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【2024.9】良い投資行動のために寄り添う


冷静に投資を継続

 引き続き短期的にはマーケットの変動は大きく、依然として心配を抱えている方もいらっしゃいます。幸いなことに、メディアやSNSの騒ぎとは別世界のごとく、セゾン投信のお客さまはこれしきのことで揺るがない方がほとんどでした。

良い投資の成果は、良い運用と、良い(お客さまの)投資行動、この2つの掛け算です。世間が騒ぐ時ほど冷静になって投資を続けることが大切です。

2024年8月相場を俯瞰して

 一歩下がって世界の相場の動きを見てみましょう。右表は、代表的な株価指数である米国株式S&P500、欧州株式ユーロストックス600、日本株式TOPIX(いずれも配当込・現地通貨建)における2024年の年初来高値からの騰落率です。米欧の市場については下落率が高まった8月5日も10%に満たない下落率でした。そして8月21日時点ではほぼ年初来高値の水準に戻していることがわかります。

【年初来のピーク時からの下落率】

出所:Bloombergのデータを基にセゾン投信作成

それなのになぜ私たちは下がったままではないかと思い込んでいるのでしょうか。それは為替の影響です。下表のように米ドル/日本円、ユーロ/日本円ともに対象通貨に対して、上昇したままの状態です。

【為替の変動率】

出所:Bloombergのデータを基にセゾン投信作成

ここで大切なポイントは原資産の値動きがどうなっているかです。為替の値動きは気まぐれです。日本から海外へ投資をする場合為替の影響を受けますが、米国人にとっての米国株式相場、ユーロ圏内の人々にとってのユーロ圏内株式相場は為替と無関係です。メディアはあまり報道してくれませんが、騰落率の変動要因を株式部分と為替部分とに分けて把握しておくことが大切です。

日本の株式市場は為替の影響を反映しやすい市場であるため回復に時間が掛かっていますが、米欧は通常の株式相場の上下の範囲での動きでしたし、大崩れしたとは表現しづらい動きで終わったことが実情です。為替に関しては誰にもわからないことなので積立を継続することがやはり大切になってくるのです。

良い投資行動とは

 相場の上下に一喜一憂せず積立を継続することであり、投資商品を継続保有することで、余裕があれば下落局面での追加投資が良い投資行動だと考えます。反対に悪い投資行動は、相場の上下を狙って売り買いを繰り返す、下落局面で積立を止める、継続保有せずに売却してしまう、下げ止まって反転したら買い直そうと欲を出すことです。良い投資行動を続けるには良いパートナーが必要です。

スポーツジムを例にして考えてみましょう。最近、気軽に24時間利用できる廉価なスポーツジムが増えています。その利用者のうち、正しく効果を得られている人の割合はどれくらいでしょうか。自身で適切なプログラムを組んで、適切なマシンの使い方、身体の使い方ができるのであれば何ら問題ありません。ただし、それは一部の方を除いて難しいものです。パーソナルトレーナーを利用したほうが目指すゴールへ着実に近づくことができます。同じマシンで、同じ動作で、同じセット数を行っても、フォームが崩れていると効果は格段に異なってきます。

投資も同じです。便利で気軽に利用できるシステムをはじめとするインフラも大切なのですが、最も大切なことはスポーツジムにおけるパーソナルトレーナーと同様の存在がいてくれるか否かです。即ち適切かつタイムリーな情報提供や、アドバイスを提供してくれるか否かです。良い投資行動を導くパーソナルトレーナーとして、セゾン投信は今後も長期積立投資を軸とした生涯投資をお手伝いしてまいります。
(2024年8月30日)

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