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フリーランス1年生へ「僕たちは稼がなくてはいけないんだ」

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クリエイター、ライター、ミュージシャンほか、物事を作ることをお仕事とした「フリーランス(個人事業主)」が投げ出してしまいがちな「税金」。そこで損しないための体験談と対策をまとめて…
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#青色申告

18/【フリーランス1年生】税理士さんはいくらかかる?お金をかける余裕がある?

●勘定科目のおさらい ここまで延々、経費の勘定科目に関して説明してきました。多くのフリーランス、特にライター、クリエイターと言った人たちにとって、おすすめのラインナップは全て説明したつもりです。これまでの勘定科目、くどいようでうがもう1回、紹介した順番におさらいしますね。 地代家賃 業務に使っている家賃、管理費、駐車場代など。自宅の場合家賃の半分が目安 水道光熱費 自宅の場合、電気代は全体の7割。水道代、ガス代は3割を目安 通信費 電話料金、インターネット回線料、レンタル

17/【個人事業主は要チェック】まだまだある勘定科目を見落とさないで

これまでは、みなさんに興味を持ってもらいたいため「そんなものまで経費になるの?」という勘定科目を優先してご紹介してきました。今回はまず、そこから抜け落ちている物もフォローしておきます。 ●もし仕事の一部を人に頼むなら「外注費」 私の場合は、原稿の執筆からイラストやデザインまですべて自分で仕事にしているので発生することはないのですが「外注費」というものがあります。例えば店舗を構えている個人事業主の場合看板やメニュー値段表などクリエイターの方に発注する場合もあるでしょう。もち

16/【生活費か?仕事の経費か?】パソコンやタブレットを買って節税しよう

●パソコンは経費で買っても大丈夫? 仕事でパソコンを使いますよね。私の職業は構成作家なので原稿を書くのにデスクトップパソコンは必需品です。簡単なデザインの仕事も請け負うことが多いためプリンタやフラットベッドスキャナーも持っています。また外出先で原稿書く機会も多いためノートパソコンとタブレットも頻繁に使う、大事な仕事道具です。でもそうでないフリーランスの皆さんも仕事でパソコンを使う事ってあるんじゃないでしょうか?メールを出したり、企画書を作ったり、リモートの打ち合わせに使った

10/【フリーランス1年生は知っておこう】イマドキの「通信費」は工夫すべき重要項目

●通信費は面倒くさい!だからラフでいい! 通信費と言うと一般に電話代のことを指します。いや……その昔は電話代のことを指しました。ところが今、実際に電話回線で電話をしている人はどのぐらいいるでしょうか?もちろん打ち合わせで電話を使う事もあるでしょうが。現実に多いのは電子メールのやりとりや SNSだったりするのではないでしょうか?パソコンに限らずスマホがメインという方もいらっしゃるかもしれません。通信の基本が電話回線からインターネットに変わってしまっているのです。 つまり通

8/フリーランス1年生!家賃の半分は「経費」に出来ますよ!

●家賃を経費に出来るなんて知らなかった 収入の中で一番大きな割合を占める出費って何でしょうか?都市部で生活している人にとっては家賃は食費より何より一番お金がかかるはず。 個人事業主に関して言えば「家賃」は経費として申請して節税に使うことができるのです。 会社員の人に話すと驚かれることがあるんです。 「家賃って生活費じゃないの?」と。 もちろん生活費ですし、生活費は事業に係る経費とは別のものです。だからこそ、その一部でも経費として落とすことができれば大きな節税になるわけです

6/【フリーランス1年生】はじめよう!10万円控除コースの帳簿づくり

●「勘定科目(かんじょうかもく)」という言葉だけ覚えよう 前回、サンプルとしてお見せした「おもづかい帳」のような帳簿。もう一度振り返ってみましょう。 経費の項目と、内容を見比べてみて、なんとなく想像がつくのではないでしょうか? でも、いわゆる「確定申告の入門書」を見るとこの経費の項目が実に分かりにくいんです。この経費の項目のことを、簿記では「勘定科目(かんじょうかもく)」と言います。今後、複式簿記を覚える方のためにも、ここからは「勘定科目」と書いていきますね。 多くの「

5/【恥ずかしいけどお見せします】フリーランス1年生の「帳簿」はこれでいい!

●誰も教えてくれないフリーランスのルール 「相談会に行くのがおすすめ!」という話を前回書きましたが、行けるタイミングが難しかったり、最寄りの自治体が相談会をやってなかったり、いろんなケースがあると思います。とりあえず税務署に行って「青色申告の申請書」を出し終わった方は、次にどんな準備をすればよいのか?それはおそらく皆さんが苦手であろう帳簿をつける作業です。 青色申告に限らず、白色申告でも個人事業主として仕事をしていくためには「帳簿」が必要です。これは社会のルールなんですけ

4/【フリーランス1年生】税金?じゃあ、まず何をすればいいの?

●青色申告の第一歩は「申請書」 さて、ここまで読んでくれたフリーランス1年生、または「よーし!じゃあオレも青色申告しちゃうぞ」と思った人。そんな人はまずは税務署に行って「青色申告承認申請書」を出すんですよ! これがまた、面倒くさい話で、青色申告をするためにはその年の3月15日までに青色申告承認申請書を所管の税務署に提出することが必要なんです。つまり、春から動き出しても来年1月の確定申告では、青色申告65万円の控除の対象から外されちゃうんです(青色申告でも控除は10万円)。

3/【フリーランス1年生】損しないための青色申告を決意しよう

●なぜ青色申告でないと損してしまうのか? あるとき「税理士の知り合いから青色申告した方が得なんじゃない?」と言われ区で開催されている確定申告相談会に出かけました。(皆さんのお住いの地域でも、確定申告の相談会などが開かれていると思います)。そしたら税理士の人から「オススメは断然、青色申告です」と言われました。 「え?楽だから白色申告をしてきたのに……青色申告って個人じゃ大変なんじゃないですか?」と思ったんですが、話を聞いてみたら実はそこまで大変なこともなかったんです。 何し

2/【フリーランス1年生は絶対知っておきたい】確定申告の白色、青色って何?

●確定申告って何? 会社を辞めた人。 自分で独り立ちして個人事業主になった人。 いわゆるフリーランスの人たちは税金の手続きを自分でしなくてはいけません。 会社に所属している人は会社がそのあたりのことを全部やってくれているので気にしたこともないでしょう。実際、私も若い頃は構成作家の会社に所属する会社員だとだったので経理は全て会社任せでした。 会社の経理の人に言われるがまま年末調整にサインをしてはいおしまい。所得税は会社が給料から天引きして納付してくれるのですが(これを源泉徴

1/フリーランス1年生へ「青色申告」のすすめ

フリーランス(個人事業主)として仕事をしている友人、知人には「組織に縛られるのが嫌だし、気が楽だからフリーランスをやっている」という人が多いんです。要するにみんな面倒くさがり屋なんです。だからなのか、何なのか「お金」に対しても結構雑な人が多い。 私は事情がちょっと違っていて、職業柄フリーランスとしてしか仕事を取れないわけで、そこまで面倒くさがり屋ではないので、別に会社員として構成作家業が続けられるならその方がいいとも思っているわけです。実を言えば、作家デビューして20年は構