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3rd season; ヒマラヤ便り

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The diary of my cinematic ordinary life in northern India village.インドのお祭りや風習、日常。インドくるるん滞在…
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#ヴェーダ占星術

ヒマラヤ便り63号 不幸と悲しみの女神アラクシュミ

ナマステ!本日は、不幸と悲しみ、嫉妬と貧困を司る女神アラクシュミについてまとめてみたいと思います。アは、「~で無い」という意味で、美と富と豊穣と幸運を司る女神ラクシュミの正反対の側面を表しています。 アラクシュミについては、ヴェーダや主要プラーナでは言及されていませんが、リグヴェーダの女神ニルリティと一致している部分が多くあります。 また、ジェシュタと同一視され、アラクシュミの別名としてジェシュタが使われることもあります。 お近づきになりたくない女神たちを集めてみましたの

ヒマラヤ便り58号 水星 Budha

ナマステ~!絶賛水星逆行中の今日この頃、ケーセーホォ?ヴァイシャカ月シュクラパクシャ・プラティパダ(4月21日)からジェシュタ月クリシュナパクシャ・ダシャミ(5月15日)まで水星が逆行するってことで、本日は「水星」ブダについてお便り致します! ブダ(水星)は、チャンドラ(月)がブリハスパティ(a.k.aグル。木星)の妻タラ(星)と駆け落ちし、グル(木星)に連れ戻された後に妊娠がわかり、一悶着あって生まれた子供です。 サンスクリット語のブドBudh=目覚める、悟る。が語源の

ヒマラヤ便り57号 アクシャヤのお裾分け

ナマステー!スーリヤが、ミーシャ・ラーシ(白羊宮)に入り太陽新年(Solor New Year)を迎えた今日この頃、ケーセーホォ?私は、今まで学んできたことや、信念としてきたことが、すべてRightでありLightであったと実感する現実や、先人や先祖が遺してくれた知識の活用で、ティケでバリヤバリヤな春を過ごしております。 さて、何年間も温めていた計画を始動させるために、縁起の良い日を調べていた。私は、シュクラパクシャ(白分)ドウィティヤ(二日目)生まれなので、その周辺がいい

ヒマラヤ便り56号 太陽の移住「サンクランティ」

ナマステ!2023年3月15日は、ミーナ(双魚宮)サンクランティということで、本日は、太陽神スーリヤに捧げられる「サンクランティ」についてお便り致します!後述しますが、冬至、夏至、春分、秋分もサンクランティに関連があります。春分Vernal Equinoxは、2023年3月21日。 ヒンドゥ暦には、一年に12のサンクランティがあり、「マカール(磨羯宮)・サンクランティ」は宗教的意義により、すべてのサンクランティの中で最も重要です。スーリヤは地球上のすべての生き物に栄養を与え

ヒマラヤ便り55号 पाँच 五 Five

ナマステ!本日は、ヒンドゥにおける ”5 पाँच パーンチ”にまつわることをあれこれまとめてみたいと思います! " 5 "は、シヴァ神の神聖な数であり、シヴァ神にまつわるさまざまなことに"5"が登場します。シヴァの別形態マハーカーラ(大黒天)の王冠には、5つの骸骨が飾られ、5つの煩悩を5つの知恵に変化させるさまを象徴します。 パンチャクシャラ 5音節 シヴァ・ パンチャクシャラ・マントラまたはストットラは、パンチャ=5,クシャラ=音節という意味で、「5音節のマントラ」で