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創作系エッセイ

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私が創作の過程で思ったことを集めています。ほかのひとも参考にできるように書きました。
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庵野秀明展 感想@国立新美術館

本日、庵野秀明展に行って参りました。個人的には小説を制作される方にもおすすめな展覧会なので、紹介します。大事なことなので先に言っておきます。この展覧会は大阪に巡回しますが、大阪ではなく、絶対に東京で観てください。

別の記事を読まれると分かると思いますが、展覧会では庵野さんの少年時代の絵画ですとか実家のミシン、特撮もののスーツや宇宙アニメの模型などが展示されています。ただ、それ以上にスペースを割い

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小説は若者のものですか?

小説は若者のものですか?

小説現代長編新人賞の講評を読んでいると、こんなコメントがありました。私はこれに反発いたしましたが、ひとつ考える余地はあると思いましたので、書いてみました。

中高年がロマンティックな、悪くいうなら、いつまでも子供でいたいことを夢想する小説を書くのはあまり評価されない。

最初にこれを読んだとき、「年齢差別なんじゃないの?」って思いましたね。中高年がロマンチックな小説を読み書きしているところを想像す

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小説のあらすじについて

小説のあらすじについて

エンタメ系の新人賞などで求められる「あらすじ」。これがなかなか書けないひとがいるかと思います。今回はその「あらすじ」に関していろいろと書いてみました。

最近、小説のあらすじの添付が必要な賞に「応募」しました。久々のことでしたが、わりと難なく書けました。「応募」した後、ふと「昔はあらすじを書くのが苦手だったなあ」 と思い出しました。 

純文学の新人賞であらすじの添付が求められている作品はごく少

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バグだらけ

バグだらけ

去年、応募規定違反であることが発覚して失格となった小説を再び応募しようとしています。一年ぶりに過去の作品と向き合うことになったのですが、まあひどい小説。

一晩寝かした小説とかいう問題ではないです。前作は思った以上に改稿の必要がなかったのですが、今回のはひどい。

前々回にバグのある小説について書いたのですが、自分にブーメランが直撃した感じです。バグだらけ。

主人公の名前を間違えている箇所がある

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応募作の二重投稿についての私見

応募作の二重投稿についての私見

池上冬樹さんのツイートが話題になっているようです。

池上冬樹 @ikegami990さんのツイート                    ▼文学賞の下読みをしているのだが、編集者から連絡があり、何番のXは過去の某文学賞の最終候補作なのでボツにしたいと。作品名と筆名を変えているので検索にひっかからなかったが、下読み委員が「これ読んだことがある」ということで判明。作品名と筆名を変えて送ってよこすなん

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小説における「開発力」

小説における「開発力」

私は Nintendo Switch しか持っていないのですが、多分、同年代よりはゲームをしていると思います。とはいっても、『リングフィット アドベンチャー』ぐらいです。ちょっと前までは『大神』や『ドラゴンズドグマ』をやっていましたが、いまはしていません。『ドラゴンズドグマ』は黒呪島のダイモーンを倒す手前(異邦の落都)で怖くなって止めています。    そう、ヘタレなのです。

それはともかくとして

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