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プロ野球解説者は元選手じゃないとダメなの?

プロ野球も開幕が一応決まって、オープン戦代わりの練習試合がたけなわです。観戦テンションは公式戦のようにはいきませんがそれなりに楽しんでいます。

久々にプロ野球中継を観て、毎年感じていたことを思い出しました。プロ野球解説者のことです。何のために座ってるのかわからないような人が多すぎます。

「この1点は大きいです」
「取られた後に点をやらないことが大事です」
「ミスをした方が負けるんです」
「気持ちで向かっていってほしいですね」

こういうのって、あらかじめ録音しといてボタン押すくらいでいいんじゃないですか。ゲームのプロスピのシステムを流用すればじゅうぶんです。

誰でも言えるようなことしか言わないんだったら、解説者に払う出演料を別のところに使った方が良いです。その人にしか話せない内容が出てこないんだったら、プロスピと変わりませんから。

何も技術論や専門的なことを的確に解説しなくてはいけないとは思いません。たとえば過去に聞いたことがある解説で、これは良いなとおもったのはこういったものです。

(緊迫した場面で)
山沖之彦氏「緊張していても打たれない球を投げられるように日頃から練習しておくんです」

(昔と今の投手起用の違いについて)
野田浩司氏「私が阪神の頃は先発やってリリーフやって次また先発、一週間に3敗したことがありますよ」

(延長戦で試合が深夜に及んで)
アナウンサー「加藤さん」
加藤秀司氏「・・・」(←寝てるっぽい!!)

他にも、選手の表情からプロ選手はこんな気持ちで戦っているんだということを熱く伝えてくれるという個性を持った岩本勉氏や、野球が好きで好きで仕方がないという心が伝わってきた、伝える言葉を持った豊田泰光氏も良かった。

要するに、その人ならではの個性や実体験から来る言葉や、一般人にはできない取材や研究に基づいた言葉が聞ける解説には価値があると思うんです。逆にそうでなければ無理に費用を使って呼ぶ必要はありません。

野球解説者はほとんどが元プロ野球選手ですから、誰も経験できないことを経て今日に至っているわけです。しゃべくりはアナウンサーや漫才師じゃないんですから、少々言葉が不明瞭でもたどたどしくてもいいんです。

本来ならば全員が”良いネタ”を持っているはずなんです。それを言葉に乗せることができない人が、マイクの前に座る意味があるんでしょうかという話です。

そこで常々思うのが、別に元プロ野球選手じゃなくても良いんじゃないかということです。たとえば球辞苑のレギュラー出演者のジャーナリストや野球アナリストの方々などが放送席に座ってくれたら、より楽しいテレビ観戦になると期待できます。

もちろん、生放送と収録の違いはありますから球辞苑で聞けるような面白い話が試合中にどんどん出てくるかどうかはわかりませんが、データスタジアムの金沢彗氏、スポーツライターのキビタキビオ氏、球辞苑関係以外では、謎の野球評論家のお股ニキ氏といった面々が解説する野球中継があったらぜひ観たいです。

私が思う良い野球解説者というのは先に書いたとおり、誰でも言えるようなことを話すのではなく、その人ならではの個性からくる言葉を出力できる人です。そう考えると必ずしも元プロ野球選手である必要はないんです。

現代のプロ野球中継は、昔のようにテレビをつければやっているというものではなく、本当に観たい人がお金を払って観るというコンテンツに変化しています。ですから、番組を作る人は昔の地上波中継の流れで番組を作っていても良いということはありません。

各制作会社やテレビ局は心して番組を作り、切磋琢磨して面白いプロ野球中継を世に送り出してもらいたいと思いますし、それができない者は淘汰されていくべきだとすら思います。

その重要なポイントのひとつが、元選手か否かに関わらず、お金を払う価値のある言葉を投げることができる野球解説者の発掘と起用だ、そう思うんです。

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ありがとうございました!
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子供の頃から好きだったプロ野球の記録、その解釈を適正にしようというセイバーメトリクスと出会い、強烈なパラダイムシフトを体験しました。プロ野球やプロ野球の数字を楽しむ過程をせっかくなので書き残すことにしました。

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