水曜日はスキレター


powered by たかやん 様 & 久保田 友和 様
        (タイトル画像 たかやん 様)


水曜日はスキレターの日。

発案者はたかやんさんです。


スキレターは、こちらのnoteから生まれました。


スキレターのシステムは、

このスキレターは一方通行で返信はできません。コメントのようにやり取りをするのではなくて、あくまでも自分の気持ちを込めて送るメッセージです。相手からの返事が欲しいのではなく、ただ純粋に「面白かった」「良かったです」という気持ちを伝えるだけの健気で純粋なシステム、それがスキレターなのです。


その趣旨に賛同し、お一人で毎週スキレターを書いていらっしゃる久保田さん。


久保田さんのnoteに、久保田さん流スキレターのルールが書いてあります。


・「毎週水曜」は、イイと思う記事を紹介する日。
・【水曜日はスキレター】とタイトルに入れよう。企画っぽい。
・ご紹介する数や字数は自由。
・どこがスキなのかとか、気持ちを勝手に伝えるw
・リアクションを求めない。でも、あったらすごい喜ぶ*


素敵なシステムなので、先々週に私も初のスキレターを書いてみました。


そして今回スキレターを送るのは・・・






geekさんです!


geekさんが、スキレターを教えてくれました。

私のnoteを読んでくださる方は、皆さんご存知かと思いますが、今まで色んなところに書いていたgeekさんへの気持ちと今回伝えたいことがあり、スキレターとしてお手紙を書こうと思います。


   ☆                  ☆                   ☆


geekさんへ


初めてコメントを書いたのはこのnoteでしたね。


何年も前、今の時期
週末ごとに色づく山へ走りに行った。
渋峠、乗鞍、菅平、恵那・・・。
何年か後、
磐梯、会津、日光、那須・・・。
最後のツーリングは秋の榛名山だった。


最後の一行から、目が離せなくなりました。


榛名に行きたかったからです。
買ったバイクで、秋の榛名山に。

このnoteが投稿された6日前
私はバイクで事故に遭っていました。

もう叶わないかもしれない
榛名山へのツーリング。
どんなツーリングだったのかな…


榛名には特別な思いがありました。
私にとっては、本当に特別な場所でした。


なぜか?

榛名・・・

榛名には
私のホームコースがあったからです。

大好きな高速コーナーがあるサーキット。
唯一、男子と対等に戦えた場。

改修され、今は形を変えてしまった
二度と走れないあのコース。


胸が…いっぱいになりました。
思い出が一気によみがえりました。



もう一つ、気になったことがありました。
それは、タイトルの数字。

900kmとはどういう意味だろうか。
泊まりなのかな?


日帰りだとしたら
この人は、ものすごい人だ・・・

バイクに乗っている人ならわかる
900kmは尋常じゃない数字です。


でも、そのことを初めてコメントする人にいきなり聞く勇気はなく、榛名山のことだけ思い切ってコメントをしたのでした。


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ツーリングの心象風景を綴るときは、記憶のとある場面に一瞬にして焦点が合う。それは静止画であったり、動画であったり、あるいは物語の一節であったり、においや温度の記憶から呼び起こされるものもある。


geekさんのツーリング記事の
季節をまたぐ空気感が大好きです。

過ぎた春を探すかのように北へ向かい
満開の桜を見て心ほころぶ様子。

夜から朝に移り変わった時の陽射しの暖かさや
昼から夜へ変わる間際の、一瞬の空の色。

一つ一つの交差点や道のこと。

通りすがりの1シーンのはずなのに
どうして、あんなに覚えているのかな?

ついさっき、走ってきたかのようで…

私も走っている気がしてきて
いつもワクワクするのです。

気になった道は地図で調べて
走った道を調べたりしています。


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バイクに乗ることで
バイクと一緒に走ることで
自分の五感が磨かれるように感じる。
気温を肌で感じ
聞こえてくる音に耳を澄ませ
見たことのない景色を探す。
それが心動かされるということだ。
それが風景の力だ。
人が自然を配置して
風景をつくったのだ。
バイクに乗って
美しさに触れること。
自分の内側を逍遙すること。
私は自由だ、と思うためのステップでもあり
その自由について考える時間でもあり
自分が生きている世界の美しさに気づくためのプロセスでもあった。


どなたかが書いていたけれど
geekさんの文章は、水墨画のようです。

白と黒の陰影の中で
時にハッと
空の青、雨雲の灰色、雪の白
桜のピンク、菜の花の黄色、山の緑…

様々な色彩が入る。
その時
geekさんの心が
動いたんだなと感じます。


geekさんは、色のある世界を探して
バイクに乗っていたのかな?


自分の走って来た道を振り返る。
わたしは、休憩しながら
自分が走ってきた道を眺めるのが好きだ。


geekさんは、ツーリング中
よく路肩に止まります。

止まって、今、来た道を振り返る。

振り返る時間があるから
先に進めるのでしょう。そう思います。


気温が上がって、
空気がみるみる濃くなってくるのがわかる。
雪の残る山から下りてくると、
景色に色がついて、季節が進んだ。


バイクと車の大きな違いは
身体にまとわりつく空気だと思います。

バイクは常に
まとわりつく空気が入れ替わり
その場所、その季節の空気を
肌で感じることができる。

対して、車は
自宅前の空気を切り取って
出かけた先まで持って行ってしまう。

車の窓を開けても駄目。
身体全体から受ける空気に
五感は反応するんだと思います。


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バイクの世界は
そのリスクと隣り合わせであるからこそ
毎日の楽しさを増幅させるもの。
自分の心を耕してくれるもの。
そして
自分のやったことは自分で背負っていくのだと気づかせてくれるものでもある。


geekさんは
ヘルメットの中の世界と
ヘルメットの外の世界について
よく思いを馳せていますね。

ヘルメットの中は
非日常でリスクある世界

ヘルメットの外は
日常で安全な、でも少し物足りない世界


そんな2つの世界を
行き来することで

日常の当たり前に感謝できたり
非日常の危険に命の存在を再確認したり

そんな毎日を送れるのは
間違いなくバイクがあったおかげだろうと
思っているんですよね?


バイクに乗らなくなって
何年経っても「私はバイク乗りです」と言える。
そう バイクを愛する人なのだろうと
思うのでした。


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geekさんは言っています。

自分とバイクの境界がわからなくなるまで走らなければ
気が済まないのだ。
アスファルトの肌理の粗さとヘルメットの風切り音と
走り続けた疲れや充実感が分け隔てなくなって
自分が、バイクが、そこから見える景色が、
全て同じ距離に感じられるあの感覚に身を置きたいと思う。
バイクに乗って向かい風を受けていると、
肩に積もった心のほこりを風に払ってもらうように思う。
胸の中を風で濯いでもらっているように感じる。
そして、
背中に取り憑いた疲れをコーナーで振り落として
スロットルを開けるのだ。


geekさんを初めてnoteで見かけた時
アイコンも背景も記事もなくて
年齢 : ある 性格 : ある 特技 : なし だけ。
不思議なので覚えていました。

そんなgeekさんが
ある日、noteを投稿されました。

松本市美術館の話でした。
芸術が好きな人なんだなと思いました。

最初のスキは、私です。
geekさんと言う素敵な書き手さんを
最初に見つけたこと。
ちょっと自慢です^ ^


そうしたら・・・
バイクのことを書き始めたのです。

そのうち、アイコンや背景がつき
だんだん人柄が見えてきました。

ツーリングの断片が始まり
様々な場所を教えてもらい
ロングツーリングに行くことになって
宗谷岬まで連れて行ってもらいました。


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文学にも詳しくて
知らない話をたくさん教えてもらいました。

わからない漢字をいつもコピーして
ネットで読み方と意味を調べています。


美術も私は疎いので
いつも何度か読んでいます。


音楽は私も好きだけど
geekさんの選ぶ曲は
いつもパンチがあります。

違うジャンルの曲を聴くのは
とても楽しく
次はどんな曲が投稿されるのかな?と
いつも楽しみです。


干しいもは・・・衝撃でした。

これは・・・とことん追求型の人だ。

でも、なぜだかツッコんでみたくなり
干しいも記事を私も連投してしまいました。

懐かしいのは、関西のノリ。
大阪にいた時のノリツッコミでした。

geekさんは笑って喜んでくれているようで。
そのうち、干しいも部を立ち上げてくれました。


笑ってしまったのは、恵方巻の話。

こんなに楽しい妄想をする人を初めて見ました。


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長いので、そろそろおしまいにしますね。


最後に…

geekさんのツーリング記事を読むと
人よりきっとずっとずっと
本当に走りに行った気持ちになるのは・・・


それは、同じ県に住んでいるから。

初めて言いますよね。
ご存知なかったでしょう?

同じインターで乗り降りし
同じ距離感で他府県に赴く。

知っている場所は、うなずきながら読み
知らない場所もその時間的遠さや
道のりを同じ感覚で感じられる。

これは、同県在住の特権です^ ^

怪我でツーリングには行けないけれど
geekさんがnoteで綴ってくれる間は
noteで楽しくツーリングに出かけられます。


「バイクに乗ってなくても
 バイク乗りはバイク乗りですよ。」

geekさんは、いつも私を励ましてくれます。

バイク乗りの話ができるnote友だち。
とても有難いなぁと思っています。

わたしはバイクに乗ると二つの境目をまたぐ気がします。
まず、日常からバイクの世界へと。
バイクに体を馴染ませて
タイヤからの情報を捉えるための準備。
そして
バイクに体が馴染んだら次は
バイクと一体になる世界へ。
バイクだけではそこへは行けない。
自分だけでもたどり着けない。
バイクと自分とが一体にならなければ。
だからバイクは相棒なんですね。


geekさん。私も綴りますよ。
サーキットで何を見てきたのか?
何を感じてきたのか?


geekさんにバイク記事を褒めてもらって
本当に嬉しかったのです。

そのお礼が言いたくて。


geekさん、本当にありがとうございました。



そして

これからも、よろしくお願いします。




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