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【北極冒険】Day16:2019.04.22

16日目。この日の夜。この日を境に、変わります。

日記は恥ずかしいこと書いてます。まじで世の中に出したくない。

 歩き出して16日目。今日は終日自分たちでペースをとった。なかなか難しい。早過ぎても遅過ぎてもきつい。後ろを考えると、早すぎると隊が追いついてこれないし、遅すぎると日数が足りない。午前中にトライ&エラーを繰り返し、なかなかいいペースを作れた。

 足首が痛くなってきた。テーピングを強めた。

 今日、荻田さんから地図を任された。一番前を歩いている時が一番楽しい。自分たちで作り上げているイメージ。

 太陽を見て、地形を見て、風紋を見て、進む方向を確認する。歩いているペースを作り、今日の目標をクリアする。とても気持ちがいい、最高の気分。

 リーダーを”任された”わけではない。
 でも
 リーダー”だと”思って責任持って頑張ろう。


そろそろ医療班の集会やろかな、いーたんとよっちの話聞きたいし。

この日の行動中は、昨日と同じく、荻田さんが進む方向を確認してくれて、目指すべき目標物を教えてくれます。そして、それに向かって、交代で先頭を歩きます。

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本当に、ペースとるのむすずかしい。一番後ろ歩いてたときは一切気にしなかったけど、人によって違いすぎる。5分おきくらいに先頭変わるけど、その度にペースが違う。それで余計疲れる。午前中はひたすらその対応。荻田さんが歩いてるとき、こんなの微塵も感じなかった。慣れ、なんですかね?

自分たちの解決策は
「先頭歩いている人はわからないから、二番目の人がペースと時間(交代と休憩)を管理する。速さについては後ろからも声だして速さをフィードバックする。熊とか動物は3番目以降の人が周りをよく見る」
っていう、機能別に分けて対応。このおかげで午後にはようやくペースも落ち着いてきた。

荻田さんが1人でできることを何人にも機能を分けてやる。サラリーマン的思考がこのときは少し役に立ちました。笑
そしてそのとき改めて実感、荻田さんやっぱ半端ないって。

この日から、休憩ごとに、
「もっとこうしたほうがいい」いうような会話が自然と増えてた。
すわっち、りょうくん、おぐらくんと俺。主にこの4人での会話が多かった。この4人は北海道合宿の時からのメンバー。いや、まぁ喫煙者っていうだけなんですけどね。笑

ただこのメンバーがいなかったら俺は本当にダメだった。この3人に支えられてからこそ最後まで歩けたと言っても過言ではない。そのくらい俺にとっては特別なメンバー。このときは心の底からタバコ吸っててよかったと思った。・・・今。もう吸ってないけど・・・。笑

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写ってないけど、おぐらくんの"あの感じ"が本当ありがたかった。

そしてこの日のキャンプの時。荻田さんのテントに呼ばれました。

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この日までキャンプのたびに荻田塾に通ってたわけですが、この日からついに地図を任されました。地図とコンパス。

「はい、これ預けとくから、みんなで管理してね。」

渡された瞬間、正直、嬉しかったです。

 一応これまでずっと、任されて最後尾にいたわけですが、実は荻田さんから「はい、君がリーダーね」と言われたことは一回もありません。今回渡された時も、「みんなで管理して」ということで渡されてます。
 自分自身、一応自覚を持って行動はしていたのですが、正直めちゃくちゃ不安でした。自分がリーダー"的"な行動をとっていいのか。自分のお節介みたいな行動が、反感をかってないだろうか。荻田さんに認められているだろうか。自分の役割は果たせているのだろうか・・・・。キキクまでの件があったので、最後尾も変わったほうがいいんじゃないかと思ってました。
 そんな不安の中、テントに呼ばれて今回キーアイテムである地図とコンパスを渡された時は本当に安心したというか、「よし、頑張ろう」って思えた瞬間でした。まぁ、まだまだ甘い考えの時なんですが・・・。

(※この時の感情、記事書いている今になって思うのが、このメンタルはリーダー向きではないすね。”認められる”ことと”好かれる”を同義だと思ってますね。本当、反省です。)

この日を境に、悩みがまた変わります。
ただそれは、今までのとは大きく内容が変わります。

自分の「役割・役目」がわからなくて悩んだ前半。
自分の「甘さ・弱さ」に苦しんだ後半。

次のXデーまであと6日。


⬇️ 4月22日撮影の写真 ⬇️

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歩いてるとこんな感じで髭が凍ります。この凍ったやつ取るのが痛い。

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この日のキャンプ地。海の上のキャンプってこんな感じです。奥に見えてるのがバフィン島です。近いように見えて、陸が遠いです。

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テントの中、多分朝だと思う。夜明けの日差しが暖かい。

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あつしがキキクからパンを持ってきてたので、支給されていたおしることバターで豪華な朝ごはん。美味しいもの食べると死ぬほどテンションが上がる。


おわり

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