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会津ツーリングを終えて 景色編 3日目-1




今年の夏は会津を走った。

「会津はいいよ」
そう聞いて気になっていた地名。

ようやく走れたら
本当にいいところだった。

今日は旅の3日目。



      ---*---*---*---


2024.8.19

今日は旅の最終日。
悔いなく旅を終えたい。

何かやり残していることはないだろうか

郡山のホテルで朝食をとりながら考える。

インターはすぐなので
乗ってしまえば自宅へ直行だ。

それは嫌だな

なるべくまわり道して帰ろうと画策する。
これが全ての元凶だと気づかずに。


心残りなこと

猪苗代湖と磐梯山を
心ゆくまで眺めていないこと

そこで、まずは進路を西へ取ることに。

昨日の夕方もバイクを綺麗に拭いた。
だから、ピカピカだ。

いい天気!


相棒に跨り、発進させる。
いざ、猪苗代湖へ。

この後、道に迷ってしまう。

県道6号に行きたかったのだが
気づくと前から陽が当たっている。

東を向いている??

知っている交差点に出た。

初日に迷いながらホテルに向かうときに
通った交差点!!

嫌な予感がしてバイクを停め、スマホを確認。
やはり反対方向に向かおうとしている。

Uターンは怖いのだけど(事故のトラウマ)
大通りなので横切るイメージで
左右をよく見て、元来た道へと戻った。

その後は、何度か不安になると停まって…
コンビニの駐車場でも停まったなぁ。

ようやく県道6号に入れた。よかった。


県道6号。
この道がめちゃんこ良かった!

何が良かったって?

まずねー
普通の道だと思うでしょう。

確か、お店が並んでたりする
ほんと普通の道だった。はず。
気にも止めないほどのよくある道。

そのあと、少し田舎風?
田んぼがあって、たまに民家のある道。
だったと思う。

あれ?

気になり出したのは、左右の山。
お椀型の山が田んぼの終わりに見えてきた。

どんどん大きくなってくる。
前方から覆い被さるような圧迫感で
近づいてくる。
(まぁ、わたしが近づいてるんだが)

そして、両脇が山で固められた。
山と山の間を走る。

一気に空気が変わった。

さっきまで人里にいたのに

後ろ以外、山だ。山に囲まれている。

道幅が一気に広がった。
路面が舗装したてのように整っている。

どこかの有料道路みたい。美しい。

濃い緑が視界全部を埋めていて
新設の道がアールを描きながら
山の中へわたしたちを誘っている。

この道のこと、伝えたいな

峠道が好きな人はきっと心奪われるだろう。

そんな区間は一瞬だったのだけど
忘れられない道となった。




山あいを抜けて下っていくと
また田園風景が広がっていた…と思う。

夢のような時間だったので
現実味がない。

すぐに湖が見えてくると思っていたのに
意外にそれらしき水面が見えない。

焦りの気持ちが湧いてくる。

『湖面まで何キロ』

そう書いた小さな看板を見かけて
意外にまだあるなと思った。


県道9号で右折すれば…

その思いで、なんとか進んでいくと
お店がまた点在するようになったある時
看板で9号の文字を発見。

ホッとして右折する。

この後は突き当たりが猪苗代湖…のはず。
まっすぐの道で写真を撮った。

あれが磐梯山…かな?


信号で左折。
いよいよ湖面が見える…と思ったら
砂利の駐車場があった。

前の車が入るのにつられて
一緒に入ってしまう。

道に迷い過ぎて疲れてしまったから
ここらで少し休憩しよう。

砂利で転ばないように両足を伸ばして走り
木の下の木陰に停める。

スタンドが沈まないように気をつけて。

ヘルメットは持って行く。
盗られるのは嫌だから。

駐車場に沿って川が流れていた。

猪苗代湖側
上流側
水がきれい


猪苗代湖に流れ込んでいるみたい。
堤防に沿って歩いてみた。

すると…

ここは?


堤防と杉林。
テントを広げ、泳ごうとする親子。

海水浴…じゃないや。
湖水浴ができるらしい。

堤防に近づく。

木陰で涼しい

親子の邪魔にならないところに腰掛けた。

目の前の景色。

猪苗代湖と磐梯山


今日は山の全貌が見える。
昨日は雲に隠れて山頂が見えなかったから。

スマホの地図で山の方向を見る。

この山…なんだな。

初めて見る磐梯山。

富士山とは違って山頂が尖ってるんだな

このふもとに住む人たちは
毎日この山を眺めているんだろう。

いいなぁ

山のふもとに住む安心感。

好きだなぁ。山。
山が見えるところで住みたい。

偶然、湖の南側に来たから
猪苗代湖越しに磐梯山が見られた。

この景色、絶景だなぁ

ここに来た自分を「偉い!」と褒める。

偶然だったけど。
同じ道は走りたくないという理由だけで
県道6号を選んで走ってきた。

いい道。いい景色。最高だ!

『旅の醍醐味はこの瞬間にある』

と言ってもいい。

好きな道を走り、好きな場所で停まる。
身軽なバイクだからこそできる旅の楽しさよ。

ツーリング、最高だよな

そう思いながら、しばし目の前の景色を
満喫した。



この後、どうしようかな

くだらないことを思いつく。
とにかく一周したい症候群が湧き起こる。

猪苗代湖のふちを走ろう

とにかく行ける限り、湖のふちに行く。
この先走れませんと書いてあるところまで。

途中、本当に「この先走れません」
と書いてあったけど
どこまで走れるのか確かめたくて
書いてあっても先へ進んでしまった。笑
そして、最後まで走れたよ!

県道376。色んな景色があった。

淡路島のような風景

犬のピースと山で遭難しそうになった時みたいな景色
本栖湖のR300からと見たのと似た眺望

思ったよりも猪苗代湖はデカかった。


湖のふちを走り、水ぎわの山道に入る。

熊の心配をするほどの荒れた細道を
いつまで経っても下界に降りられない峠道を
延々と走る心細さ。

なんどか後悔したけど
これもいつか旅の思い出になると
勇気を出して走り切った。

峠道を降りた瞬間の道


ようやく普通の道に降りてきた時
浦島太郎のような気持ちになっていた。

もう一度、湖沿いを走る

R49に出るまで。
よくがんばった。わたしたち。



ここで国道を行けばいいのに
気になる道をスマホに勧められて
また峠道に行ってしまう。

R294を左折。次の路地を右折。
ここからは、名もなき峠道。
県道ですらない。

期待していなかったが
実は楽しい道だった。

家が近かったら走りに来たくなるような峠道。
腕を上げるのにいい練習になりそうな道。

抜け道なのか、落ち葉などなくて
路面も悪くない。でも車はほとんど来ない。
カーブが細かくていくつも続く。楽しい♪

右手には街が広がっているはずなのに
山の中腹なのか街などないように走っている。

最後、突き当たりが蕎麦屋だ。
うん。合っている。

蕎麦を食べるか悩んで、通り過ぎた。
信号のある大きな道に出る。

左折。次の信号を右折。
ここが目的地。

はて。どこが?

路肩に乗り上げて調べてみる。
やっぱりここらしい。

こんな広い道の何にもないところが?

向かい側に公営の駐車場があったので
とりあえず停めてみた。

おもて側の大きな観光地図の看板を見る。

さっきの交差点から登るのか

長崎のグラバー邸を思い出した。

観光案内所があったので
行き先を聞き、紙の地図をもらう。

暑い。とてつもなく暑い。
ここから木陰はない。

上着を脱いで、帽子を被った。



ブーツは歩きにくい。
ゴツゴツと音を立てながら歩いていく。

信号を渡った。
すぐに土産物屋さんが並んでいる。

とても暑かった

この階段…は登れないな

あまりにも急な階段に諦めの気持ちが湧く。
と、隣に切符売り場があった。

動く歩道がある。有料で乗れる。
往復買おうとしたら、帰り道すがらに
見たいものがあると教えてくれた。

250円払い、乗る。
説明が音声で聴こえる。

月曜日のお昼時 誰も乗っていない

ここは立派な観光地らしい。
ちょっとのぞく程度だったのだけど。

せっかくだから降りた後
さらにある階段を登ってみた。

何かの碑?
たくさんある


慰霊碑らしい。



白虎隊。何も知らずに来てしまった。

すぐに下る。見晴らしが良い。

この階段は登れない
会津若松の街並み

目的の地へ。
来たかったのはここ。

やっと看板が



会津さざえ堂


nori satoさんが勧めてくれた場所。
nori satoさんも来たいと言っていたのに…
先に来てしまった。ごめんなさい。

いよいよ ワクワク
不思議な造り

建て方が面白いそうで
見てみたいと思ってしまった。

入り口
上り
てっぺん
下り

中を歩いてみたけれど
確かにとても面白い造りだった。

全体

他にはないという響きが良くて。
世界中どこにもないと書いてあったのが
来てみたかった理由。

誰も思いつかないことを思いつく人の
作り出したものを見てみたいと思った。

が、途中停まるところはなくて
外にもゆっくりできるところはなくて。

居場所がなくて
すぐに立ち去ってしまった。

それが心残り。



帰りは下り坂で、5分ほどですぐ着いた。

途中の大木
鳥居も

何か食べたかったけど食べたいものがなくて
あわまんじゅうを食べた。

会津名物みたい
黄色の粒々があわなのかな?


軒先の日陰で食べるあわまんじゅうは
温かく柔らかくやさしい甘さで
とても美味しかった。



12時はとうに過ぎていたけれど
朝見た「雷雨」の文字に急かされたのか
ここではお昼を食べずに先を急ぐことにした。

このあと…大丈夫かな?わたし。


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