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【エッセイ・覚書】報道ガイドライン

 お勉強ノート。報道ガイドラインについて少し調べてる。そのきっかけは定食屋でついていたテレビを見たことだ。僕はテレビを持っていないので、普段全くテレビを見ない。そのとき、海老カツ定食をほうばりながら見たワイドショーが久しぶりのテレビ体験だった。
 違和感を覚えた。ここでなんていう番組の、どういった報道の、どこに違和感を覚えたのか、を説明するつもりはない。ただ一言、曖昧な表現でその違和感を表現するとするならば、「特定の個人の人生を娯楽に仕立てあげる」ところだ。
 僕は違和感を感じるとすぐに調べたがるタチなので、報道に関するガイドラインを調べてみた。まだ、調べている途中だし、僕は専門家ではないので、中途半端な情報ばかりだ。でも有益だと思うので、見つけた情報をシェアしておこうと思う。
 今の時代、誰もが情報発信者になれる(なってしまう)からこそ、望ましい報道のあり方を知っておく必要がある。みんながこうしたガイドラインを知っていれば、もしテレビで不適切な内容・表現が放送されてしまったとしても、その内容・表現を無批判にそのままSNSに流してしまうことを防げるはずだ。

薬物に関する報道
 まずはタイムリー(2019/3/25時点)なものから。特定非営利活動法人アスクが提唱している「薬物報道ガイドライン」を紹介しよう。
 現状の薬物に関する報道は多方面にネガティブな影響を与えてしまう。そうした問題意識に基づいて、適切な薬物報道を目指して専門家たちが作成したガイドラインのようだ。
 薬物への依存は病気でもある。だから、依存者をただの犯罪者に仕立て上げ、道徳的な糾弾をするだけではダメだし、むしろ回復から遠ざけてしまう。また道徳的な非難は、いまは依存しているけど回復したいと考えている人のチャンスを奪ってしまう。相談しにくくなってしまうからだ。
 そして、依存症患者の人格を否定しないこと、それが大切だ。

自殺に関する報道
 次にWHOが定めた自殺予防のためのガイドラインだ。「WHO 自殺予防 メディア関係者のための手引き(2008年改訂版日本語版)」を紹介・日本語訳版を掲載している厚生労働省のサイトに飛べるようにしておいた。
 ゲーテの若きウェルテルじゃないが、後追い自殺は昔からある。そうした事態をメディアの報道によって引き起こさないために、作られたのがこちらのガイドラインだ。昔だったら、こうした情報を把握しておくべきなのは一部の人だけだったが、SNSでみんなが情報を発信できる時代には一般の人も知っておくべき内容かもしれない。

LGBT(SOGI)に関する報道
 そして最近できた「LGBT報道ガイドライン 性的指向・性自認の視点から」も忘れてはいけない。こちらのガイドラインはLGBT法連合会が編集・発行したものだ。取材をする記者と取材を受ける当事者に向けて描かれているが、誰が読んでも有益だ。LGBTに関する基本的な情報が掲載されているので、「私は詳しくないので...」と思っている人でも読みすすめることができる。特に「用語集」が便利。
 ここ数年でLGBT(SOGI)に関する理解は急速に進んだようにも見えるが、まだまだ偏見と無知にまみれた情報がテレビなどでは放送されている(らしい。僕はテレビを見ないから断言できないけど)。マスメディアがそのような状況なら、僕らは自分たちで気をつける必要がある。マスメディアのおかしな表現や態度に染まらないためにも、学ばなければならないだろう。


とりあえず、3つ。続きも書くかもね。

#テレビ #報道 #ニュース #薬物 #自殺 #LGBT  

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