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ミスリンタートSDの交渉術

ブンデス1部復帰を果たしたシュトゥットガルトは資金が不足している。
だが、順位表で上に上がるためには新たな選手が必要であることを理解している。

これはシュトゥットガルトのスヴェン・ミスリンタートSDの腕の見せ所だ。

“敏腕スカウト”として知られるミスリンタート氏は、ドルトムントのスカウト時代に香川真司やロベルト・レヴァンドフスキ、ウスマーヌ・デンベレといった選手の獲得に尽力。
2017年12月にドルトムントからアーセナルへ移った後には、ピエール=エメリク・オバメヤンやベルント・レノなどをチームに連れてきている。
上層部と方向性の違いが生じ、2019年2月にアーセナルを去ることを決断したミスリンタート氏は、2019年4月にシュトゥットガルトのスポーツディレクターに就任している。

実際、ミスリンタートSDはどのように選手を探してくるのだろうか。

『ビルト』紙によれば、新たな選手獲得のためのミスリンタートSDの交渉術は、すぐにすべてのカードをテーブルの上に置くことだ。
お世辞を言ったり、駆け引きは一切使わない。
ミスリンタートSDの交渉はスピーディーで、雑談はほとんどしない。
彼の交渉は公正なものであり、価格は市場価値に沿ったものだ。
実際に試合を見て選手を徹底的に分析しているので、業界内での評判は上々だ。

ミスリンタートSDは現在、以下の5つの案件を扱っているという。

グレゴル・コベル(GK、22歳、ホッフェンハイム)
シュトゥットガルトは間違いなくコベルの獲得を望んでいる。
19/20季はレンタルでシュトゥットガルトでプレーしたコベル本人も、シュトゥットガルトに行きたいと思っている。
問題はホッフェンハイムが移籍金として500万ユーロを要求していることだ。
シュトゥットガルトには高すぎる額であり、ホッフェンハイムは緊急にお金を必要としていない。
興味深いのは、ミスリンタートSDがどのようにして値下げを行うかだろう。
しかし、長い間ギャンブルはしていられない。コベルには他クラブも関心を示している。

ヴァルデマール・アントン(DF、24歳、ハノーファー)
シュトゥットガルトはアントン本人とはすでに合意に達していると報じられている。
だが、ハノーファーとアントンの契約には契約解除条項が付いていないため、交渉は続いている。
ハノーファーは移籍金として少なくとも500万ユーロを望んでおり、『ビルト』の情報によれば、ミスリンタートSDは300万ユーロのオファーを提示しているという。
それにもかかわらず、ミスリンタートSDは優位なポジションにいるようだ。
アントンとハノーファーの契約は残り1年となっており、ハノーファーはお金を必要としている。
そのため、ハノーファーが値下げに応じる可能性もあるようだ。

パブロ・マフェオ(DF、ジローナ、23歳)
19/20季はシュトゥットガルトからスペイン2部のジローナへレンタルに出されたパブロ マフェオは、現在昇格争いの真っただ中だ。
ミスリンタートSDは状況を見守っている。
昇格が成功すれば、ジローナは同選手を買い取らなければならないだろう(市場価値は250万ユーロ前後)。
シュトゥットガルトはこの移籍によって得たお金を、コベルやアントン獲得のための資金にすることができる。

ニコラス・ゴンサレス(MF、シュトゥットガルト、22歳)
1部昇格に貢献したニコラス ゴンサレスは退団を希望していると報じられているが、今のところ興味を示すクラブはない。
シュトゥットガルトはお金を必要としているが、同選手の市場価値である900万ユーロ以下で売るつもりはない。

コンスタンティノス・マヴロパノス(DF、アーセナルからのレンタルが決定、22歳)
ミスリンタートSDの動きは早かった。
アーセナルとの良好なコンタクトのおかげで、ミスリンタートSDはマブロパノスの獲得に成功している。


【Source】7月23日、Bild


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