NFTって何? ってことを反芻するためのメモ書き
■非代替性トークン
(ひだいたいせいトークン、Non-Fungible Token)
Wikipediaを紐解く!
Non-Fungible Token の略称が NFT ってこと。
ちなみに、BitcoinやEthereumなどの暗号資産(仮想通貨)は代替することができるのでFungible Tokenとなる。2014年 最初のNFT『Quantum』が生まれる。
2017年〜2021年 急速に関心が高まり、多くのトピックスが生まれる。
2019年 NIKEは物理的なスニーカーのバーチャル版(NFT)を提供。
2020年 NBAは試合のハイライトをトークン化したコレクターズ・アイテムを販売。
2021年 Ethereum、Flow、Tezosなどのブロックチェーンにて特定の基準が設けら、芸術・音楽・スポーツなどデジタル資産の商品化(NFT)に使用され、そのほとんどはEthereum。
2021年3月10日 CryptoPunkのNFTアート(CryptoPunk #7804)が4200ETHで売却。
2021年3月11日 クリスティーズのオークションにて、ビープル(Beeple)と呼ばれるアーティストのNFTアートが6935万ドルで落札(現時点での史上最高額のNFTアート)。
2021年3月22日 TwitterとSquareの創業者であるジャック・ドーシーが、自身の最初のツイートを表したNFTを250万ドル以上で売却(このトピックスは覚えている)
2021年4月中旬 需要が大幅に落ち着き、価格は大幅に下落。
2021年6月 ロンドンのサザビーズにて、ワールド・ワイド・ウェブのソースコードのNFTが540万ドルで落札。
2021年12月21日 坂本龍一「Merry Christmas Mr. Lawrence」のメロディーを595音に分割した1音ずつのNFTが発売。
2022年2月 山古志地域振興プロジェクトとして長岡市後援のもとNishikigoi NFT 販売開始。
■Web3関連
Web1.0(インターネット登場!Power to the people)、Web2.0(GAFAMによる中央集権)という時代を経て、ブロックチェーン(スマートコントラクト:スマコン)を基盤とした分散型台帳による技術やサービスなどをひっくるめてWeb3.0(Power to the people 再び♪)と区分されるようだ。つまり、NFTはWeb3の含まれる1つの分類になるかと思うし、他にもいろいろあるわ♪
DAO (Decentralized Autonomous Organizatio) 分散型自律組織
Stable Coin 暗号資産(仮想通貨)
DeFi (Decentralized Finance) 分散型金融
DApps (Decentralized Applications) 分散型アプリ
X2Earn Xを行うことで稼ぐ (Earn)
Tokenomics 「トークン」と「経済学」を縮めた「トークノミクス」
ICO (Initial Coin Offering) 新規仮想通貨公開
■Googleトレンド
ビットコインは聞いたことがあるけど、NFTはよくわからないってのがまだまだ一般的な認知かと思っている。実際、Googleドレンドで動向を見ても、2021年2月ごろからNFTが言及され始め、2022年1月頃をピークに落ち着きつつある状態のようだ。(FacebookがMetaになったの2021年10月28日)
確かに、僕の観測範囲でも2021年ぐらいにSNSで目にすることがあった程度で、当時は何をしているのかまったくわからないけど、デジタルデータに希少性があって、非常に高い値がついたりしてオンラインで売買を行っているというぐらいで、実感としてもそれほど深い興味はなく、2021年8月ぐらいに新しく使い始めたサービス「ENU」のサービスの運営会社がNFTプロジェクトもちらっと行われたことで、少しずつ身近になりつつあったとぼんやり記憶している。今思うと、某音声SNSのスタートアップが新しいサービス内で位置情報にブロックチェーンを紐付けていたような気もする。
地域比較も興味深く、世界規模でもNFTの加熱は2022年1月をピークに落ち着きつつあるが、下記「非代替性トークン」の項目にざっとした動向をピックアップしているが、2021年3月は話題性のあるトピックスが乱立していたようだ。ちなみに地域別としてアジアも同じようなピークを描いているが、bitcoinをビットコインにすると見え方が全く異なる。
■NFTの生成
プログラムからNFTを生成する場合、AWS、IPFSなどのオンラインサーバーにアップロードする必要がある(フルオンチェーンだと画像もチェーン内においておける)が、OpenSeaと呼ばれるサービスを用いることでそのステップを簡略化される。今、ブロックチェーンの仕様としてもともと小規模プログラムしか組めない 24KB(将来的に大きくなるだろうか、サーバー負担は増すばかり…)
ブロックチェーン(イーサリアム)上に書き出されたNFTは、OpenSeaやRaribleなどのマーケットプレイス側が自動的に読み取りに行っている状態(Googleのインデックスと同じ感じだ♪ Podcastも近しい仕組み)
プログラムつまり、エンジニアが必須ってことではないけど、今の段階でエンジニアの協力があるとNFTの打ち出し方のバリエーションが増すのは間違いないだろうが、HTMLでもノーコードと呼ばれる領域もあるので、いろんな関わり方は広がるんだろうと推測している。
ちなみに、ブロックチェーンの透明性ゆえか、様々なデータがオープンになっている。
NFTランキング&統計「oneseap」
NFTはブロックチェーンによって形成されていることもあって、そのすべての流通はそのチェーン上に記録されている。その特性をうまく利用している機能のひとつがコミッション。そのNFTを生成したクリエイターに、二次流通以降の売買時であってもコミッションを得ることができるが、マーケットプレイスによって条件が異なる。(2022/11/8 加筆)
■NFTのバリエーション
SBT(Soulbound Tokens)
コントラクト(プログラム)をどのように記述するのかで仕様も変わるため、二次流通はできないように書き込まれたNFTは SBT(Soulbound Tokens)と呼ばれて、パブリックな証明書として利用するケースも可能。
ステーキング
NFTが単純なパスポートでもなく、返礼品特典ということでもない、保有期間や保有数に応じたリターンの設計。グランドデザインとしてのステーキングの仕様を固めてからプログラムする感じか?(SBTという考え方はその応用だろうか…)
NFTにおいて、そんなステーキングを踏まえて設計することで、投機よりも応援するような役割がうまく機能すると考えられる。
フラクショナル
Fractional(分割/分割所有)という考え方をコントラクトに記述したNFTを「フラクショナルNFT」と呼び、その名の通り、1つのNFTを複数名で共同所有/購入することができる。
高価なNFTを複数名で分割購入することで、所有しやすくなる考え方であるが、所有者の権利など、その設計・ルールを同時に固めておく必要がある。web3らしくDAOという関わりを設けて運用することもあるようだ。うまく作用すると良いねー
■マーケットプレイスとは
NFTはそもそもブロックチェーン上に書き込まれたプログラムであるので、そのプログラムをUIとして可視化する手段の1つにマーケットプレイスというサービスがあって、その中でもっとも大きなシェアを占めているのがOpenSeaとなる。OpenSeaではプログラムを書かなくてもNFTを作ることや、売買ができる。
各マーケットプレイスの市場シェア
NFT Marketplace Monthly Volume
Monthly volume on NFT marketplaces on Ethereum.
縦軸は$2.5b、$5b、$7.5bとなっている。(b: billion 10億)
2021年8月から2022年5月までは熱を帯びたNFTブームであったことがはっきりわかる。
(冒頭画像は2022年11月7日時点)
NFT Marketplace Monthly Transactions
Monthly number of transactions on NFT marketplaces on Ethereum.
縦軸は1m、2m、3mとなっている。(m: million 100万)
OpenSeaの一強の時代から少しずつX2Y2やBlurといったマーケットプレイスが台頭してきているのがわかる。先のグラフより取り扱い金額は大幅に減ったが、OpenSea以外のマーケットプレイスの成長もあって、言い換えるとまともな市場になってきている兆しのように思う。期待している♪
二次流通時のコミッションフィー
-追記:2022年11月8日
ピーク(2022年1月)は過ぎて落ち着きつつあるNFT市場が慌ただしい。SBTなど二次流通自体を望まないコントラクトが生まれる一方、そもそも二次流通時のコミッションフィーの仕様はマーケットプレイスが生み出した機能の1つということもあって、OpenSea以外のマーケットプレイスではコミッションフィーが生じさせずに取引する条件も生まれている。共用コントラクトの性質上、同じNFTを購入する際に、マーケットプレイスによってコミッションフィーがあったりなかったりと混在状態となるようで、年内いっぱいは混乱が続くようだ。
悪意のあるNFTはBurnするか、どうする?
自由で可能性に満ちたweb3/NFTだが、同じように詐欺や模造なども横行している。そんな悪意のあるNFTは、BurnAddress(バーンアドレス)宛に送ればいいらしいのだけど、ガス代生じるよね? ひとまず、マーケットプレイスに通報(Report)したり、非表示(Hidden)しておくわー
■NFTの周辺サービス
多くのNFTはプロジェクト化されており、Web3らしさの象徴だと思う。そのためコミュニティが形成されることが多く、むしろコミュニティによってそのNFTの価値付けが生まれるケースが多い印象。そのコミュニティ運用の手段(場)として、TwitterやDiscordを用いられることが多い。
・NOT A HOTEL は、DiscordをやめてLINEに移行。
・marimo は、当初からTwitterコミュニティを利用。
■ちょっと気になるNFTプロジェクト
いわゆるNFTバブル(二次流通の市場は上位が強い)みたいなものが落ち着きつつあるタイミングで、NFTへの可能性を模索するようなプロジェクトが気になっている。…そもそもNFTに触れ始めて1ヶ月(2022年9月24日〜)の初心者ってことで、その導入は marimo との出会いから
marimo
marimoは時間と共に成長するNFT。定期的に水を交換することでmarimoを育てることができる。水の交換はブロックチェーンを通して行われるので、NFTの仕組み(ガス代とか)を体感するにもちょうど良い。
NOT A HOTEL
不動産のオーナーシップ。1日単位でNOT A HOTELを利用できるメンバーシップをNFTで販売されている。
anotherblock
楽曲に関わるアーティストのサポート(オーナーシップのような感じ)をNFTを通して行う。楽曲の売上から一部ロイヤリティも生まれる。
BlockBar
お酒のマーケットプレイス「BlockBar」は、シンガポールの倉庫に保管している物理的なボトルと交換できるらしい。運営からは郵送せず、受け取りに行く権利があるということでしょうかね。(詳細未調べ)
pNouns⚡️
オンチェーン(ブロックチェーン上)の壮大な試みとして「Nouns DAO(ナウンズ ダオ)」というのがあって、24時間で1体のNFTが自動生成され、50ETH(1,000万円)で落札されているんだけれど、その資金はプールされ続けている。そのNouns DAOへの参加を試みようとしている国内発DAOが「pNouns⚡️」。
NBA Top Shot
NBAの選手のトレーディングカードがNFT化されたもの。1年間は再販や交換ができないようにロックされている仕様となっており、保有期間でステータスが変化したり、各チームごとランキングに応じた報酬が生じるらしい。(…未取得のため、詳細わからず)
美食コミュニティcomeal
NFT保有者は、オンラインのコミュニティ上で希望食材のリクエストや、主催が提供する新しい天ぷら料理を、都内某所の天ぷら屋にて食べることができるらしい。一次流通だけということなので、SBT仕様のNFTだと推測。(…未取得のため、詳細わからず)
CryptoAnime Labs
アニメ制作会社の資本形成として、NFTを用いたクラウドファンディング的要素を盛り込んだプロジェクト。NFTプロジェクトCryptoNinja(国内最大級)をコンテンツとして、フルオンチェーンのジェネラティブNFTをSBTにてステーキングする仕様らしく。その保有数か保有期間いろいろ挑戦的なことが山盛りー♪
後で追記するわ♪
僕のnoteは自分自身の備忘録としての側面が強いですが、もしも誰かの役にたって、そのアクションの一つとしてサポートがあるなら、ただただ感謝です。