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テレビ屋気取り #61 原点回帰


大学の研究の一環で、小学校に2日間ほど実習に行きました。
そこで何年振りかの給食を食べる機会があり、その時に流れていた“お昼の放送“がとても懐かしく、聴き入ってしまいました。

その時に、自分も小学生の頃に放送委員でお昼の放送をやっていたことを思い出しました。

当時は、その日の献立を紹介したり、放送室に何冊かあった本からクイズを数問出題したり、全校生徒から募集したリクエスト曲をかけるなど、それなりに面白い放送にしようとこだわっていたような気がします。

もし今当時に戻ってお昼の放送ができるなら、もっとお笑い要素満載で、全校生徒や教員からお便りを募集したり、コーナーをたくさん打ち出して全校生徒の中から”職人”を輩出したいです。
小学生の競争心があれば、絶対誰もがスター職人に憧れると思うんですよね…




小学生の頃の感性を思い出す


今回小学校に実習に行くにあたって、自分の学問の研究よりも、「小学生が普段どのテレビを見ているのか?」というのを知りたくて、どうやって小学生にそれを聞き出そうかばかり考えていました。

いくら相手が小学生とはいえ、いきなり「普段テレビ何見てるの?」なんて聞くのは違和感がありすぎるため、2日間の実習を通して徐々に距離を詰めていき、どこかでさりげなく聞いてやろうという作戦でした。

結果は、、全く聞き出せませんでした。

小学生相手にも人見知りしてしまう性格がゆえ、話しかけるのにも時間がかかってしまい、先生がご好意で授業時間にわざわざ開催してくださったレクを通してかなり距離が縮まったものの、結局聞き出せないまま2日間が終わってしまいました。

話しかけて直接聞き出すことはできなかったものの、休み時間の会話や授業時間中の何気ない雑談に注目していて、なんとなくこういうのが好きなんだろうなというのは感じ取ることができました。

「高岸」「ちょっと何言ってるかわかんない」

会話から聞き取れたうちの印象的だったワードはこんな感じです。

ティモンディの高岸さんやサンドウィッチマンの冨澤さんがこのクラスでは人気のようですね。

高岸さんは生で見たことがある方なので、その自慢話から攻めていくのもありかと考えましたが、これまたいくら小学生でもそのダサさに勘づかれたら嫌だと思いやめました。

小学生の様子を見ていてなんとなく感じたのは、ただキャラが派手で面白ければ良いというわけではなくて、どこか普通とは違うところに惹かれるのかなと思いました。

そう言われてみれば、自分も当時は意外と流行りのラインを攻めるのではなくて、同じクラスで誰も目をつけていないようなことに面白さを感じていたような気もします。以前にも書いたことがありますが、小中学生の頃にハマっていたのはものまね芸人の古賀シュウさんだったりするので。




青春を取り返せ


大学では放送サークルに入っているのですが、一つしたの後輩が散々「青春を取り返せ」と言っています。

どうやら彼は高校生の頃に青春っぽいことをほとんどしてこなかったらしく、大学生活かつサークル活動での最大のテーマが「青春を取り返す」ということだそうです。

最初は心の中で笑っていましたが、確かに自分も無意識のうちに同じようなことをしていたことに気づき、人のことを笑えないと思いました。


「考えすぎちゃん」を初めてちゃんと見たような気がします。

出演者全員が好きで、特に佐久間さんのラジオでこの番組のことはたびたび話題に上がるため気になってはいましたが、Paraviでの放送につきずっと見れないでいました。
地上波での放送に伴いTVerでも配信されるようになったので、今回ちゃんと見てみました。

ゲストはTBSの江藤俊久プロデューサー。

「さんまのからくりTV」「さんま・玉緒のお年玉あんたの夢をかなえたろかスペシャル」「学校へ行こう!」などに携わってきた方ということで、正直この番組たちは特番で何回か見たことあるくらいのレベルでしか知らないので、それに携わってきた(「学校へ行こう!」では総合演出も担当)ということのすごさを理解するのには少し時間がかかりましたが、江藤さんが話す数々のエピソードが強烈すぎて、そのエピソードと江藤さんの人柄からすばらしいことを成し遂げてこられた方なのだと理解しました。

「学校へ行こう!」はまさにそうですが、江藤さんが携わってこられた青春バラエティーは、個人的にやってみたいと思うジャンルです。

今こういうバラエティが少なくなってきたから、目新しさを含んでのやってみたいという思いがありますが、内心は自分が経験できなかった青春を大人になっても諦めずに見てみたい、もちろん当事者として経験することはできないものの同じ空間にいて擬似体験したいというのが強いと思います。


「青春を取り返せ!」

これが私の今後のテーマかもしれません。


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2021.11.14 作成

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