その人、1人のために。| 47キャラバン#43@滋賀 | 志帆 | 大学生
見出し画像

その人、1人のために。| 47キャラバン#43@滋賀 | 志帆 | 大学生

志帆

どうも、志帆です!
令和47キャラバンの続きを綴っていきます✏️
滋賀編に入る前に15日の晩、京都の町屋で行われた高橋さんの講演を聞いて思ったことをまとめようと思います。

「農家さんや漁師さんはよく仕方がないと言う。自然をコントロールしようなんて微塵も思っていない。」
多くのことがマニュアル化された世の中。とりあえず周りを見て規則通り動いていれば、楽だし安心する。ただ、自分が正しいと思う道が必ずしも規則の範囲内に収まっているだろうか。その人、一人のためを思ったら規則に反することだってあるんじゃないだろうか?とふと考えた。生産者という名前の生産者さんが存在しないように、私たちにはそれぞれ今までの人生を歩んできたストーリーがある。あなたひとりのために届けたいんだ!それが伝われば人の心は動く。
(※余談
築地の小売店でアルバイトをしています。商品のPOPを書く業務があるのですが、やはり手に取ってもらうコツはお客さんに「これ私のことを言ってる?!」と自分事に感じさせること。あとはお客さんを覚えることかな。「以前もご利用してくださいましたよね?また来てくださって嬉しいです。ありがとうございます。」なかなか難しいけど、試行錯誤でやってます。自分がしてくれて嬉しいことを想像力を働かせて他の人にもしようと意識する。)

自然は人間世界のようにマニュアル化できない。長く寒い冬が終われば、生き物がもぞもぞと動き出す春がやってくる。もちろんそのような自然の営み、ある程度の法則はある。
マニュアル化できない自然を日々相手にしている生産者さんから学ぶことは多い。技術的な面も気になるけど、マインドの面でも。これからも学ばさせてもらいたいなと思います。

▽滋賀 豊郷

いちごを栽培する市川農場さんのもとへ向かう。拓かれた平坦な道を進み(途中とんでもなく狭い道に迷い込んだが、高橋さんが見事な切り返しを見せていく!)、いちごハウスと側に建っている直売所の前で私たちの到着を待ってくださっていた。

・ヒット商品が世に出るまで

さっそく広いハウスの中でお話を伺う。市川さんは元ウェディングプランナーで、お客さんのニーズに応えるのがお得意。余談にも書いたけど、自分がされて嬉しいことを他の人にもする心がけを大切にされている。
写真で手にしているのは市川さんの加工品「いちごバター」娘さんがパンにイチゴジャムとバターを塗っている姿を見てヒントを得たそう。私もお土産に頂いちゃいました!この高級感はサービスエリアや道の駅でも目をひくだろうとしげしげと眺めてしまう。台湾ではいちごバターとマーマレードの色合いが縁起物として良いらしく、めでたくヒット商品となった。狙ったわけではないのがすごい。ちなみに1番左、たまねぎのドレッシングもめちゃくちゃ美味しいんです!肉料理にピッタリかつアミノ酸不使用というこだわりでアメリカでも人気に。豊郷が当時流行っていたアニメの聖地であったため、豊郷をパッケージで強調(こちらは狙っていった)。アンテナを多方面に張っていることが分かる。いずれも海外進出を遂げた大人気商品!

・人と向き合うこと=

そんな海外輸出まで盛んに行なっている市川さんのモットーは「コアなお客さんを大切にする」初めから全国の皆さんに届けよう!と意気込むのではなく、目の前のお客さんに真摯に向き合う。例えば、ポケマルで発送メールを送る際には写真付きで送ったり(クレーム防止にもなる)、ごちそうさま投稿には一人一人違ったコメントを書くなど。また、地元の若い農協職員さんとも繋がり、地域の農業の見本となるような姿勢を届けている。お互いを信頼している様がありありと感じられて眩しかったな。

数十分話しただけでも市川さんの人柄にすごくすごく惹かれた。謙虚で相手の側に立って物事を考えられて…いちごを買うだけでなく、市川さんとお話しすることを目的に来られる方も多いんじゃないかな。お客さんとして自分を大切にしてくれる方が育てた食べ物は美味しいに決まってるし、何より会って色々話したいし、美味しかったよありがとうって伝えたくなるのだ。これが人と人とがお互いを想い、繋がるプロセスか!と実践の現場を見てパズルのピースがばっちりはまる感覚を覚えた。有意義な時間をありがとうございました!

▽滋賀 守山

この日は暖かくて気づいたら助手席でぐうすか眠ってしまっていた。誰の運転でも寝てしまうのだが、これがなかなか直らない。寝てていいよ〜と言ってくれる方ばかりなので直す気もないと言った方が正しいかも…

滋賀県生産者さんめぐり第二弾はトマト農家さん!見学に行く前に河西いちご園でいちごソフトクリームを食べた。好きな時に寝て好きな時に食べてる私の様子を見て、動物みたいだなと高橋さんは素直な感想をこぼしてた(笑)
よくよく考えると生きる上で必須な行為を満足にできるって幸せなことですよね。

・東北人の赤

私が車の中でソフトクリームを頬張っている間、高橋さんは先に生産者さんのところに挨拶へ。追いかけていくと、なんだか嬉しそうな高橋さんと滋賀県在住の熊本さん(岩手県出身)が。混乱する!
とまとふぁーむ結彩(ゆさ)の熊本さんはアイメック農法でトマトを栽培されている。上に出てきた河西いちご園さんにも熊本さんのトマトが置いてあってしれっと試食を食べてました。リサーチ済みです(笑)
ハウス内でももぎたてのトマトを頂きましたが、甘いのなんの。特殊なフィルムを用いて余分な水分や雑菌を通さないことがアイメック農法の特徴だとか。トマトは水分供給量が少ない中で栽培されると(すなわちストレスをかける!)糖度が増すのだそう。私はトマト農家さんのところへお邪魔するのが今回で2回目になりましたが、トマトって色々な栽培方法が存在するんですね。

これがアイメックベッド↓
根がびっちり!養分が欲しいよ欲しいよと根を伸ばし糖分・アミノ酸を蓄える。

高橋さんは何かに導かれたのか、第六感が働いたのか同郷の熊本さんと出会い、岩手談義に花を咲かせていました。共通点があるとぎゅっと距離が縮まる。

朴訥な雰囲気をまといつつ、ボソッと冗談を口にする熊本さん。明るくて清潔なハウス内で一人、城を築きもくもくと作業をする姿が目に浮かぶ。ゆっくりじっくり話をしたいなと思う方でした。トマトロードを通って名残惜しくハウスを後にしました。真っ赤でツヤツヤのトマトを思い出しては涎が出てきます。ありがとうございました!

▽滋賀 大津

夜は高橋さんの講演会。滋賀県をフィールドに色々な分野で奮闘している方々が集結しました。「自分はこんなことがやりたいんだけどどうしたらいいんだろう?」「これについてはどう思いますか?」などと次々に質問が飛び交い、換気をしていたにも関わらず会場は熱気に包まれていました。
琵琶湖の漁師になりたいと口だけ状態の私ですが、そこにいたアツい方たちと手を取り合って彩り豊かな世界を作っていけたらなとおこがましくも感じました。

私はよく〝彩り豊かな世界〟を生きたいと言います。これは自分次第で見ることのできる世界だと思うんです。幸せの感度を下げることで、繰り返される日々の生活は圧倒的に豊かになります。どんな小さなことでも感動できるし感謝できる。中学高校と縦の世界ばかりを見て自分で自分の首を絞め続けていた私は、一度自分の心を殺してしまいました。けれど、家族や大好きな友人のおかげで徐々に回復し、横の世界を見ることを覚えたのです。まだまだ視野は狭いし不安や心配事もあるけれど、今では縦横に囚われず、多様性に満ちた世界に身を置きたいと願い生きています。

京都と滋賀のキャラバンで漠然と感じていたことがはっきりと輪郭を伴って再認識できました。
話してくれた皆さん、ここまで読んでくださった皆さんありがとうございます!またお会いしましょう!

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ありがとウバウオ!
志帆
おさかな大学生 生きもの(特に魚類)と水産に興味あり! 自然との触れ合いを求め、あちこち彷徨っています。