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ピエロの勇者。

盆明けで暇になり、売上の伸びがイマイチ。

来月に入れば大王の一撃と言わんばかりの売上を叩き出せることがこっそりと確定していても、この数字は良くない。

僕にとっての数字は自信と直結しているので、数字が無いと社内で自分を保てなくなる。

気合を入れ、気持ちと資料を揃えて営業の旅へ。

あ、そうだ。
今日は事務所のトイレを掃除する当番だ。

忘れないようにパソコンのところにメモ書きを残しておくことにしよう。

営業から戻ったら「トイレを掃除する」と。

あっ! 間違えた!!

「トイレする」って書いちゃった!!


どうだ、そこそこの偉いさんがこんなことしてるんだぜ。すごいだろう!

…と言いたいよね。

ん? なぜこんな馬鹿なメモを残すって?

この馬鹿なメモ書きを見て、上手に面白いことを言える人が何人いるのだろうってね。

メモ取らなきゃトイレ行くの忘れちゃうの?!

チームゼリの人は、最低でもこれくらいは言ってほしい。言えなきゃダメ。

バカかよ!

シンプルにこれでもいい。

それに、この馬鹿なメモ書きを見て、落ち込んだ誰かが救われるかもしれないし。
どうしようもない馬鹿がここにいるよって、こんな奴でもなんとか生きてるよって、ね。

でも本当は、こうやって自分にプレッシャーを与えてる。未来の自分を追い込んでる。こういうことをするので、もう絶対に数字を出さなきゃいけなくなる。

仕事ができないやつがこんなことをしていたら、それは本当にただの馬鹿だから。

仕事ができる奴は何をやっても通る。それを実現させていく。伝説っていうのはそうやってできる…と思っている(やってることすごく小さいのにそんなこと言えちゃうの? というかどこにいこうとしてるの?)


そして、そこそこ満足のいく結果を出し、みんなの反応を想像したりしてわくわくしながら帰社。


誰もなーんにも言ってくれなかった…


次はちゃんとマジックで書こうと思う。

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