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自覚がないまま「昭和なマネジメント」で社員を苦しめていた社長の「働き方改革」奮戦記

「働き方を変えたい!」という強い意志を持って改革に臨んだものの、気付かぬうちに“昭和なマネジメント”で社員を苦しめていた――。そんな経験をバネに、強い気持ちで改革をやりきったNOKIOO(ノキオ)の代表取締役、小川健三氏にインタビューしました。聞き手は、働き方改革の専門家として知られる沢渡あまねさんです。

「本気の働き方改革」を進めるリーダーが遭遇した挫折、抵抗、失敗、そして苦労の末に得られる成果を、生々しく語っていただきました。改革の渦中で苦労しているリーダーなら、きっと共感できるはず。問題解決のヒントになるのではないかと思います。

覚悟を持って臨んでも、これほど苦労が多いのだから、覚悟もなしに施策の積み上げだけやってる働き方改革がうまくいくわけないんですよね……。

――以下、記事より――

“グロービスに通い始めて、とても大きな刺激を受けたのが、和田中学の校長を務めていた藤原和博先生のこんなエピソードでした。

「複雑化した社会では、正解は1つではない。だから、試行錯誤をする中で納得できる解を探せる人材になることが求められる。そんな人材になるためには、自身の知識や技術、経験だけでなく、他人のそれも総動員してアイデアを出して行動し、うまくいかなければ、随時修正しながら「納得解」に近づくアプローチが必要。そのアプローチをするために最も重要な能力が「つなぐ力」である――」

 この話を聞いたときに、「会社を運営する上でうまくいかなくて、もやもやしていたこと」が、きれいに言語化されたんです。今まで僕は、正解があると思って必死に探していたけれど、そうじゃない。正解などなくなっている世界では、社員同士がディスカッションしながら納得する解を見つけていくことが重要なんだ、と気付いたんです。

 つまり僕は、20世紀型の教育を受けて、大企業で正解探しをしてきて、それがこびりついたまま起業していたんですね。会社がうまくいかなくなって初めて、昭和なマネジメントをしていたことに気がついたんです。”


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