カウンセリング+コンサルティング
誰しも、「相談を持ちかけられる」という経験はあると思います。そのときに、自分なりの「聴く」「問う」に関するルールはありますか?
わたしの場合、ひと言で表現するなら、本日のタイトルになるかなと、現在は思っています。
もっと正しくは、カウンセリング→コンサルティングです。
診察や面談は、この順番と量によって、大きくデザインが変わります。
わたしの場合、大体の割合としては、前者7割、後者3割くらいでしょうか。
ただ、カチッと決めているわけでは全くありません。
診察はそれ自体が、「動的で、未知なもの。」であるはずなので、相手との対話の進み具合や、緊急度によって、柔らかに変化させるためです。
「2つを軸に、割合は変える。」というところおさまるかと思います。
そして、常に、念頭におくのは、問題解決まで到達するイメージを持ちつつ、そこまでのカウンセリングを腰据えてやる、といった道筋です。
なぜなら、一人一人のゴールイメージは異なるものの、誰もが、いまある苦悩から解放され、穏やかな日常に戻りたい、というパーパスがあるはずだからです。いまはそう思えてなかったとしても…です。
ここに全てが詰まっている、と思うのです。
まず教えてもらうこと、共にゴールを描くこと、具現化する支援をすること。これを、医師としてのゴールやパーパスとして、忘れてはいけない、と肝に命じているところです。
こちら、一回の診察や面談で、ゴールまで行き切る必要はないと思っています。二回、三回と数を重ねてもいい。
焦らずに、時間がゆるす限りは、相手のペースを大切に、と考えています。
とはいえ、一回の診察においても、できるだけ何らかの解決の糸口は提示しておきたいとも思っています。ゴールや解決ではなく、ヒントとでもいいましょうか。
実際のカウンセリングでの「話を聴く(傾聴)」という行為には、それだけで相手への治療効果があり、その姿勢には数々のメッセージが含まれます。こちらにとっても、相手の困りごとの全貌が見えやすくなりますから、同じくらい大きなメリットをもたらします。
メッセージとしては、、
あなたに興味をもっていますよ。
あなたのお話、意見を教えてくださいね。
あなたからのお話を判断の情報源としますよ。
あなたの意見を尊重しますよ。
そんな辺りを届けたいものです。
コンサルタントという職業の方(私も含め)や、頭の回転が速い方が注意すべきなのはココの量。
ここで相手を急かさずに進められるかどうかは、腕の見せどころです。
・結論と解決を焦りすぎると、失敗します。
・失敗したつもりがなくても、相手にはバレます。
自戒も込めて、ここのバランスをよく見極めたいものです。
そして、時間のマネジメントも大切です。
30分の枠なら、30分でおさめること。
この枠組み設定を、事前に両者で約束することは、サステイナビリティを与え、良き関係を築くキッカケになります。また、相手のぐるぐる思考が止まらないこともありますので、途中で切り上げることもときには必要。
それは、、
クロージングに進む必要があるからです。
話し合った内容の振り返りと、今後の課題などを、両者で確認し合い、
次回までの29日間をいかに価値ある時間にするか、を考えるのです。
最後に、「伝え忘れてしまったことはないですか?質問はありませんか?」と伺います。
ここで本音が飛び出すこと、あるあるではないでしょうか。
ですから、残り5分はある段階でやれるといいかもしれませんね。
最終的には、「納得と元気」を持って帰っていただきたいわけですね。
少しでも笑顔が出たら、こちらも嬉しいですもんね。
これをもっとファンタジーに書くとしたら…!?
相談者の悩みやモヤモヤを、バクが食べて、お花に変える!イメージです。
バクフラワーマシン、と言ったところ。
◯◯メーカーではないところがポイントです。こちらの価値観が入りすぎては宜しくないので、マシンくらいの無機質さがちょうどいい。
意味不明に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このようなマインドセットのドクターやカウンセラーも一定数おられるのではないかと思います。
フラワーマシン・バクのほうがいいですかね。
今日もあなたに笑顔がありますように。
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