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「『結婚』がわからない」への反応が興味深かった

昨日、「『結婚』がわからない」という記事を書きました。

私としては、「結婚って、ほんっとわかんないよねー」という、かな〜りふわっとしたことを徒然なるままに書いたつもりだったのですが、予想していたより多様な反応をいただけて、とても興味深いなぁと思ったので、せっかくなのでシェアしたいなと思います。

宮本 竜太【Universe Theater】さんからのコメント>
はじめまして!コメント失礼します!
私は結婚一年目です。
結婚=幸せ
という単純なものでなく。
結婚することにより、家族とは違う、自分とは違う感性と共存するわけで、自分の良いも悪いも共有することになります。
勿論全て良いことばかりではないですか、その分大きな喜びや新鮮さや自己成長を感じます。
自分一人で過ごしたり、都合の良い時だけの相手と過ごすのは楽だし、損もしないけど
せっかく魂が人間の世界に遊びにきているのにただ無難に生きて
チャレンジしないなんてつまらないから結婚というイベントにチャレンジしました。
どうなるかわからないけど面白いことが沢山一年で起きましたよ^ ^

ふむふむ、結婚によって、喜びが大きくなったり、自分一人では得られなかった経験をすることができる、ということですね。確かに、それはありそう。世界が広がる、というのも、わかる気がする。


一方で、「結婚制度」や「結婚」に関して取り巻く空気感に対して言及される方もいらっしゃいました。

まる子さんからのコメント>
私は20代半ばで結婚しましたが、やはり結婚して良かったと思うことも、そうでもないこともあります。
日本の結婚制度は少し、不便な気がします。
今の時代は結婚しなくても、子どもを生めるし、家庭は持てると思います。
名字が変わった瞬間から、相手の家族の事情に巻き込まれる。
なんか、日本の結婚制度すごいなって思います。

たしかに・・・!と思うものばかり。結婚式では「永遠の愛」を誓うけれど、現実を見てみると、「永遠の愛」ってなに・・?と思うところもある。

どうして名字を変えなければならないの?
女性は、実家よりも義実家を大事にしなければならないの?
義父・義母の介護をするのは嫁の仕事?
離婚したらなんで「バツ」って呼ばれるんだろう?
婚姻関係と、そうでないパートナーシップでは、認められる権利に違いがあるのはどうして?
同性が婚姻関係を結んだり、それに同等の権利を得られないのはどうして?

うーん。理不尽に思うことばかり。
『個人的には結婚してよかったと思うけど、日本の現状を鑑みるとその客観的なメリットは1つも示せません。』というコメントは、ぐさりときた。

リスクが多すぎる、理不尽が多すぎる、負担するものが多すぎる、という結婚制度の問題点がクッキリと見えた気がする・・・。


そして、現在結婚生活を送っている方の率直なご意見も。

やっぱり、どこかで折り合いをつけるとか、試行錯誤して良い夫婦関係・家族関係を構築する努力が必要なんだなぁ、と思わされました。


「自分がどう思うかでいい」。とってもシンプルだけど、すごく納得がいく。皆さんの意見を見てみても、本当に千差万別だし、「これが良い」「これはよくない」なんて無いんだなって、改めて思えました。


そもそも、他人をコントロールするなんて無理だ、ということについて。これは、結婚に限らず、仕事・友人・家族、、全ての人間関係に通ずることなのかも。

うーさんからのコメント>
どうやったって自分ではどうしようも無いことがある。それに逆らって生きていても、いつかはまたやってくる。それよりも自分が楽しい事をした方が良い。流れには逆らえない。大きな自然相手に闘うようなものだ。だから、人生は辛くて楽しい。


そして、それぞれの置かれている状況・経験は違うけれど「結婚って、わかんないよね」に共感してくれる方もたくさん。わからんものは、わからんのだ。

『今は穏やかに過ごせているだけ』。
この言葉、とっても勇気が出るし、結局それが一番大事なんだろうとも思う。自分が、穏やかに過ごせるということ。


「結婚」という大きなテーマに対して、これだけ多くの側面から言及してもらえたのはとっても興味深かったです。

「穏やかでいたい」「幸せは自分が決める」「新しい価値観に出会える」「世界が広がる」。

そういう、主観的なところ、感覚的なところはもちろんのこと、そもそものベースに存在する結婚制度についても話は及んで。

義実家との関係、親の介護や、事実婚などの別の選択肢の存在。
私自身、結婚して名字が変わるのはいやだなぁと思ったりする。同性同士のカップルも、ちゃんとした婚姻関係を結べるようにしてほしい。そもそも、「永遠の愛」を誓う結婚って、民法上で縛られているんだよね・・・。なんだか、違和感を感じたり。


こういうことって、昔から違和感を感じていた人もいるだろうけれど、やっぱり経済環境が変わったり、社会的な役割における男女の性差が以前に比べて小さくなったりした(と言ってもまだまだ、本当にまだまだ大きいけれど・・)ことがきっかけで、価値観も多様になってきているんだろうと思う。

そう思うと、「結婚」という一つのテーマをとっても、経済環境、政治のあり方、法律、文化、教育、、、色々な側面があって、そして社会は、それらがぜーんぶ連なって成り立っているんだなぁと改めて感じるのです。まさに、社会科学。私が大学院で勉強しようと思っている分野です。(「結婚」についてではないけれど)

たくさんの要素が関連して成り立っている社会というのは本当に難しくて複雑で、毎日考えていても全然頭の中で整理できないことばかりだけど、少しでも紐解ければなぁ、という気持ち。


兎にも角にも、様々な意見を知ることができ、とても興味深く、勉強になりました。「感想」だけでなく、ご自身の意見をいただけたのがすっごく嬉しかったです!ありがとうございました。
こういう壮大なテーマに関する問いかけ、どんどんしていきたいなと思います。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。