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サーキットのコーナーで   〜高速コーナー〜


高速コーナーが
好きだった。

直線終わりのコーナーが
大好きだった。



何が好きだったのかな?

考えてみる。

コーナーに入る瞬間の浮遊感。

遠心力との
バランスという闘い。

加速とスライドを
コントロールする立ち上がり。


生きていることが際立つ瞬間。



昨日のnoteは
低速コーナーの走り方を
書いていた。

今、気づいてビックリしたが
ギアを下げる動作を
書き忘れていた。

後で編集しておこうと思うが
ここでも念のため…

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低速コーナーは

コーナー入り口で
身体を起こしたタイミングで
フルブレーキをかけながら
ギアを一気に下げる。

5→3速。
時には6→3速まで。

コーナー後半で
エンジン回転数に合わせて
シフトアップしていく。

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高速コーナーは
走り方が違う。

ミニバイクの高速コーナーは
左向きが多かったので
左コーナーを
イメージしているが…


昨日から
一生懸命思い出しているけど
低速コーナーほど
よく思い出せない。

どうしてかな?と考えていたら
好きなコーナーだから
頭を使って
走っていなかったみたい。

身体の動くままに。

あまり悩まずに
走っていたようだ。



私が乗っていたのはNSR50
50ccノーマル車。

最高速は
100km/hを切るくらい。

コースによっては
直線が短くて
最高速までいかないので

80km/h前後で
コーナーに入る。


直線。
アクセル全開で
伏せる。

高速コーナーは
コーナー入り口で
ほとんど
フロントブレーキをかけない。

かけても一瞬。
リアブレーキはかける。


身体は起こしていただろうか。
はっきり思い出せない。

両腕は突っ張らない。


バイクの向きは
アクセルを一瞬戻して
変えるきっかけを作る。

その瞬間にギアを一つ落とす。

初めから5速なら
ギアは落とさない。

アクセルを戻した瞬間に
身体をイン側に落とす。

背中から投げ出す感じ。

このフッと浮いた感覚が好き。



右太ももを
タンク右側に引っかけている。

身体の重みで
バイクを倒しながら
アクセルをまたすぐ開く。

初めはパーシャル。

リアブレーキは
まだ踏んでいる。


遠心力に負けないように
身体をイン側に持っていく。

この遠心力に
吹き飛ばされそうな感じが好き。



フルバンク。
コーナーの中心を過ぎる。

徐々にリアブレーキを抜きながら
アクセルを開けていく。


アクセルを開けると
バイクは起きてくる。

その起きる力と
身体の重みで寝かせる力が
バイクをしならせるような
感覚を持つ。

その瞬間が大好きだ。



バイクは
加速しながら
アウト側にはらんでいく。

その横に逃げる力を
前に進む力に変えるため
なるべくバイクは立てていく。

タイヤは立てている時が
一番円周が長い。

エンジン一回転分の
進む距離が変わってしまうので
コーナーの後半はなるべく
バイクを立てる。

立てると遠心力で
外にはらんでしまうので
身体はまだイン側に残す。

重心はリアタイヤに乗せる。
タイヤが路面を食うように。


コーナーを抜けたら
身体をセンターに戻し
伏せる。

次のコーナーまで
アクセル全開だ。




何度、頭の中でイメージしても
わからない部分がある。

好きなコーナーの時は
頭は通さず
身体とバイクが直接
会話しているのかもしれない。




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