写真はエロい。エロいのか?
なんて書くとそういう写真かと期待してのぞきに来たかもしれないけど、多分ほとんどの人にとってのエロの話ではないから、惹かれた内容ではないから、ごめんなさい。
じゃ、どうエロいのか?というと、写真は人を撮るものだからして(僕の場合)、いや、人が写ってなくても、その1枚に掠め取られた瞬間に現れる人間の生というものだろうか、生々しい部分に心が沸き立つようになることがある。
それは決して写ってる内容ではないから、どこのフェチだ?たいな話ではないし、上手く伝わるかどうか分からないけど、例えば、ウナギがぬめぬめうごいてて、その体表のヌルッとした感じが過不足なく写し撮られているとか、いま電車でつり革にぶら下がってるのだけど、目の前の若い女性が口を少し開けて居眠りしてるんだけど、その唇が厚ぼったくて、荒れてるのをフォローするためにリップグロスを塗ってるのだけど、フォローし切れなくて少し赤く血の色が感じられるのとか、なんでいまカメラを持ってないんだなんて思ったりするけど、それってフェチか。閑話休題。
なにせ、写真は(だいたい)一瞬のなんでもない動作も写ってしまう。そしてその動作は人間の人間らしさを写してしまうものだ。だからこそ。キャンデッドであればあるほど、計算出来ない生々しさが出る。
むしろ、計算出来ない部分こそが写真の写真たる最も重要な部分ではないか。我々が人に会い、表情を見る時、人間らしさは作られてなさそうな部分、意図していない部分にこそ惹かれるのではないか。
それは人間が人間的に生々しい存在である。
だから、エロい。
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