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「学び直し」熱がグングン来てます!

今、シニアの「学び直し」が熱いです。
様々な大学が行っている社会人教育プログラムは皆、定員を増やしています。
例えば、早稲田大学が始めた50歳以上限定の履修証明プログラム「ライフ・リデザイン・カレッジ」は今年定員50名のところに150名の応募があり、来春は定員を100人に倍増させるそうです。
キャンパスは「コレド日本橋」の中。
ちなみに「早慶戦」観戦もプログラムの中に入っているそうです。
早稲田大学以外にも、立教大学による「立教セカンドステージ大学」、東京都立大学の「プレミアム・カレッジ」など、多くの大学が“シニアの学び直し“プログラムを展開しています。

学びによって“つながる“

人生100年時代―――
定年退職後の人生を考えた時、課題と言われているのが、人とのつながり“コミュニティ“です。
会社というステージの中では、ある意味否が応でも人とのつながりが生まれます。
考えてみると、それはとてもラッキーなことです。
そこで真の友人と出会うこともありますし、会社とその人間関係を通じて“社会“と繋がっている実感を持てます。
そういう意味では、“会社”というのは人生においてとてもプラスな仕組みであると言えます。
その一方で、会社というものが無くなった後、職場の人間関係から切り離されると、社会とのつながりを失うのではないか、その心配をされている人が多いです。
そんな背景が、このシニアの学び直しニーズの高まりの裏にはあるのではないかと思います。
そう、“学ぶ“というのは自分の成長であると同時に「つながり」を生み出すものなのです。
同じことを学ぶ人とのつながり、自分が学ぶテーマに関わる社会とのつながり・・・言い換えると学びを通じて“仲間“と“目標“が生まれるということです。
そして、それは人生の充実においてとても大切なことだと思います。

学びのバリエーションを増やす

前述したそれぞれの大学のカリキュラムですが、自校の教授陣をキャスティングしているだけあって、どれも質が高い。
社会とのつながりを意識した時代に合ったカリキュラムが揃っています。
ただ、ふと思ったのです、「頭いいな」と。
別に彼らを非難してるわけではなく、逆に大学としてはこういった内容をやるべきですし、そのクオリティを高めて頂くのが世の中にとってもプラスだと思います。
その一方、“シニアの学び“全体を考えた時、もっとバリエーションがないといけないな、と。
シニアの学び直しの根本的な目的が、自身の人生の充実であり、その為に“仲間“と“目標“を生み出すことと考えると、学ぶテーマは多彩である方が良いと思うのです。

“先生の多彩化“が学びの多彩化に!

基本、先生というのは専門家です。
自分の専門分野においてハイレベルな知識・知見を持っている人が先生になれます。
ということは、その条件を満たしている人は誰でも“先生“になる資格があるわけです。
いくつになっても「生徒」になれることがシニアの学び直しのベースだとすれば、誰でも「先生」になれることが、その学びの場の充実や学ぼうと思う人の増加に繋がるのではないかと、思うのです。
そう言えば、昔、農家さんの取材をした時に、どうしたらトマトが甘くなるか、の説明を聞いたのですが、その話されている内容はとってもアカデミックで面白かったのです!

そして、私、この誰でも先生になれるシステムが地方創生の一つのヒントになるのではと思っています。
それについては、次回、お話ししたいと思います。


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