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地球一周の船旅

家族4人でいつか乗ってみたいピースボート。

こんな毎日だから、旅行気分を味わいたくてパンフレットを頼んでみた。

今なら世界一周に申し込むと、もう一周プレゼント?!
え、、すごい。

先立つものと、起こりうるもろもろのリスクを受け入れる勇気があれば、素晴らしい機会だと思う。

独身無職だったら喜んで参加しているだろう。

とはいえ若い頃を振り返ると、バックパックを背負ってする一人旅こそが旅だと思ってたため、安全安心に世界一周をするイメージのピースボートはちょっぴり見下していた。

マイナーな市場巡りや、好きな場所に長く滞在してみたり、現地人のようなディープな体験はできないでしょう?と。
偏屈さがダサくて、青くて、若かった!

ピースボートでボランティアを経て地球二周した友人から魅力を聞いたり、ピースボートの開催するハンセン病などの講座に参加して偏見は覆された。

もともと船旅は大好きで、東京→沖縄を2泊3日かけてフェリーで行ったことが二度ある。

残念ながらこのフェリーは2014年に廃止になってしまったけど、20年前は飛行機も高かったし、有明→那覇間のフェリーは片道2万円しない上、二泊できて現地に行けるなんて最高!と、時間だけはたっぷりある(そして親元を一日でも離れたい)高校生の私は思っていた。 

船の上では、ひたすら本を読んだり、デッキに出て海を見たり写真を撮ったり、出会った人と仲良くなったり、独特な空気と時間が流れていた。

旅行者は圧倒的に少なく、ほとんどの人は車やバイクを積んで移住する人だった。

途中に寄った与論島の海の美しさ、手をふる島の子どもたちが現実離れしていて、印象に残っている。
潮と燃料の混じった匂い、船が陸から離れていく時の少ししんみりする感じ、思い出したらフェリーに乗りたくなってきた。

そしてピースボート。 
子どもが大きくなってきて、モアイが見たい、ピラミッドが見たい、オーロラが見たいとか言われると、私も死ぬまでに見てみたいし子どもにも見せてあげたい。
しかも安全安心に、なるべくストレスなく快適に。
そう考えるとピースボートが最強。

今から家族4人分600万円ぐらい貯金できる頃には(いったい何年後だろう‥)
コロナも収束していると信じたい。

だけど、私がかつて安全安心だと思っていた豪華客船の旅もコロナを契機にリスクに変わってしまったように、今後も何が安全で、何がリスクになるかは変わっていくだろう。

クルーズ離れが進んでピースボートがなくなるなんてことがないように心から願う。




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