Vol 1 スプーンラジオ

1年前くらいにアプリを入れてから少し聴いただけで放置していたスプーンラジオ。
最近また、開いてみたら相変わらず若年層(高校生〜20代前半)が配信してるパターンが多かったが、コロナの影響で彼らが配信する時間帯の幅も広くなっていた。
リスナーも同様に若年層が多く、同じ年代の配信者に同じ年代が集まって来ている。

スプーンラジオ自体知らない人に少し説明するが、スマホアプリで、音声の配信が自由に出来、自分の登録情報があればどんな時間帯でも自由に配信できると言う一般ユーザー向けのネットラジオ。

生配信(ライブ)と録音(キャスト放送)と、トークと言う機能があり、どんな素人でもラジオのDJのように話して、そこにニコ生や、インスタライブのように閲覧者がコメントを入れられるようになっていて、それにより電波放送のラジオとは一線を引いた独自のインタラクティブな空間を生み出している。

聴くためにその個人個人の枠(チャンネル)に入ると、コメント欄に配信者の自動メッセージがリスナーのハンドルネーム宛に流れて、それを見た配信者が今度は生声でいらっしゃいコメントを入れる。
『お話しましょう』と来るので自己紹介やら配信者への質問やらをコメントすると、それに対して生喋りで返事が返ってくる。

独自の表現もあり
ただ聴いてるだけの人を『潜り』
入ってすぐ出る人のことを『流れ星』

また換金できるポイントの付与があり配信者に投げ銭をするスプーンというポイント制度がある。
コレが入ると
『ナイスプーン』とかの掛け合いが繰り広げられる。

初めてその配信者の枠に入ったら『初見さん』(しょけんさん)と言う括りになり、ライブ配信の一覧には『初見さん歓迎』の文字も多い。

これは一度ハマると配信側でもリスナー側でも中毒性があるのでは?

メルカリなど「C to C」ビジネスが盛んに行われている時代でSNSの普及もあってごく自然に受け入れられている感じがする。

ひと昔前では考えられない状況。

メディアの向こう側の人と一般人の間の「高い垣根」は以前としてあるのだが、TikTokとかの自己紹介の欄をみても「有名になりたい」と言うフレーズが多く散見されていて、今の子供は昔よりも夢見勝ちなのか?と思ったりもしたが、なるほど実際SNSとかYouTubeの配信者が全国的、または世界的に有名になるケースもあるし。しかしそれとはまた別次元での有名人を目指している若年層が存在するのだ。すなわち。
昔みたいな町内の人気者とか横丁のマドンナみたいな存在が、都市部においては今や絶滅したかに見えて実はこう言う形で生き残っていたのだ。
テレビやラジオの従来型の大手メディアは最早、成熟産業で無理やりにでも無いネタを必死に探して、キラーコンテンツやスター求めて止まないが、彼らが知らずに?(かどうかはわからないが)置いてけぼりにされる別次元の世界があるなあと改めて実感せずにはいられない。
5Gやブロックチェーンの開発で、より個人の発信が台頭してくるてあろうし、今後、多様性はより加速して無限に広がって行く。

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