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今、20代に歌謡曲がブーム⁈

先日、新聞にある若い女性が載っていました。
その方は、平成生まれの昭和ポップス愛好家“さにー“さん。
「あなたの知らない昭和ポップスの世界」を運営して日々、昭和ポップスの素晴らしさを発信されているそうです。
「ゴールデンタイムエイジクラブ」を展開する身としては興味津々。
早速サイトを覗かせて頂きました。

ノスタルジー度ゼロ!

サイトは、昭和ポップスの流れを体系立てて説明していたり、キーとなる人物のデータベースがあったりと、大変分かり易く充実した内容です。
そこに出てくる名前やワードは、我々世代にとってとても懐かしいものばかり。
ですが、見ているうちにふと感じたのですね、ん?何か、今まで世の出ている“昭和の素晴らしさ紹介コンテンツ“と違うぞ、と。
そう、ノスタルジー感が無いのです。
考えてみたら、さにーさんは20代。
ノスタルジーを持ちたくても⁈持てないですよね、昭和時代にはまだ生まれていないのですから笑
だから、我々世代が昭和を語る時にどうしても出てしまうノスタルジー感がゼロ。
そして、それがとっても心地良かったのです。

時系列の呪縛からの解放

80年代。
それは“新しいことはいいことだ“全盛の時代だと思います。
それ故、そこで青春を過ごした(=人格形成をした)我々世代は、いつも何かを評価する時に、「新しいか?古いか?」という基準で判断するところがあるかな、と思います。
時間の流れと世の中の進歩がシンクロしていた中で歳をとって来た故に、「古い=時代遅れ=良くない」という感覚がどうしてもあったのではないかと。
しかし、ここで見る20代はそういう感覚では無いんだな、と思ったのです。
「新しいか古いか」ではなく、「良いか悪いか」
それは「時系列」というものから解放されているから持てる感覚なのだと思います。

ダイバーシティとサブスクリプション

時系列から解放されるキーワードは、2つです。

デジタルのお陰で、全ての情報がフラットに同時併存出来るようになったこと。
そして、サブスクリプションモデルの登場でその情報に自由にアクセスすることの経済的負担が圧倒的に軽減されたこと、です。
分かりやすく言えば、Apple Musicです。
過去の楽曲から最新の楽曲までが定額で聴き放題。
その状態がデフォルトなわけです、今の若者にとっては。
我々の青春時代は、“その時の今“以外へのアクセスはとっても難しかった。テレビもラジオもその時のヒットソングしか流さない中、当時浜松の高校生にとっては、過去の音源を聴く機会はたまたま親が持っていたレコードくらいしかなかったわけです。
でも、今の若者は目の前に全てがあるのです、フラットに、全てが“今“のものとして。

ノスタルジーを超えていく!

フラットに「良いものは良い」とするという感覚。
これは、年齢を重ねた我々こそが自覚して持つべき感覚だな、と。
ノスタルジーはそれはそれで素晴らしい感覚だけど、そこで終わらない。
純粋に、良さを感じて、そして、それを今とこれからの糧としていく。
そんな姿勢で生きて行かねばな、ということを若者から学びました。

ゴールデンタイムエイジの皆さん、そんな姿勢で益々輝いて行きましょう!

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