相楽

日常や創作のこと

祖父のはなし

わたしの祖父は、無口で、頑固で、ぶっきらぼうな職人気質のひとだった。 長いこと基礎工事の仕事をしていて、物心つくころには毎日青色の大きなダンプカーに仕事の道具を…

透明な縫い物

自分を取り戻す「作業」ってなんだろう、と思う。 先日ツイッターで回ってきた新聞で連載されている梨木香歩さんのエッセイで(ほんとうは新聞なので買って読んだほうがよ…

剣と盾を放り出した夜のこと

わたしはいっとき、「正義」を理由に、剣や盾をふるっていた時期があった。 理由は、職場で仲良くしていた同僚が上司のパワハラが理由で休職したことだ。 感情的に上司と…

2019年覚書

さて、2019年が終わるようです。 平成元年に生まれて平成が終わった今年、あったことを早送りのように振り返ってみた。濃密なエンタメ年だったかなと思います。 1月 人…

祖母のはなし

アイスランド行きの飛行機の中で、これを書いている。 祖母の思い出を家族で話すときに、いちばんはじめに出てくるのは「いつもにこにこしてたね」だ。 穏やかでのんびり…

もうこの世にいない人たちの椅子

いなくなってしまったひとから、手紙が届く。 手紙といっても年賀状で、今までに2回、貰ったことがある。 そこには生前の律儀さが垣間見える。亡くなる何日か前にこれを書…