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2017年2月の記事一覧

『カルテット』から見るドーナツの穴の話

今話題のドラマ『カルテット』のなかでこんな台詞がある。 音楽っていうのはドーナツの穴のようなものだ。 何かが欠けているやつが奏でるから、音楽になるんだよね。 (『カルテット』1話より) このドラマの登場人物にはそれぞれに穴がある。 真紀(松たか子)は結婚3年目にして夫が失踪してしまった。すずめ(満島ひかり)は実父を許すことができない。別府(松田龍平)は世界的指揮者の孫という音楽一族のなかで芽が出なかった。家森(高橋一生)は離婚をして子供と離れてしまった。そして4人と

中2のあーちんと話した「時間とお金」のこと

中学生というのはとてもいそがしく、うちのあーちん(中2)も例に漏れずいそがしい。年に6回も定期テストがあるし(ということは2ヶ月に1度はテスト)その間に体育祭やら文化祭やら修学旅行やらの学校行事があり、部活も合宿も大会もあるし、ほんとうにいそがしい。 彼女の学校は毎週土曜日も学校があるので、休みは日曜日のみ。その中で週に1回更新する連載をもち、小3から一度も原稿を落としたことがない(しかも小6までは週2で更新)。すごい。 そんなあーちんは最近、友達とも遊びたいし、あたらし

バレンタインの思い出(裏側の記憶)

バレンタインの時期になるとそわそわドキドキしてしまう。 ラブ的なそれではなく、職業病の後遺症といったところだろうか。 チョコレート業界から足を洗って6年が経つけれど、今でも毎年バレンタインの気配を感じるとなんとなく緊張してしまう。当時の仕事の量とプレッシャーと睡眠不足を思い出す。 このバレンタイン商戦の裏側がどうなっているのか、ちょっと思い出して書いてみよう。 わたしが働いていた会社は、普段は都内に(当時)6店舗の個人経営のお店だったのだけれど、バレンタインの時期には