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普通の高校生の僕が世界を征服しますが仲間は全裸のおじさんでした?!

僕は大きく息を吸い込んで務めて冷静を心がけながら声を出した。
「話を整理させてくれ」
思ったよりも大きな声になってしまった。
その声を聞いて目の前の二人はびくりとこちらを向く。
とりあえず先ほどまでの堪え難い騒音のような言い争いを止める事には成功したようだ。

目の前の二人。
一人はこの学校の制服を着た女子生徒。肩より少し長い、赤茶色の髪をポニーテールにまとめている。スカートは短く、ケバケバしい化粧をしている。いわゆるどこにでもいる今時の派手JKだ。
そしてもう一人。でっぷりとたるんだ体はなぜか服を何も着ていない。辛うじて股間は白いブリーフで隠されていた。そう、どこから見ても全裸の中年男性だ。そしてなぜか全裸なのにヘルメットを被って肩からモデルガンと思わしきマシンガンをかけている。

「つまり、このおっさんはお前の親父だと」
「そうだよ!!!!!」
先ほどまで怒り狂いすぎて若干涙目になっている女子が怒鳴るように同意する。
「何なの!マジで意味わかんないんだけど!!!何でお父さんがここにいるの!?しかも何で裸なの!?」
噛みつくように怒鳴るが、気持ちは痛いほど共感できる。
僕も自分の母親が水着姿で学校に来たら脳の血管が切れて死ぬかもしれない。
「まあ話を聞いてくれよ、美咲ぃ…」
オロオロとしながらおっさんが女子(美咲というらしい)を遮る。
「はぁ!?理由なんて何でもいいよ!マジで意味わかんない!!」

「とりあえずおっさんの話も聞こう、一体何の理由なんです?」
まだ吠える美咲をとりあえず僕は押しとどめた。もうかれこれ小一時間続いているこのループにいい加減終止符を打ちたかったのだ。
どこからどう見ても普通のさえない禿げたおっさんは頭を掻きながら言った。
「いやあ、ちょっとクーデターを起こそうと思って」
おっさんはもじもじとしながら言葉を続けた。
「手始めに市長とここの校長を暗殺してきたんだよねえ」
「…はああああああああ?!」

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