤師saitorioと申します。

今回は、抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性菌の恐怖

について解説していきます。


因みに、薬剤耐性菌ってご存知でしょうか?

もし、知らなければよい機会に出来たら幸いです。

⇩動画解説はこちら


それでは・・レッツゴー( ゚Д゚)!!!

風邪に抗菌薬


皆さんは、風邪を引かれたらどうされますか?


多くの方が病院に行くと思います。


そこで、貰われる薬に抗菌薬が処方されてるとか

なんなら、病院行ったのに薬貰われなかったら薬なんででないの?

とか、病院の薬の方が良く効くって思ったりされるでしょうか?


これらはすべて思い込みです。


少しでも、疑問に持たれた方は、健康に対するリテラシーが

高いと思います。

画像1

風邪には効果ない?


風邪に関する言葉ってたくさんあります。

例えば、感冒とか急性気道感染症などですね。


で、ここからが大事なんですけど、風邪の原因って細菌ではなくて、

原因微生物の約 9 割はライノウイルスやコロナウイルスといった

ウイルスです。


風邪において、細菌が関与する症例はごく一部で


・急性咽頭炎におけるA 群 β 溶血性連鎖球菌(GAS)


・急性気管支炎におけるマイコプラズマやクラミドフィラが代表的な

 原因微生物である。


で、抗菌薬って細菌を退治するための薬なので、風邪に対して

有効でないことが分かるでしょうか?

画像2

薬剤耐性菌とは


近年では、こういった抗菌薬の使い過ぎや不適切使用により、

薬剤耐性菌の増加が問題視されています。


薬剤耐性菌とは、やくざい‐たいせい【薬剤耐性】

抗生物質などの薬剤や農薬などに対する抵抗力。


このような抵抗性を獲得した細菌を薬剤耐性菌という。


AMR(antimicrobial resistance)メカニズムとしては


✅突然変異や抗菌薬の影響を受けて出現する


✅薬剤耐性遺伝子は,細菌から細菌へ導入,接合,形質転換などに

 より伝播する


✅細菌から別の細菌に耐性遺伝子が移ることもある。

画像3

僕らが出来きるAMR対策


それは、むやみに抗菌薬を使わないことです。


風邪には抗菌薬は効きません風邪を治すのはあなた自身の免疫力であり、

一般的な風邪薬は、風邪のつらい症状を和らげるためのものです。


原因のウイルスをやっつける薬ではないのです。


病院でもらう薬だからと言って効き目があるってのは勘違いです。


なので、むやみに薬を欲しがる行為は大変危険です。


抗菌薬は用法通り飲み切る病院で抗菌薬は出た場合は、

それはあなたの状態に必要なものだと考えてください。


因みに、これまで病院で抗菌薬をもらった時、

指示通りに最後まで飲まれてましたか?


実はこれはとても大切なことです。途中で良くなったからといって、

飲むのを止めたりすると、変に細菌に抵抗力を与えることになり

耐性菌ができる可能性が高まります。


なので、余ってるくすりがあるからそれ飲んどことか、

他人に薬を譲る行為はその人だけでなく耐性菌という

社会問題となって健康に悪影響を及ぼしかねないので絶対に

やめましょう。

画像4

まとめ


・風邪の原因はウイルス


・抗菌薬は細菌に対して効果がある。


・風邪の時の抗菌薬は効果が無い。


・近年では、抗菌薬の使い過ぎや不適切使用で

薬剤耐性菌が問題視されている


・出された抗菌薬は用法通りに飲み切り、他人には譲らない

でした。


次回も健康に関する情報を発信していきますので、

よろしくお願いします。


気になることがあればどんどんコメントしてねー( ^ω^ )

それでは、ばいばーい(@^^)/~~~

参考文献:



⇩YouTubeはこちら⇩


⇩Twitter⇩


派遣薬剤師|多汗症|人前が苦手|あがり症|使命→病気になって後悔される患者が大勢いることに気づく|健康な今からあなたの疾病予防に努めようとYouTubeやtwitterで(https://twitter.com/saitorio3)で健康情報を発信中|ゲームは嗜む程度