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リベンジツーリング 富士山スカイライン(上り)



2024.7.6(土)

富士山スカイラインのふもとに来る。
さらに涼しい。

無人の料金所を抜ける。
昔は有料だった証。

五合目に向けて走り始めた。



初めは大きめのカーブ。
ギアを変えなくても進入できる。

その後、時々直線。

真っ直ぐの木が左右に立ち並び
右上に富士山が顔をのぞかせる。

道をなんとなく覚えていることに
感動する。

楽しい♪

そう。この楽しさだ!

同じ道を走る楽しさ。

カーブの形状がわかり
抜けた後の道路がわかっている安心感

わかるからこそ
走ることに専念できる。

風を切る楽しさ
遠心力に身を任せるワクワク感

カーブ中の傾く力と
加速することで起きあがろうとする力の
合成が成り立った時の安定感

結局、周りは見ていない。笑



ようやく
このバイクに乗っている気分になる。

ずっと乗せてもらっていたからなぁ。

バイクの性能が良いので
曲げようとしなくても曲がってくれた。

それに甘えて
ずっと【乗せてもらって】いたんだ。




カーブが見える
ブレーキをかける

必要に応じてギアを落とす

ブレーキを緩める
と同時にバイクを寝かす

ステップを踏み込む
アクセルを開ける

アウトに膨らんでいく
バイクを起こしていく

直線に戻る

次のカーブに向けて
アウト側にバイクを振る



スピードは速くない。
ここでは転べない。

それでも楽しいのは
バイクを【操っている】からだ。

速さじゃない楽しさもあるのか。

やっとこのバイクを
操っている感覚が味わえた
気がした。


バイクは乗らないと上手くならない。
他のスポーツと同じだ。

もしも違う点があるとしたら…

道具=バイクを乗りこなせるか?という点。
楽しさが、より大きいような気がする。

『バイクの性能を発揮できるか?』という
楽しさが、他にある気がするのだ。

バイクを操る楽しさ

その楽しさを今、
思い出したような気がした。



車はいない。

朝早いのと
ここには用のある人しか来ないから。

スバルラインを思い出す。

観光バスの列。
ずっと続く直線。
いつまで立っても着かない五合目。

比べて、ぐんぐん上っていく
感じがするのは、このつづら折れのおかげ。

地図で見てもわかる
蛇のような形の道路。

この道をまた楽しいと思える日が来るなんて。

バイクは乗りこなせるようになると
楽しさは倍増するんだ。


うっそうとした森を抜け
周りの木々は減り、明るさが増す。

毎回Uターンするくらいの細かいカーブを
ひとつずつ愛おしく感じながら走る。

走った分だけ、ぐんと標高が上がる。

路面のコールタールも気にならない。

トラクションをかけられているから。
タイヤはちゃんと地面を食っている。



空の面積が増える。青い。
下は、どんな景色だろうか。

雲の中を走る形にはならず
ホッとしている。

いくつのカーブを過ぎただろう。

そろそろ五合目に近いぞとわかる
左カーブを曲がったら…


いつもはいない駐車場に
山のように車が停まっていた。

みんな考えることは同じ?

マイカー規制の入る前の最後の週末。
みんなも車で上ってきたかったのかな?


ここで、この数だと
上は空いてない。

すぐにそう判断し
路肩のバイクに並んで停めた。


目の前の景色。

今日はどんな景色だろう


振り向いて、頂上を見上げた。

雲はかかっていない


仮設トイレが立っている。

お腹が痛くなりそうで
まずはトイレへ向かった。



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