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私たちが知っておくべきお金の話①〜日本は先進国。じゃあ金融知識は?〜

皆さんはじめまして!
老後2000万円問題アドバイザーの石川です!

日本ってよく先進国って言われたりしています。実際に世界をリードしている会社も多くあります。例えば製造業で言えばトヨタ。テクノロジーで言えばパナソニック。

…では金融は?

実は日本は金融に押しては鎖国的な国であり、他の国と比べて大きく遅れをとっています。
私は仕事柄、外国の金融機関の方と話す機会も多いのですが、海外の方は本当に日本人を心配しています。
「ゼロ金利で、まともな金融商品もない。なのになぜ日本人は不安な気持ちを抱かずに生活している人が多いのか」と。

このように海外から見ると日本の金融機関は問題点だらけなんですが、当の私たちはその問題点に気づかない、もしくは気づいても対策の取り方がわからないまま過ごしていることがほとんどです。

先進国の中で唯一の”お金の勉強がない国”

ただ、この国に生まれて金融知識を持っていないのはごくごく当たり前のことです。
と言うのも、日本は先進国の中で唯一、”お金の勉強をしない国”だからです。
そもそも知識を身につける機会すら与えられていないのです。

ほんの一例ですが、イギリスでは金融能力を身につけるための教育が、全ての義務教育の年代で行われていますし、アメリカでは小学校から投資の授業がカリキュラムに含まれています。また、アメリカは教育法でも「アメリカ人はすべからく経済教育を受ける権利と義務がある」と制定されており、実際にしっかりと金融の知識を学びます。

しかし、日本にはお金のことを学ぶ機会がない。
そこで今回から、私サイハテが皆様に正しい金融知識を身につけていただく為に、金融知識をなるべくわかりやすく、噛み砕きながら説明していこうと思います。

日本のマネーリテラシー(金融知識について)

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これはMasterCard社の調査で、①基本的な金銭管理ができているか②財務計画を練れているか③投資をしているかということをポイントで表したものです。
こういった項目をポイント化すると、実は日本はアジアの中でワーストの国です。
それに対して、上位の台湾、ニュージーランド、香港などは非常に金融が発展しています。

例えば3位の香港。香港は世界三大夜景や100万ドルの夜景と言われるほど非常に夜景が綺麗な国なのですが、その夜景を構成しているビルの約7〜8割が金融系の建物と言われています。また、もう一つ面白いデータがあります。実は香港人の平均年収は日本人の1/2以下なんです。日本人の平均年収が大体440万円くらいなのに対し、香港人の平均年収は約210万円くらいです。しかし、60歳を過ぎて1億円以上の資産を持っている方の割合というのは日本人よりも10%以上高いんです!
まあ理由はシンプルに投資をしているからです。

また1位の台湾。台湾が一位って意外と思われる方も多いのではないかと思うのですが、台湾も非常に金融発達しています。台湾の場合は自国以外にお金を流す割合(海外積立や海外投資等)が世界190カ国ある中で8位の国なんです!
積極的に海外にお金を投資しているということですね。

こういった国々の中で日本はアジア最下位の国になってしまっています。
その理由はシンプルで義務教育の中でお金の勉強がないからです。
ではなぜ、お金の勉強をしないのか。それは、日本という国自体が国民にお金の知識を身につけさせたくない国だからです。

…なぜ?

という話をまた次回以降もしていこうと思います。お楽しみに。


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