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ミツバチから始まる取り留めもない表明

はじめまして。2022年5月からSBGのスタッフとして参加している小出竜士(こいで りゅうじ)といいます。
スタッフブログということで何を書くべきかうんうんと唸っていますが、今回はSBGで働くスタッフとして日常であったちょっとしたことを通じて、初心表明(所信表明)を書いていこうと思います。

SBGでの私の役割は、ブルーベリー、ヘーゼルナッツ、ショウガ、ハーブなどの栽培管理などを担当しつつ、摘み取りにいらっしゃったお客様への対応なども行います。(その他は草刈りとか草刈りとか草刈りとか・・)
もう一つ私が以前からやりたかったこととして養蜂を担当しています。

養蜂で欠かせないイベントとして「内倹」というものがあります。ミツバチたちが過ごしている巣箱から巣枠を出して様子をチェックします。特に5月、6月は「分蜂」というものに注意する必要があります。
分蜂とは、巣箱の中で女王バチが生まれると元々いた母親である女王バチが仲間を連れて別の場所に旅立ってしまうことです。分蜂されてしますと人間が管理している巣箱から大量の蜂たちがいなくなってしまいます。養蜂家の方たちは基本的に分蜂をさせないように日々の内検でチェックしています。(あえて分蜂させて群を増やすケースもあるようです)

つまり女王バチ候補の蜂を殺してしまいます。

先日、私が内検していると近所の方が「俺にはそんなかわいそうなことできない」といいました。
確かにミツバチを育てていく過程で、自然発生する「生まれ」を人間の手で止めていることになります。確かに残酷な話です。

では、自然に任せて分蜂し放題にしてよいのかというと疑問が残るというところから思考はスタートします。我々はミツバチから蜜を分けてももらうために養蜂をしています。ハチミツを採集するためにどうしたら効果的かという先人たちの知恵がそこにはあります。また、ミツバチはとても繊細な生き物です。人間がお世話をしないとなかなか生き残ることができません。スズメバチなどの天敵もいますし、ダニなどの被害で群が滅んでしまうこともあります。ミツバチにとっても自然のままでいるよりはよく、共生といっていいのかもしれません。
私がグッとくるのは、こういうゆるい自然とのつながりを感じる時です。ミツバチからすれば我々と共生する気なんてさらさらなく、彼らからすると私は蜜泥棒な訳です。当然攻撃してくる時もあります。お世話しているなんて言うのはどこまでいっても我々のエゴなんでしょう。でもそこにはゆるい共生関係が確かにあるように思います。自然との付き合い方ってそういうものなんだと思うようにしています。

私の前職は出版関係でした。情報産業ということになろうかと思います。考えてみると、自然とは少し遠いところにいたようです。SBGでは(おそらくどの農業者さんもそうだと思いますが)常に自然と向き合うことになります。農場を管理する上では殺生もします。そうしないと農場は成り立ちません。生き物や天気など自然を感じながら、自分たちのやりたいことをデザインしていく必要があります。そして、自然だけでなく地域との共生というのも非常に大きなポイントだと感じています。

SBGでは必要以上に自然に手を加えていません。自然が好きなメンバーばかりということもあると思いますが、できるだけ地域になじむように配慮がされています。ソーラーシェアリングは自然の力を借り、地域になじみながら、大きな目で見たときに社会にも貢献できるビジネスモデルだと思います。

SBGのソーラーシェアリングは神奈川県相模原市では初めての取り組みとのことで、やりたいこともたくさん、やるべきこともたくさん、夢いっぱい、手一杯です。どこまでやれるか挑戦します。ぜひSBGを応援してください。

長々とまとまりのない文章になりました。(本当は地域についても書きたかった)
大きなことを考えるのはここまでにして、地道に頑張ります!!
今後ともよろしくお願いいたします。

5/28に養蜂イベントをSBGで行います。ぜひお越しください。
詳しくはコチラ


SBGの巣箱の様子

(2022.05.21 小出)



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