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なんでうちの子が?猫の線維肉腫の考察

線維肉腫とは、筋肉や脂肪、血管など軟部組織にできる悪性腫瘍 (癌)の1種だそうです。

ただ我が家のプリンセスは、今年6歳。
子どもの頃のやんちゃさはないけど、
うんちダッシュもするし、よく食べ、見た目にはまだまだ元気いっぱい。

ネットの付け焼き刃(良くない)で調べてみると、
線維肉腫という癌は、猫は大体10歳から発症率が上がる、とも。

ではなぜうちの子が?と考えた時、思い当たる節が一つ。

【注射部位肉腫】というものがあるそうです。


注射部位肉腫

【注射部位肉腫】とは、ワクチンなどの注射を刺した部分に腫瘍ができたもの。

注射に限らず、ちょっとした外傷でも癌化することはあるそうですが、
我が家の猫の腫瘍はピンポイントで【肩甲骨の真ん中】でした。

ワクチン等を打つ時、ぎゅっと首根っこを掴んで、プスっと刺すところ。

年一回だけ注射をしているんだったらまだ良いけど、
うちの場合は事情があり、一昨年〜昨年にかけ
何回も立て続けに注射を打っていました。

注射を何回も打つ事情、検疫

我が家は実は数年前まで海外に住んでいて、猫も現地で飼い始めた子。
帰国が決まった時、当然猫も一緒に!となるのですが、

日本は、世界でも数少ない【狂犬病清浄国】
検疫にとても厳密な国です。

大切なペットが狂犬病のキャリアにならないように、
なんと半年以上かけて検疫の準備をしました。

1、マイクロチップの埋め込み
2、2回の狂犬病ワクチン
3、狂犬病抗体検査(血液検査)
4、180日間の待機(症状が出ず、抗体が確実に働いていることを確認する)
5、6、7…
などなど、めちゃくちゃ大変でしたが(夫がほぼやってくれたけど)

この狂犬病予防のワクチンが【注射部位肉腫】につながる例もあるそう。

もちろんただの外傷でもなることがある病気だし、素人が滅多なことは言えないのだけど、
なぜうちの子が?という疑問に、なんとなく筋道がつけられる気がする。

出窓で夜の空気を吸った猫。変な形の果物があるね。美味しくなさそうだね。

気をつけて。注射を打つ場所

三種混合ワクチンでも発症例はあるそう。
だけど、ワクチンで防げる病気と線維肉腫と、
どちらのリスクが大きいかと言ったら当然「防げる病気」の方。

狂犬病なんか致死率100%だし、白血病だってなってほしくない。
だからワクチンを打つ。

でも最近では線維肉腫のリスクも避けるために
注射を【肩甲骨の間】ではなく【足やお尻付近」にすることが増えているそう。

何せ、注射した「外傷」から癌化するわけだから、背骨とか内臓の近くじゃない方がいい。ということらしいです。

ツルーカットをしてくださったダンディ先生によると

👨‍⚕️<嫌な言い方だけど、
  足なら最悪切り落としても命の危機に晒されるわけじゃないから。

だそう。
知らんかったーーー!!!!そして率直な言葉、助かる〜!

そういえば、海外で注射した時、
一回は足にしてたと思うけど、他は背中だった気がする。。。

それに加えて、日本での三種混合も背中。(海外でもしてる)

短期間に注射を複数打ったために癌化してしまったのではないか。
こんなかわいい子、私たちが飼わなくても現地の人でも貰い手はいたはず。
私たちが選んでしまったばっかりに。
そんな考えが、診断名を聞いてから頭から離れません。

それでも、ワクチンのおかげで防げた病気がある。
今までたくさん愛情を注いだし、
猫もそれに応えて幸せな顔をたくさん見せてくれた。
この二つの事実は変わらない。

ワクチンを打つとき、特に海外在住の方へ

今回この記事を書いたのは、
「注射打つのが癌の原因になることあるの!?」
という驚きから「気をつけておけばよかった」と思ったからです。

年一回のワクチンも、できれば足やお尻近くに打ってもらいましょう。
(背中よりちょっと痛いらしいけど。。暴れる猫ちゃんは危ないので背中にやらざるを得ないと獣医さんが言っていました。全部スーパー解決法はないから、いつでもリスクを天秤にかけないとですね😅)

そしてそれほどたくさんではないかもしれませんが、
海外に住んでいて帰国準備をしている方。
愛するペットと共に帰国しようとしている方へ。

検疫のため、狂犬病ワクチンは必須です。
三種混合も、長いフライトや環境の変化などでげっそりして、
免疫が下がるわんちゃん猫ちゃんにとっては
病気から身を守る強力なバリアだと思います。

だけど、すべての注射を、全部同じ病院で受けられるわけじゃない。
注射の場所を管理してもらえない。
それこそ国境を跨いでいますから。

その中で線維肉腫のリスクを多少なりとも下げられるとしたら、
「前回はここに打ちました」と一言付け加えること
なのではないかと思います。

ただの素人の妄想だけど、自分の考えを整理するためのこの文章が、もし何かの役にも立ったら。

とりあえず手術、キレイに1発で肉腫ぜーんぶ取れますように!!
まずは検査にいこうね!

外国の雪を見る猫。雪もキレイだけど、猫の目は宝石みたいだね。

線維肉腫の診断まではこちら⇩

https://note.com/sachi_kids_art/n/n198eb83c928c

(追記)

ワクチン誘発性の注射部位肉腫の発生頻度は10000頭あたり1頭というデータもあるそうです。
ワクチンで防げる病気が確かにある上で、ワクチンで癌になるリスクも稀にある。ということを知っておくことが大切かと思います。
また、注射部位肉腫は通常の線維肉腫よりも悪性が強く、見る間に大きくなっていくそう。
悪性が強いため一回で根を取り切れるよう、手術ではより大きくマージンを取り、大掛かりなものとなるそう。
それでも根が取りきれない場合もあり、ゆえに再発率も高いそうです。

・注射する部位に、常に気をつけ予防すること
・初期に見つけ、素早く受信すること

この2点が大切かと思います。。。!


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