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インド法人の立ち上げを担当し、現在は新興国への事業拡大に取り組む永田さんにインタビュー!

採用担当の山本です!
本日は、サグリのインド法人を立ち上げた、永田さんのインタビューです。
2019年からサグリのインド現地法人の立ち上げを担い、サグリの海外事業をゼロから牽引してきた永田さんに、直近の取り組まれている仕事とこれからを伺いました!



永田さん
3回の転職を経て、郵船ロジスティクスのインド法人に勤務し、勤務の傍らで、インドのバンガロールでスタートアップ関連のNPO法人を立ち上げた際に、サグリ代表の坪井さんと出会い、意気投合しサグリへ参画。

現在はどのようなMissionに取り組まれていますか?

新興国(ASEAN以外)とのビジネスの拡大をすべて担当しています。
これまで、サグリに入社してから、インド法人の立ち上げ、全世界への拡大を目指してきました。
現在は、インドは自分がいなくてもある程度、事業を回していける状態になり、ASEANは坂本さんが担当しているので、ペルーやブラジルといった中南米、アゼルバイジャンといったコーカサス地域、さらにはケニアタンザニアといったアフリカといった幅広い地域が担当となります。それぞれの地域で、現地の農協、農業資材や肥料メーカー、政府系の組織などパートナーとなる企業や組織、団体を開拓しています。

※壮絶なインド支社の立ち上げエピソードは下記記事でも御覧いただけます。
インドにおけるイノベーションの現状 | 経済産業省 METI Journal ONLINE
https://www.jica.go.jp/activities/issues/digital/jicadx/casestudy_1/index.html

インドの田園

中南米やアフリカはまた、農業に関する事情も大きく違いそうですね。

異なった地域でビジネスを進める上では、農業の違いも重要ではありますが、「その地域における常識やビジネスプロトコルの違い」が大きいですね。
特にアフリカの方は、ビジネスプロトコルの違いが大きく、正直、一筋縄ではいかないと感じました。
かなり主語が大きくなってしまいますが、自分が接したアフリカの人々は、その歴史的背景から、「他者から与えられる」ことに慣れている気質が醸成されていると残念ながら感じました。
ビジネスとして、お互いに利益を生む、というよりは、「まず何をしてくれるのか?お金をくれるのか?」という姿勢が先行してしまう感じです。

例えば、とある取材で「これから連携するよという将来像を見せる」という趣旨を伝えても、「まだ何もしていないから意味がない」と先方が断ってきたり、「農家を〇件集めてくれら、お金を支払います」といっても「先にお金を払え」と言われる、と言ったような自体が発生して頭を悩ませてしまいました。
更に、構造的に他の地域に比べて人材の玉石混交度やボラティリティも高く、現地の人たちとビジネスをするのはかなり大変ということがわかってきました。

そのためアフリカでは、サグリとビジネスマッチができて、信頼がおけるパートナーを地道に、時間をかけて探すしかない状況です。(このへんの最適解を持っている人と是非ともお話したいですし、アフリカをお任せしたいです!)

直近は、オープンイノベーションを通じて、パートナー探しに向けて連携して動いて行きたいと考えています。

中南米も当初は、ビジネスプロトコルの違いから苦戦していましたが、日本をルーツとする日系移民の農家の皆様と出会ったことがきっかけで、事業が進み始めています。例えば、JICAの民間連携事業もペルーの日系農協さんとの連携がテーマとなり、進めることが出来そうです。2023年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」: 68件の採択を決定 | ニュース・メディア - JICA

自分の強みは、泥臭く、1件、1件営業して、数をこなす中で、突破口となるパートナーとの出会いがあるまで諦めない粘り強さ(執念?)だと認識しています。た。
きれいな戦略を描くことや、資金調達ができるわけではないですが、泥臭く進める必要のある環境が自分の強みを活かせていると感じます。

たとえ、それが不格好で時間がかかったとしても、やっていくしかないと考えています。

サグリのつくりたい世界観に向けて、国によって、打つ手は違いますが、地道に一件一件を積み上げていくスタイルは保持したいと思います。イメージとしては、ゲリラ戦で、どんな状況に立たされても生き残るスタイルです(笑)。

ブラジル

事業の取り組みテーマや動き方もかなり自由度が高そうですね。

結果を出せば、自由度は高い環境です。もちろんその分の責任もあります。
インド法人の立ち上げでなんでもやってきたので、アプリケーションのコーディング以外は大雑把ではあるものの、全部見てきていると思います。もちろんすべてを一人でやったわけではないものの、手前味噌ではありますが、だいたいのことはわかるようになり、インド法人も単体黒字を達成することができました。

全世界へ事業展開というとかなり壮大な夢ですが、代表の坪井さんには共感していたのでしょうか。

サグリの事業については、社会的影響の大きさや、全世界に拡大していける可能性を感じましたし、テクノロジーをプロダクト、サービスにしていくビジネスの面白さがありそうでした。当時を振り返ると、何となくですが、サグリには、サグリにしかできない、自分にしかできないことがあり、自分にハマっていると思いました。

自分の性分として、戦略企画や資金調達をやる!というような人間ではなく、まずは目の前の人を幸せにするべきではないか?という考えを持つ人間です。
たとえば「チャリティー」も、ビジネスとして成立しないなら、関係者を幸せにすることはできないですし、そもそも顔が見えない人の幸せを想像することは難しいと感じます。

なので、自分の目の前の人から始めて、1件1件、関係人口を増やしていき、その関係人口をプロとして支援するのが自分の仕事だと思っています。

そして今、インドから飛び出し、新興国にチャレンジしているのは、それが自分自身のキャリアの価値になると感じているからです。
事業のインパクトの大きさと自分のできることがかけ合わさり、やればやるほど、価値があがっていくと感じます。

自分では日本でのキャリアは、1回死んでいると思っており、失うものがありません。
ゼロからやり直そうと思ってインドに来たので、「なんでもやる!」という覚悟は最初から決まっていました。
日本でのキャリアを経て、自分は慎重になったと感じます。
特に実家の自営業で父の友人に詐欺にあいかけた経験から、目の前の人を信じていいか、逆算してから動く、という教訓として身に付いたことは新興国でビジネスするうえで、今でも活きています。


ブラジルの日系農協との写真

坪井さんと意気投合したのはどのような経緯ですか?

坪井さんには、惚れ込んでいます。
郵船ロジスティクスのインド法人で働く傍ら、NPO法人でスタートアップの進出支援などを行っていた中で、知り合いに紹介されたのが坪井さんでした。
インドでの法人立ち上げについて、即断即決だったのが印象的でしたね。
「やります?」と聞くと、「やります!」との返事で、「永田さん、やってくれます?」と聞かれ、「はい!」と応えました。
話も早く、意気投合し、面白いと感じましたし、インドで早く立ち上げをやりたいという重いが強くなっていた時期でもあったので、「タイミングよく拾ってもらった」という思いもあります。
そこでキャリアの方向性も見出せましたし、裁量もある仕事で魅力に感じました。

今後やっていきたいことはありますか?

「組織」として誰がやっても成果を出すことができる再現性のある形で継続させていける状態をつくることです。
個人技でつくることができる売上や事業の大きさには正直限界もあり、また、自分がいなくなった瞬間に終わってしまいます。組織として動くことで部分最適され、各メンバーが自分が得意なことに集中していけるメリットもあると思います。

事業や会社のフェーズが変わっていくことに合わせて、組織づくりをしていきたいですね。

今のサグリはだんだん組織になってきた、と感じています。
管理体制が整ってきたり、役員会で会社の方針が決まったり、というところからそう感じます。

5年を経て、インド法人は自分がいなくても回る体制をつくることができました。
立ち上げたあとにどう、自分がいなくても事業ができる状態にするかが大切ですね。

インド法人が上手くいっているのは、チェブさんの存在が大きいです。彼女とはもう7年くらいの付き合いになりますが、インドビジネスの酸いも甘いも経験してきたので、私がフロントに立って、彼女がバックエンドをまるっとカバーするという体制で回ってきました。最近は私がインド国外に居ても、チェブさんがリードをとってインド法人を回してくれています。

現地法人を任せるには、その国の文化の違いを知り、しっかり人を選ぶことが大切ですね。特に私の担当する地域は一歩間違うとデータ持ち出しやビジネスモデルのコピーといったインシデントだらけな状況になりかねないので、とことんこだわる必要があります。


ブラジルの日系農業資材メーカーとの写真

最後にサグリへの応募や入社を考えている方へのメッセージをお願いします!

サグリでは、現在、世界戦略の完遂のために人材を積極的に応募しています。私の担当している地域でも、まるっとお任せできる方がいらっしゃりましたら是非ともお話したいです。サグリはまだまだこれから拡大していくので、ダイナミックな展開を担うことが出来るのは魅力的だと思います。特にこれだけ「海外」を前面に出している日本のスタートアップはなかなかないので、厳しさもある半面、言われたことだけをやるのではない、というところにやりがいを感じられる環境です。

スタートアップで働く上では、自分の居場所を見つけることと、ハードシングスを楽しめるかどうかが大切だと思いますが、サグリでは勝手ながら見つけやすいと思っています。

スタートアップの中でもサグリがいい!と感じたら、是非一緒に働きたいですね。



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