久保田貴大

根がヤンキー 長野県安曇野市出身 2020年4月から福島県いわき市に移住 mail:k…

久保田貴大

根がヤンキー 長野県安曇野市出身 2020年4月から福島県いわき市に移住 mail:kubo.and.bass@gmail.com

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最近の記事

26歳になりました。

近況報告① NPOの職員としてシェアハウス運営などしてますNPO法人中之作プロジェクトの事業の一環として、シェアハウス『コウノヤ』を運営してます。 「公」「港」「乞」の3つの「コウ」をコンセプトに、地域のコミュニティの中で開かれたシェアハウスを目指してます。元々空き家だったおうちを自分たちの手で直しつつ、6月には近隣の住民の方にお弁当販売もやったりとかもしてます。 あとは同じ中之作地区内にあるカフェ『月見亭』の庭と畑をいじったり、 NPO主催のイベント運営などもしてます

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    • いわきを「再定義」する

      社会人になって早々に仕事を辞め、いわきに流れ着いた僕ですが、ここでの生活ももうすぐ1年経とうとしています。 ◇  いわきでの1年間では本当にたくさんの人と出会い、いろんなものを見させてもらいました。その中には、いわきが抱える複雑な歴史や、10年前の震災の爪痕もあった一方、そうした「課題」を前向きに捉え、新たな魅力へと「再定義」していくものも多くありました。  例えば、市地域包括ケア推進課が運営する『igоku(いごく)』というメディアです。僕自身、こちらでウエブ記事を書か

      • コンプレックスシティ

         この地の風景を目にしていると何も言えなくなってしまう―。 先週書いたのはそんなことでした。そして、いわきでの生活が丸1年となろうとしている今、この「何も言えなさ」が、実は震災や原発事故に端を発したものではないような気がしてきたのです ◇  時は明治初期の戊辰戦争までさかのぼります。現在のいわき市のエリアは奥羽越列藩同盟の最前線にあたり、激戦が繰り広げられた地で、多くの戦死者を出したと聞きます。一方で、現在の市域の中には新政府軍側の領地もあったそうで、戦後の軋れきがなか

        • ここでは何も言えない

          いわきに来てすぐ、僕は国道6号をドライブすることにしました。この地域を知るためにはこの方法が一番早いと教えてもらったからでした。 ◇ 勿来から北へ―。時折ルートを外れ、海沿いの地域を経由しながら、浪江町の請戸漁港まで車を走らせました。〝海なし県〟の長野からやってきたので、太平洋を望みながらのドライブはとても新鮮なものでした。  その一方、海沿いを走ると、必ず目に入ってくるのが震災の爪痕です。震災後に造られたであろう堆い防潮堤、「東日本大震災津波浸水区域」の看板、さら地の中

        26歳になりました。

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        • いわき民報「くらし随筆」連載
          2本

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          『風の人』から 見たいわき(いわき民報連載コラム①)

          いわきの皆さん、はじめまして。昨年4月、新型コロナの第一波が急拡大する中、長野県安曇野市から、いわきに移住してきました。    ◇  現在は中之作地区のまちづくり活動を行うNPO法人「中之作プロジェクト」のスタッフとして働きながら、シェアハウス「コウノヤ」の管理人を務めています。さらには個人でWeb記事などのライティングも請け負うなど、いわきの皆さんに支えられながら、わりとマルチに活動しています。  こんなどこの馬の骨ともわからないような僕ですが、今回、市民の夕刊「いわき民

          『風の人』から 見たいわき(いわき民報連載コラム①)

          いわきに来て半年。振り返りとその先について。③〜いわきで再発見した自らの当事者性〜

          つい先日のこと。とある方が僕が一年前に書いたnoteを読んでくださり、感想をくれた。 そのnoteを読んでいただくとわかるのだが、一年前の僕は、まだ前職の会社を休んでいて、メンタル的にも思考的にもこじらせていた。今読み返すといろいろと恥ずかしいことも書いてある。 正直、「読んだよー」と言われたとき、「あちゃー読まれちった…汗」と思っていたのだけど、すぐ後のメッセージで、その方が「実は僕も…」と口を開いた。聞いたところ、ご自身も数年前にうつ病になり、仕事を休んでいたらしい。

          いわきに来て半年。振り返りとその先について。③〜いわきで再発見した自らの当事者性〜

          これまでいただいたお仕事

          2020年4月に地元の長野県安曇野市から福島県いわき市へと移住し、約半年間、ヘキレキ舎代表で地域活動家の小松理虔さんのアシスタントを務め、取材、執筆、企画、広報などのお仕事を学んできました。 現在は同じいわき市内のNPO法人中之作プロジェクトの職員として働き、"住みながらつくるシェアハウス"「コウノヤ」の管理人として空き物件のリノベーションを進めつつ、ライティングのお仕事をはじめ、地域の「お手伝いさん」的な立ち位置でお仕事をお受けしています。 このページでは、アシスタント

          これまでいただいたお仕事

          いわきに来て半年。振り返りとその先について。②〜「ローカル」を学ぶはずが、「福祉」と出会う。〜

          前回に引き続いていわきに来て半年の事を振り返ります。今回はこの半年で最も大きな出会いとも言える「福祉」との出会いについて。 いわきに来て2日目。「ババアの園」へ。いわきに来て2日目、僕は大勢の高齢女性を目の前に、ただただ立ち尽くしていた。 その日の前日、すなわちいわきに来て1日目の朝、僕は理虔さんから現在進行しているプロジェクトについて説明を受けた。芸術や文化に関するメディアの運営、福島の海や水産に関する企画や広報のお仕事など、実に多様なプロジェクトが進んでいるようだ。そ

          いわきに来て半年。振り返りとその先について。②〜「ローカル」を学ぶはずが、「福祉」と出会う。〜

          いわきに来て半年。振り返りとその先について。〜①福島で「ローカル」を学ぶということ。〜

          みなさんお久しぶりです。およそ4ヶ月ぶりのnoteの更新となります。 「もしかして…死んだ…?」と思われている方もいるかもしれません。なんとかかろうじて生きております。ご心配おかけしてすみません。 超久しぶりに書くので、とりあえず簡単な近況報告からいければと… 現在、4月にいわきに来てからお世話になっているヘキレキ舎・小松理虔さんのお手伝いをちょっとずつ続けながら、主な活動拠点を小名浜から車で10分ほど離れた中之作という小さな漁港に移し、中之作プロジェクトというNPO法人

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          いわきに来て半年。振り返りとその先について。〜①福島で…

          「あんな風にはなれないんだろうな」と思っていた状況に自分が今いる、ということに対する違和感がずっとある。例えば日本でトップクラスの大学に入るとか、東京に出るとか、自由な働き方をしてるとか。なんとなくそういうのがコンプレックスの核にあるような、そんな気もする。

          「あんな風にはなれないんだろうな」と思っていた状況に自分が今いる、ということに対する違和感がずっとある。例えば日本でトップクラスの大学に入るとか、東京に出るとか、自由な働き方をしてるとか。なんとなくそういうのがコンプレックスの核にあるような、そんな気もする。

          週真ん中の独り言②

          走り梅雨が晴れてだんだん熱くなってきた今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。 僕はここのところしばらく谷の時期を迎えていました。相変わらず自分のメンタルを一定に保つのがヘタクソです。 しっかり休息を取るのか、あるいはそんな中でも手を動かし続けて効率が悪くとも何かを完成させるのか、いろいろ解決方法はあるでしょうが、どうもどっちつかずでウジウジしてしまっております。 そんな中でいろいろ考えたことを少し書きます。 ローカルのジェンダーバランスと、自分の女性性について「こ

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          木賃、銭湯、地方都市。~①~

          新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が東京はじめ、各大都市に発令されたその日、僕は福島県いわき市に移住した。 それから約1か月。僕はいわき市の中心部、いわき駅がある平地区の築50年のアパートを借り、生活を始めた。 いちおう、風呂付のアパートではあるが、徒歩圏内にいわき市最後の銭湯、仲ノ湯があるので、せっかくだしそこに通って風呂を済ませることにした。 このマガジンは、そんな「時代遅れ」の僕の生活のあれこれを綴っていくマガジンにしたいと考えている。 (基本的に決まった時間

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          木賃、銭湯、地方都市。~①~

          週真ん中の独り言①

          せっかくローカルでいろいろやってるので、そこで経験したことを残し外に公開しないともったいないよなと思い、だいたい週の真ん中らへんで日々思うことを綴っていけたら…というシリーズ、今回から始めます。 コロナけっこうやばそう。しかし生きていく外ない。毎日コロナの話で持ち切り。実際僕もこうやってコロナに言及している。というか、せざるを得ないのだろう。今の世界はコロナ抜きでは語れない世界だ。僕は東京都などに初めて緊急事態宣言が出された今月7日に長野県からここ、いわき市に来た。 だか

          週真ん中の独り言①

          初めてのロッコクツアー①~いわき市南部編~

          いわきに来てから初めての週末。 いわき・常磐地域についてほとんど知識を持たないまま身一つで来てしまったので、文字通り右も左もわからない… 「とりあえずざっくりと地域を知ろう」ということで、師事している小松理虔さんが『新復興論』の中で提案されている「ロッコクツアー」を催行しました。 だいたいのルートはこんな感じ。 まずは滞在先のいわき湯本温泉から車で"ロッコク"こと国道6号線を南下し、勿来を目指しました。 湯本~勿来 ー勿来発電所の威容を横目に南下ー湯本を出発し、まずは

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          初めてのロッコクツアー①~いわき市南部編~

          福島県いわき市に引っ越し、ライターのお仕事を始めました。

          みなさん、「はじめまして」。ライター見習いの久保田貴大と申します。 この4月から地元を離れ、福島県いわき市に移り住みライターのアシスタントとして働き始めました。実はいわきに初めて訪れたのはつい5日前。全く下見すらナシ。身一つでいわきに来ました。今はこれからしばらくお世話になる古滝屋さんという宿でこの文章を書いています。 これからはローカルアクティビストの小松理虔さんのアシスタントとして、地域とのかかわり方、発信の仕方を学んでいきます。 なにとぞ、よろしくお願いいたします!

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          「やっかみ」と「うしろめたさ」

          お久しぶりです。くぼたです。 「1週間に1本記事を出す」という約束を早々に破ってしまい、しばらく更新のないまま日々が過ぎてしまいました… いま、4月からの社会復帰に向けて、長野県の一番北にある湖のほとりのゲストハウスで、ちょっとしたお手伝いをしながら居候させてもらってます。 今回は、そんな環境の中でいろいろ考えることを、松村圭一郎『うしろめたさの人類学』を参照しながら「やっかみ」というワードを織り交ぜつつ、綴っていこうと思います。 モヤモヤの正体って結局何なんだろう?

          「やっかみ」と「うしろめたさ」