ぶっ倒れた話

Twitterでは報告したが、暑さにやられたのか久しぶりにぶっ倒れた。
まだ体はややふわふわしており本調子ではないがゆっくり休んでいる。
とりあえず割と個人のなんかが入るのでちょっと不快に思われる方もいるかもしれないと念のため前置きしとく。

倒れる前日、前々日と暑さがえらいことになっており、自分は汗だくになりながら仕事をしていた。
ぼくは今の職場は入って3か月。
直前の職場がパニック障害で通勤できなくなって退職して、少しだけ療養していたがいい加減収入がないとジリ貧だということで選んだ職場だ。
接客業のシフト勤務だが、前にもやったことのある業種・職種なので仕事内容の見通しがついて家からもバス1本で10分で着くため選んだ。

前日、クソ暑い中ぼくは棚卸作業をしていた。
在庫が置いてあるのは厨房と倉庫だ。
職場の厨房はエアコンをフルパワーでかけているのに室温30℃を叩きだすし、倉庫は空調も換気装置もないためさらに気温が高かった。
当然汗だくになりながら仕事をしたが、翌日休みだからと仕事に打ち込んだ。
その夜は帰宅してから全身が火照っている感覚と何だかよくわからない喉の渇き、微妙に手足が浮腫んでいるような違和感があり、疲れてるなあ熱中症気味かなあなどと思いながら水分を気持ち多めに取りつつ無理やり寝た。

翌朝起きると、頭の芯が締め付けられるような痛みと全身の重さ、ついでによくわからない喉の渇きがあり、全身に脂汗をかいていた。
こりゃ熱中症かな?とその時僕は考えており、実際Twitterでそうつぶやいていた。

家にあるお茶を飲んでいたが何だか追いつかない感があり、コンビニに行こうとしたものの、玄関を出たところであまりのだるさで座り込んだ。
こりゃいよいよだめだな、と思った自分はコンビニ(徒歩10分)はあきらめ、徒歩1分の家の近くの自販機でスポーツドリンクを買ってきて、それをリビングの椅子に倒れこみながら飲んだ。
自分は真夏の炎天下にヘルメット被って現場労働してたことがある。
その働いているときの知恵の一つが、熱中症になりかけてる時は塩を舐めてもしょっぱくないという知識だ。
熱中症の時は水分とともに塩分も体に不足するため、塩を舐めてもしょっぱくなく味がしなくなるのだ。
今後熱中症かな?と思った方はぜひ試していただきたい。
そういった知識があったためふらふらしながら塩も舐めた。
いつもよりは塩気を感じない気がしたため熱中症気味であるなと判断した。

朝から涼しい自宅にいるのに熱中症になるもんだなあなどと思いつつスポーツドリンクを飲んでいたら、一気に気持ち悪くなり慌ててトイレに駆け込んで吐いた。
もう2秒遅かったら床に粗相していたがギリギリ間に合った。
そこからしばらく吐き続け、胃の中身がからっぽになって胃液だけが出るレベルになった。

この時点でもちょっとよくわかってなくて、ただ嘔吐が激しかったのでこりゃ病院かかって点滴打つ方がいいやつかなあなどと思っていた。
ただ今一つ判断がつかず、救急相談ダイヤルに電話をした。
救急相談ダイヤルのお姉さんは穏やかに丁寧に話を聞いてくれていたが、自分が嘔吐したことを伝えると、途端に声色が変わった。
「すぐに救急につなげるので救急車で病院にかかってください。脳出血の可能性があります」

久々にぞくっとした。
電話するまでは吐いたせいで体力を消費したのか立つのもやっとのふらふら状態になりつつ「こりゃ熱中症だ」と思っていた。
だが脳出血の可能性を示されて最初に思ったのが「これ脳出血ならどうやって周りに連絡しよう」だった。
そして死にたくないなあと淡々と考えた(実際受診後は杞憂だったため今となっては笑い話なのだけども)

そのまま医療相談のお姉さんが救急につないでくれた。
住所など伝え電話を切った後、自分がパンツ一丁なのに気づき置いてあった洗濯物からとっさにスカートを取って履き、ふわふわしながらも財布と携帯を持った。
数分後に救急隊が到着して家のチャイムが鳴らされたので、ふらふらしながら救急車に乗り込んだ。
その間も2~3分おきくらいにげえげえ胃液を吐いていた。胃液って結構出るもんだ。

病院につくと、脈拍と採血をしながら問診で症状を聞かれたが、採血担当のお医者さんがぼくの血管をうまく捕まえられず左腕がえらいことになった。
左腕に針を刺した後血管にうまく入らずぐりぐり探られたが採血できず、手の甲に刺して血管を探ったがそれでも無理で結局右手の手首から採血した。

医者「ご家族に脳の病気や心臓の病気をされた方は」
ぼく「確かいないですいたたたたた(針をえらいことされている)」
医者「健康診断で高血圧や糖尿の指摘されたことは」
ぼく「デブくらいですぅ…いたたたたいたいいたいいたたたた(別の所に針をぐりぐりされている)」
医者「念のため脳のCTとりますね」
ぼく「はいぃ…(右腕に刺されてやっと通った)」

その間も胃液をげえげえ吐いていたが、点滴が入ると一気に楽になった。
吐きまくってぐったりしていたのだが点滴通ったところから冷たいものが流れ込み意識が覚醒していく感があったびっくりした。
とはいえ吐き気はすぐには治らず、検査を待つ間もげえげええずいていた。

CTを全身取られ、結局暑さともともとのパニック障害の既往症から神経が調子を崩し腸炎を起こしたのではないかいう診断が降りた。
点滴1本が全部終わると何とか吐き気も収まった。
一部吐くときに袋が間に合わずスカートがゲロで汚染されたが、とりあえずふらふらしつつも歩けるくらいにはなっていた。
点滴は偉大だ。
家人が仕事を早退して迎えに来てくれ、支えられつつ家に帰宅してアイスノンを頭に当てながら横になった。

結局騒ぎまくったけどストレス性の胃腸トラブルってことで帰りはお医者さんも割とのんびりと対応していた。
自分も救急車呼んで申し訳ない気持ちになったが、吐いた後急激に症状が悪化して動けなくなったので、もし意識を完全に無くしていたらそれはそれで脱水起こしてヤバかったと思うから呼んでよかったのだと思いたい。
いや、やっぱ申し訳ないな…お手数をおかけして申し訳ない…

ストレス性の胃腸トラブルの原因についてはガンガンに心当たりがある。
職場で人間関係というか権力闘争というか管理職の尻拭いに現在巻き込まれておりえらいことクソな状態なのだ。
こっちの方は近いうちにどうにか整理して別の仕事に移るかなんかしたいなあと思っている。とりあえず辞めたい。

とりあえず原因は大したことなかったけど、自分が死ぬ可能性あるのかもと思った瞬間は流石に言葉が出ないほど寒気がした。
いつもだと「まあ何とかなるさ」と様子を見るところだが、可能性を見るって大事なことだと思った。
自分もそうだけど体調不良に対して救急車呼ぶほどじゃないんじゃねえかなって思ってしまう人は救急相談ダイヤルに電話してみるのがいいと思う。
そこまでの緊急性がなくても一番近くてその時受診可能な病院を教えてくれるので、以前腰をいわしたときも病院を教えてもらい非常に助かった。
結果的に大事でなくてよかったです。

今年は暑さが続くらしいので皆さんも体調に異変を感じたら大げさだと思っても病院にかかってください。
特に嘔吐や下痢を伴ったら急激に体力奪われて一気に動けなくなるのでタクシーや救急車を使ってどうにかしていいんじゃないかと思います。
みんな元気でありますように。ぼくも元気であれますように。

ぼくの日々のゼロカロリーコーラに使わせていただきます