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【ワーファリン】食べてはいけないものと食事制限なしで食べられる食品

・ワーファリンっていう「血液さらさらの薬」と相性が悪いのは、「納豆などビタミンK」を多く含む食品。

・ワーファリンの効果を弱める納豆などを摂取すると、「血管が詰まりやすくなる」ので控える必要がある。

・納豆などと相性が悪い血液さらさらの薬は、ワーファリンだけ。ネバネバも関係なくて注意すべきなのは「ビタミンK量」です。

・ワーファリン服用中は、特に納豆、モロヘイヤ、青汁、クロレラの摂取を避けるようにしましょう!


こんちゃ(*'▽')さいとりおです。

今回は、「 #事前に知っておきたいこと 」について『ワーファリン服用中でも気にせずに食べてもいい食品』のテーマで記事作成していきます。

こんなことないですか?

・血液さらさらの薬を飲んでるけど、食品で制限ってある?
・どんな食品がダメなの?
・制限がある中で野菜をたくさん摂取するコツ

この記事は2000字程度なので、4分くらいでサクッと読めると思います。

あなたは薬と食べ物の間には、とても深い関係があるのはご存知でしょうか?一般の方で良く知られているのは、「グレープフルーツ」や「アルコール」だと思います。

そこで、今回は『血液さらさらの薬と納豆』に着目してみました。

ちなみに「血液さらさらの薬」と「納豆が相性の悪いこと」を知ってたらすごいと思います。

なので、若くてまだ薬を飲んでない人は、まだ健康だから興味ないなーでは終わらせずに、恐らく「両親や祖父母が服用してるかも」知れないので、是非この内容を教えてあげて下さいね(*'ω'*)

さて、前置きはこのくらいにして、本題に参りましょう!!

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血液さらさらの薬や相性の悪い食品

さて、表題の通りですが、結論からいっちゃいます。血液さらさらの薬や相性の悪い食品とはなにか?

ワーファリンとビタミンKを多く含む食品(納豆など)

先日、私が運営してる『汗かき💦薬剤師saitorioブログ』納豆の健康パワーが凄いですっ!!って記事を投稿しました。

そこで、「納豆は健康に良いからみんな毎日食べようね!」で終われたら読者視点から「あーそんなんだー」ってまとまって見やすい。

しかし、そこで終われないのが薬剤師としての性なんでしょうか?納豆の話題がでたら、飲み合わせや食べ合わせの話をしないとダメなんですよね。

なので、このnoteではより詳しく深堀して解説していきます!

❑Point
✅ワーファリンっていう「血液さらさらの薬」と相性が悪いのは、納豆などビタミンKを多く含む食品

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なぜ相性が悪いのか?

健康について詳しい方なら、もしかすると納豆と血液さらさらの薬との相性が悪いって聞いたことあると思います。

その通りで、納豆やホウレンソウ等に多く含まれるビタミンKワーファリンの作用を妨害して、血液さらさらの効果を弱めてしまうからです。

補足

・ビタミンKは、血液を正常な状態に保つ作用(血液を固める)があります。
・ワーファリンを飲んでない健常人は、ビタミンKを摂取しても血を固まることはなく、かえってビタミンKが欠乏すると出血傾向になる関係性があります。

つまり、ワーファリンの薬の効果が弱くなると、血液が固まりやすくなって血管が詰まってしまうということです。

これは持病によって、血液の流れが滞ってしまう状態をワーファリンを飲むことで予防しているのに、そこに納豆を食べると血液の循環が悪くなるということが、どんなに危険なことか分かると思います。

❑Point
✅ワーファリンの効果を弱める納豆などを摂取すると、血管が詰まりやすくなるので控える必要がある。


良くある誤解

薬局で患者さんからの質問に「この薬は血液さらさらにする薬だけど、納豆食べたらあかんよね?」があります。

ここで詳細な解説をするとごっちゃになるので、身近な薬剤師に聞いてみると良いです。

覚えて帰って欲しいのは、基本的には血液さらさらにする薬で納豆と相性が悪いのは、ワーファリンだけです(*'ω'*)

恐らく『ワーファリンと納豆はダメ!』という注意から、『ワーファリン=血液さらさらの薬』の誤った認識も広まってことで『血液さらさらの薬と納豆はダメ!』になったと考えてます。

因みに他の『血液さらさらの薬』は、ビタミンKとは関係なく効果を発揮するので、納豆による影響を受けないことが根拠になります。

「ネバネバがあかんのよね?」

これもたまに聞かれる質問です。納豆の印象が強いからだと思います。

結論から言うと、ネバネバは関係ないですね。ここまで見られたなら、もう答えは分かっていると思います。

ネバネバした食品がダメなのではなく、注意すべきは「ビタミンK」の含有量だからですね。

❑Point
✅納豆などと相性が悪い血液さらさらの薬は、ワーファリンだけ。ネバネバも関係なくて注意すべきなのはビタミンK量です。


制限なしで食べられる食品

では、ここからはワーファリン服用中に「食べてはいけない食品」「制限ありで食べてもいい食品」「安心して食べられる食品」を解説していきます!

ここで知って欲しいことは、ビタミンKを1日でどれくらい摂取したらワーファリンの効果に影響がでるか?です。

個人差があり厳密に数値が決まってないものの、ビタミンK含有量が約150~250 μg以上摂取する場合、ワーファリンの抗凝固作用に影響を与える可能性があるかもしれないと述べられている。

ヴィタミンk

食べてはいけない食品:ビタミンK600μg/100g

納豆、モロヘイヤ、青汁、クロレラ

これらは一発アウトですね。


制限ありで食べてもいい食品:ビタミンK100μg/100g

チンゲンサイ、キャベツ、おくら、さやいんげん、白菜、アスパラガス、キュウリ、レタス、かぼちゃ、ピーマン、ナスなど

これらは、ビタミンK含量が10-100μg/100gな食品たちなので、もし食べるなら、全量で100g程度に調節すると食べることができます。


安心して食べられる食品:ビタミンK5μg/100g

芋類、キノコ類、かぶ、レンコン、トウモロコシ、玉葱、トマト、にんじん、大根、たけのこ、ごぼうなど

これらは、ビタミンK含量が5μg/100gの食品たちなので、気にすることなく食べることができます。

なので、健康日本21で推奨する野菜摂取量の目標値350g以上に満たない分はこれらから補うと良い。

とはいえ、個人差がありますので少量でも影響がでてしまうことがあるので、急に食事内容を変えない方がいいですね。

マルチビタミン(VK)、緑茶、噛みたばこ、ノニジュース

これらでも、以前にワーファリンとの影響が確認された意外な食品たちなので一応知っトク程度で良いと思います。

❑Point
✅ワーファリン服用中は、特に
納豆、モロヘイヤ、青汁、クロレラの摂取を避けるようにしましょう!


まとめ

✅ワーファリンっていう、血液さらさらの薬と相性が悪いのは、納豆などビタミンKを多く含む食品

✅ワーファリンの効果を弱める納豆などを摂取すると、血管が詰まりやすくなるので控える必要がある。

✅納豆などと相性が悪い血液さらさらの薬は、ワーファリンだけ。ネバネバも関係なくて注意すべきなのはビタミンK量です。

✅ワーファリン服用中は、特に納豆、モロヘイヤ、青汁、クロレラの摂取を避けるようにしましょう!

でした(*'▽')

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⇩参考文献⇩

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscpt/41/1/41_1_43/_pdf/-char/ja

https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail17.html

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/138/12/138_18-00155-1/_pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/57/7/57_570712/_pdf



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