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アラバのジレンマ

16歳からバイエルンでプレーし、若きタレントから守備のボスへと成長してきたオーストリア代表ダビド・アラバ。
ダビド アラバがいないバイエルンを想像するのは難しい。

バイエルン上層部はアラバとの契約延長を希望している(契約は2021年まで)。
だが、アラバの父ジョージ氏と同選手の代理人であるピニ・ザハビ氏との交渉はこれまでのところほとんど進展していない。

アラバは現在、ボーナスを含めて1500万ユーロの給料を得ている。
『ビルト』の情報によると、アラバ側は給料を2000万ユーロ以上にしたいと考えているようだ。

そして、アラバは今、ジレンマに陥っている。

アラバが行きたいクラブはそのお金を払うことができない。
『ビルト』の情報によれば、アラバはレアルマドリードかバルセロナへの移籍を希望している。
しかし、コロナ危機によって大きなダメージを受けている両クラブは、今夏にアラバのために費やす大金を持ち合わせていない。給料に加えて、3600万ユーロの移籍金が必要と見られている。

一方で、アラバはお金を払う余裕のあるクラブには(まだ)行きたいと思っていない。
アラバには、チェルシーとPSG、マンチェスター・シティも興味を持っていると言われている。

ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に抵触したことによる2年間のチャンピオンズリーグ出場禁止が撤回されたマンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督は、アラバ獲得に動くと報じられている。
英『ガーディアン』が報じたところによると、シティは今夏の移籍市場で大型補強に動くと見られており、1億5000万ユーロを準備しているという。

グアルディオラ監督はバイエルン監督時代にアラバを指導しており(2013年~2016年)、アラバとはお互いをよく知っている。

『ビルト』の情報によると、アラバ側はレロイ・ザネの獲得交渉の過程で、アラバとザネのトレードを提案していたという。
シティはバイエルンにトレードをオファーしたが、シティが求めたのは(アラバではなく)キングスレ・コマンだったようだ。

アラバはバイエルンに残るのだろうか?
バイエルンのハンジ・フリック監督はDFBポカール決勝後、「彼に対するリスペクトは非常に大きい。自分が鍛えられたクラブでキャリアを終えることができる。今では滅多にない。私はそれを喜んでいる」と語っている。

アラバには、バイエルンでの契約を全うして2021年夏にフリーになるというオプションも残されている。


【Source】7月15日、Bild

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