サーキットの中で見ていたもの

今日はそれほど多くない…

サーキットを見て、人数を確認。
コースに入る。

昔、初めの2〜3周は
タイヤを温める作業で走ったのに

タイヤウォーマーが主流になってからは
タイヤが冷えないように
一周目から飛ばしていかないといけない。

タイヤを温める作業は
自分の心を温める作業と同じだったのに…

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全開で走っている中に
飛び込む勇気

流れを乱さないように
自分をその流れに近づけていく

静止した世界から
流れる世界へ

流れる世界で
いつも中心にある気持ち

それは恐怖

速さへの恐怖
人と競り合うことへの恐怖

アクセルを開ける右手
次はもう少し早く

ブレーキをかける右手足
次はもう少し遅く強く

もう少しの先に見えるもの

それは新しい世界なのか
転倒ふり出し元の世界なのか

自分の体調
バイクの調子
サーキットの路面
天候
気温
湿度

毎回違うコンディションの中で
その時の限界に挑む

自分の限界を阻むのは

恐怖
自分の本能

恐怖の中に
全てが隠されている

走りながら見ていたのは
心の中

本能と理性

理性が本能を説得し
時に
本能が本能を跳ねのける

恐怖に勝る本能
それは“楽しさ”

その域まで
自分をもっていくこと

流れを乱さないうちに
自分も流れになる