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habanero voice #06

前回の流れで、ちょいと自分の話を。

高校時代の友人たちと始めた”UGUISS”というバンドでデビューしたのが
1983年の9月こと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/UGUISS
バンド解散後に、
80年代半ばより裏方仕事(いわゆるスタジオ・ミュージシャン)を始めました。
たまたまバブル期のたくさんのヒット作品に関わったこともあり、
プロデュース業や編曲家としてのお仕事も増え、
忙しさにかまけて四苦八苦しているうちに、
昨年でキャリア35年を迎えました。

譜面も使わずに(そもそも読めなかった!)
各々が表現したいことをただただ繰り返し演奏しながら
アンサンブルを煮詰めていくバンド時代には、
想像もできないほど音楽制作の現場は変容を遂げ、
まずは楽器を手に取って…ではなく、
コンピュータの前に腰掛けて・が、当たり前の時代になりました。
スマホのアプリでも、簡単に音楽を作ることができるようになって、
仲間とのやり取りもワンクリック。
「そういや~昔はいいフレーズが浮かんだら、
自宅に電話して、留守電に吹き込んでたなぁ」なんて、
若いミュージシャンの前でボソッと口にしたら、
嘲笑されちゃったもん~(笑)

それでも僕が音楽を奏でる&作るときの道具は、
いまだにギターと鉛筆です。
五線紙の前でギターを抱えて、
「この曲をどういう風に仕上げようか?」とか、
「この場面を盛り上げる、いいリフはないかな?」とか、
思いついたアイデアを譜面に書き留めながら、
あれこれ考えます。
数年前に意を決して最新の譜面制作ソフトを購入し、
使いこなせるようになるため、
夜を徹して取り組みましたが、
鉛筆で五線紙に走り書きする長年の習慣に勝てず、
結局二度とそのソフトを立ち上げることはありませんでした。
言い訳がましいですが、
コンピュータを立ち上げて〜譜面制作ソフトを立ち上げて~
という時間がもどかしくて…。

で・前置きが長くなりましたが、
今号&次号に渡り”写譜屋さん”というお仕事の話を。

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