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うつに良くないもの


5月に忙しさがピークに達した。

前にも話したように
2月から「そろそろキャパオーバーだな」と
思っていたからいよいよ来たってわけ。

5月に自分のキャパを超える。
超えても、色々あって
止めることはできなくて。

ラジオから聴こえてきた曲
noteの記事に助けてもらって
5月を乗り切った。


その後、どうなったか?

6月。
体が動かなくなってきた。

やらないといけないことができない。

おっくうで、腰が重い状態。
その度合いがひどい。

校正の〆切を守れない。
やらないといけないのに…


がんばり過ぎて
疲れていたんだろう。

最低限のこと
洗濯と仕事はやれた。

できないのは
校正作業と夕飯作り。

夕飯を作るのに時間がかかり
20時をまわってしまう。

作業しないといけない時間に
スマホのまんがばかり読む。

逆に、まんがを読むことしかできない。


この感覚、記憶がある。


うつ病だった時、こうだった。
つまり、今ってうつが再発してるのか?


バイクのことずっと忘れてた。

九州から帰ってから
存在すら思い出さずに
目の前のことを必死でこなしてた。

あー。バイクにまた乗りたいな。
1日空く日はあるのかな。

手帳に目をやり
6/12と14は何もないことに気づく。

天気予報を見る。
6/14なら雨降らなそうだ。

そう思い、
そこを拠り所に過ごしていた。


6/14。
雨の予報になっていることに気づき
朝から諦めていた。

朝、雨は降ってなかった気がする。
路面は濡れていたろうか。

空は曇っていたような。

この日
今思えば、一番落ちていた。


少し前から
落ち着いていられなくなった。

終わらない作業と
一向に一段落しない案件に
ずっと追われている感じ。

ちゃんと寝られなくなったのは
いつからだろう。

いつも朝早く起きて
パソコン作業をしているからか
終わるかわからない不安で
何度も目が覚めてしまう。

2時間おきに。
寝た気がしない。

これが良くない兆候なのは知っていた。

疲れが取れない
終わる気がしない
休めない
寝られない

だんだん追い込まれていった
そのどん底が6/14だった。


その日、

このままずっと
追い詰められたまま生きていくのか?

って考えたら辛くなってしまった。

抱えているものは
減らそうと努力している。ずっとだ。

でも、それを上回る量で
違うことが押し寄せてくる。


ふと、人生から逃げたくなった。


消えてしまいたい。

そう思ったんだ。


夕方になり、陽が落ちてきた頃に
雨戸を閉めたからか、外が見えた。

地面が乾いていることに気づく。


これなら、走れたじゃないか。


乗ったらよかったな。

そう思って
バイクに乗る姿を想像したら…

想像してはいけないものが浮かんだ。


バイクで崖から飛ぶ映像。


いなくなりたいんだな。


そして、気づいた。

うつが再発してることを。


ああ。
3年前と同じことを考えている。

ここ数ヶ月の負荷で
3年前の状態に戻ってしまった。

自分に負荷をかけ過ぎたんだ。
ここから自分で戻れるんだろうか。


自分で自分をコントロールできなくなって
きてることはわかってた。

体は動かなくなってきてる。


どうする。


そう思った週末に、1人帰省した。
母が腰を痛めたため、片付けを手伝いに。


色々考えて、思い切って
パソコンを持っていくのを止めた。

両親とご飯を食べ
家の片付けをしてお茶をし
昼寝をしてもうひと働きしたら
夕飯を食べて風呂に入り
テレビを一緒に見る。

同じ画面を一緒に見るなんて
もう何年もしていない。

家ではそれぞれ好きなものを見てるから。

テレビを見る行為そのものが
昭和な感じがして、懐かしかった。


あっという間に3日が過ぎ
家に戻ると、心が少し落ち着いていた。

うつは良くなっていた。

何が原因だったんだろう。

ぼんやりと考えてみる。

家と実家の違いは
パソコンのあるなしだ。

パソコンがないからできない。
そう。諦めることができた。

諦めているから
〆切も気にならない。

だってできないんだもの。

そう思うと
家でも作業できないと思えば
諦めることができれば
心が落ち着くってことだろうか。


つまり…

あんなに不安だったものの正体は
焦り、焦燥感だったんだ!


やらないといけない

この気持ちがやる気をうながす。
確かにそうだろう。

でも、行き過ぎると
常に追われている気持ちになる。

これが不安を呼ぶ。
そして、脳が疲労するんだ!


6月。
5月に終わるはずだったものが
新たな問題発生で終わらず
確かに一段落はしなかった。

でも、5月よりは
抱えているものは減ってた。

なのに、
あんなに追い込まれてしまったのは
5月にがんばり過ぎたせいだけじゃない。

焦燥感のせいだ。

常にギアを上げていないと
いけないような焦りと不安感。

それが、必要以上に
脳のエネルギーを使ってしまったんだ。

実家から帰って
落ち着いて物事を見渡せるようになったのは
その焦燥感がなくなったからだ。


思えば、実家では〆切作業がなかった。
追われるものがなかった。

だから、脳はゆっくり休めたんだろう。

そうか。
キャパ近くなってきても
焦らなければいいんだ。

あれをしなければ
これをしなければ

と思えば思うほど
自分のパフォーマンスを落としてるのか。


九州ツーリングでは
キャパを増やすことを学んだ。
(まだそのことを書けてないけど)

キャパを増やすことは
もうなかなかできないけど
持っている力を最大限に発揮できれば
もう少しやれることが増える。


今回の帰省では、自滅しない術を学んだ。

旅というものは
こうやって人生に
学びを与えてくれるものなんだな。


それから2週間後の6/28。
九州ぶりのバイクに乗れた。


旅に救われる人生。

さて。
次はどこに出かけようか。


今回、自力で
うつを何とかしのげたと思う。

今もう平気なので書けた話。

書けるくらい過去の話になって
よかった。





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