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ポッキーからアルフォートへ(これからの働きかた)

じぶんの仕事のあり方について、見直す時期だなと思っていた矢先に、日経ビジネスオンラインの糸井さんのインタビュー記事を読んで、ドキドキした。ギクリもした。


昨年末から、今までしてきた自分の仕事について書き出してみて、その勢いやあぶなっかしさをふりかえって、無知が故にできたことも多いなと思った。

パティシエ業界の働きかたについて、疑問に思ったり、どうにかならないのかと考えて、一緒に働くスタッフには、自分の望むバランスを自分で決めてもらったりした。

「自分」を中心に、「時間」「お金」「技術」の三角形をつくり、その中で何がいちばん大事で、ほしいのかを、各自考えて書いてもらった。
「技術がある/ないに合わせた正三角形の面積」は変えられないということを説明し、ただ同じ面積だったらそのバランスは自分で決められる、ということにしてみた。

技術(できること)が少ないけど、時間がほしい場合、お金はたくさんもらえない。
技術(できること)が少ないから、技術を増やしたい場合、時間はいらない(長い時間働く)けど、お金をそこそこもらえる。
技術(できること)が多くて、時間も仕事に使いたい場合、お金をたくさんもらえる。
など、自分でバランスを決めてもらう。

全部は無理なんだよ、ということをわかってほしいのと、何をいちばん大事にしたいか選ぶことは、それ以外を犠牲にするか、足りない部分を伸ばさなくてはいけないんだよということを知ってほしかった。
会社やお店のために仕事ができるようになってほしいわけではないと。

わたしもその働きかたを経て、15年仕事をして、独立して5年がたった今、また見直す時期にはいっている。

お金のためだけに働くとか、寝ないで身体をつかうとかを望まなくなったし、とにかくいいからやる、というステージをすぎて、本当の意味で時間の使いかたについて考えるようになった。


働きはじめてすぐは、仕事はつらいもので、つらいからお金をもらっていると思っていたし、仕事と休みは対極にあって、遊びにお金をつかっていた。

それでは今、わたしがどうしたいかというと、つらくなくても、楽しくても、ちゃんとお金をうむ仕事をしたい。仕事を休みや遊びとわけないで、遊ぶみたいに仕事をして、仕事みたいに遊びたい。

先述の三角形の話のように、図にしてみた。
そうしたら、過去の仕事観(ポッキー)とこれからの仕事観(アルフォート)が見えた。


過去の仕事観(ポッキー)では、いやなことほどお金がもらえる仕事(チョコレート)と、お金をつかう遊び(ビスケット)はくっきりと分かれている。

これからの仕事観(アルフォート)は、お金をもらうこともつかうことも、楽しいことだけでできている。そして仕事(チョコレート)に遊び(ビスケット)がかくれている。

わたしは、アルフォートになりたい。

アルフォートの見本になって、つらくなくてもいいんだよ、という姿をこどもに見せたい。

この場合のつらいというのは、ガマンするという意味で、楽しいというのは、自分がよろこぶという意味だ。
決して、ただ楽をしたいわけではない。



「技術、お金、時間のバランスの課題」のあとに待っていたのは、
「それは楽しいか(自分がよろこぶか)、それはお金になるか(誰かがよろこぶか)のバランスの課題」だった。


すすんできたから見えた課題は、見えたことがうれしくて、わかりたいし、おもしろい。

まずはとにかくたくさん考えてみる。


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