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「ドーナツ」は、思いがけなく見つかる

知人から、とても素敵な動画を教えてもらったので、シェアします。

トヨタの社長、豊田章男さんのスピーチ。

動画をみるまでは「さぁ、自分だけのドーナツを見つけよう」というタイトルをみて、「ドーナツって、何の比喩だろう・・?」「真ん中に穴が開いてるから・・・んーー??」と、超深読みしていたのですが、みてみたら、まさかのそのまんま「ドーナツ」の意味でした。笑 あらゆることを深読みしてしまうのは、私の癖です。

「ドーナツ」=大好きなこと、夢中になれるもの。

「夢中になれるほど好きなこと」を見つけるのって、なかなか難しい。私はずっとそうでした。学生時代も、就職活動のときも、「好きなこと」とか「好きなことを仕事に」とかいう言葉を聞くたびに、ずっともやもやしていました。きっと、今の10代とか若い世代でも、「やりたいことが見つからない」という人は多いんじゃないかなぁと思ったり。私もまさに同じ状態だったから。

社会に出てからは、年上で子供をもつ年齢の方と話をする機会もあったのですが、皆さんから「子育ての愚痴・悩み」を聞くと、「子供がサッカーにしか興味がなくて、勉強を全然しない」とかが多いんです。(もちろん私に言ってないだけで、全然違うレベルの悩みを抱えている方もいらっしゃるとは思いますが)
そういう話を聞くたびに、「素晴らしいじゃないですか!!!」と思ってしまいます。私は誰かの親になったことはないので、実感としてはわかりません。きっと、勉強をしてしっかりとした学校に通ってほしい、とか、学歴で苦労してほしくない、安定した生活を手に入れてほしい、とかそういう気持ちがあるのだろうと推測しますが、それ以上に「好きなことがある」「夢中になれるものがある」という素晴らしさの方が、価値があるような気がしてしまいます。どんなに良い学歴を重ねても、それを見つけていない人は、心の底から幸せを感じることはできないと思うから。

そういうものって、見つけよう見つけようと思っても、なかなか見つからないものだなぁと思います。
休職してから、治療しながらでも家で何かできることはないかなぁと考えて、たまたまCMで流れていたユーキャンのペン字講座をノリで申し込みました。字を綺麗にしたいとはずっと思っていたし、コツコツ続けることは得意だから、できるかなぁと思ったのですが、結果としては、課題を1回提出したくらいで飽きました。まったく、続かない。今や部屋の隅っこに教材が眠っています。(誰か、かわりにやって・・・笑)

でも、同時期に書き始めた日記が楽しくて止まらなくなって、「制限のない場所で書きたい」と思って始めたこのnoteが、予想外に続いています。最初は、毎日書こうなんて全く思っていなかったけど、続いている。「よっしゃ、ブログやろう!!」なんて、思ったことなかったです。それでも、続いている。文字を「書くこと」ではなく、「表現すること」「綴ること」が好きなんだ、と段々と気付きました。そしてそれが偶然にも「いつでも」「どこでも」「好きなように」できることだった。私にとって「夢中になれること」が運命として定められていて、それが例えばスポーツか何かだったとしたら、きっと今、このタイミングで出会うことはできなかったんだろうなぁと思います。そう思うと、悩んだ時を経て、今このタイミングで休職したことに、何かの意味があったんだなぁと思ったり。休職していなかったら、ぜったい、ブログなんて始めなかったと思うから。

どんな状況に置かれている人でも楽しめるのが、アートなんだと思います。私がここで書いているものは、もしかしたらただの言葉の羅列かもしれないけれど、見方を変えれば、それはひとつの「表現」で。美しくて高級な楽器を持っていなくても、そこに「音が鳴るもの」さえあれば、音楽を奏でることはできて。道に石ころさえ転がっていれば、オブジェは作れる。絵も描ける。そう思うと、芸術の懐の深さに感銘を受けたりします。思えば、どんな時代でも、芸術はあった。色々な境遇の人たちが、作品を残していった。そんな人生と作品に思いを馳せると、その奥行きに面白みを感じたりします。

なんだか話がそれてしまいましたが、、
「ドーナツ」は、いつ見つかるかわからない。そして、もしかしたらひとつだけじゃないかもしれない。そう思うと、なんだかわくわくするなぁと。人生の大先輩から、教えていただいたのでした。

是非、動画ご覧になってみてくださいね。

Sae

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