誰かの「楽しい」を自分ごとのように感じてみると
欲しいものを手に入れようとするとき、
どのようにその対象に近づき、どのように触れるでしょうか。
わが家の兄弟は、この点でもタイプが違います。
■長男6歳の場合
魚のつかみ取りに行きました。
「うわーーーー!!!」と、釣り堀に着いた瞬間から喜びを体全体で表現する長男。ほかのお客さんもいなくて、開放感。待ちきれずに水の中に飛び込みます。
「やーるぞー!」「つかまえてやるー!!」と
勢い込んで水のなかにバチャバチャ入り、魚を追いかけます。
つかまえようと身をかがめ、
上から覆いかぶさるようにして手を延ばした途端に・・・自分もダイブ!
もちろん魚は四散しますが、濡れねずみになった長男は楽しそう。
「まーけないぞー!」と、笑顔で向かっていきます。
「あっちだ!」「こっちだ!」と、
見つけてはバチャバチャとまっすぐ向かっていき、
水音にびっくりした魚は逃げ、
長男は懲りずにバチャバチャまっすぐ向かい・・・・
そのうちに。
「獲ったーー!!」と、
ぴちぴちしている魚のしっぽ付近を持って、嬉しそうな長男。
その姿は、さながら金太郎スタイル。
ですが。・・・「ようやく獲れた!」と思ったら、
バケツに入れる前に、するりと逃げられた!
「わーーー!!くっそ〜〜〜!」と言いながらも「もう一回!」と笑顔の長男。
こうしてようやく1匹捕まえ、「やったー!」と大喜び。
1匹捕まえるのに時間はかかりましたが、喜びはひとしおのようです。
「水がすっごく冷たかったけど、ぼくはあきらめないで頑張った!」
終わってから、しきりにこう言い、満足そうな長男でした。
■次男4歳の場合。
長男がバシャバシャやっている間に、次男は4匹獲っていました。
お兄ちゃんがバチャバチャやっているところへは向かわずに、
マイペースに水の冷たさを楽しみ、魚のほかにも虫がいるか周囲を観察。
兄のところから逃げてきてひとやすみしている魚を見つけると、
そーーーーーーっと近づいて、
上からではなく、下から両手を入れて、魚をすくいあげる。
魚はなぜかあまりピチピチせずに、すーーーっと移動させられて、
穏やかにバケツにin。
バケツに入れてはじめて、
「やったー!!イェーイ!」とガッツポーズする次男。
こうして、長男が大騒ぎしている間に、
次男は穏やかに4匹獲得していたのでした。
終わったあとは、
「お魚さんかわいかったね〜。ぼくたくさん獲れてよかったな〜」
と、魚と仲良くなれたことを喜ぶ次男。
得ようとするものがあるときの
近づき方も、
楽しみ方も、
向き合い方も、
見え方も、
そして、それを得たときの
満足するポイントも、
きっと、人の数だけ異なるのでしょう。
息子たちの楽しみ方を、
誰かの楽しみ方を、
私も自分ごとのように感じてみる。
それだけで、今この瞬間を、2倍も3倍も楽しめることに気づいた休日でした。
今日も読んでくださりありがとうございました。
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