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完済して思うこと1

借金まみれだった頃、やばいなーと思ってはいたけれどそうは言っても買い物も外食も美容院やネイルサロンもタクシーも大好きでなんとか生活できているので問題を見てみぬふりをしていた。それどころか倹約家できちんとしている人をケチでセコセコしているとすら思っていたしこんなに浪費家なのは前世がお大尽だったのかしら〜?とのん気に考えていた。バカである。

しかしそれなりの仕事をしていたのに税金が払えなかったり、カード更新ができなかったり、今思えばそれはぜんぜん「生活」できていなかったのだ。

おうちでも洗えるようなカジュアルなシャツを毎回クリーニングに出していたのも、真冬でもネイルサロンでのペディキュアを欠かさなかったのも、高すぎるストッキングを毎日はいていたのも、しょっちゅうホテルでお茶していたのもみんな「素敵な私」「いい女」「かっこいい人」でいたいというよくわからない抽象的な見栄からだったが、年収を超える借金があって部屋が散らかっていたらいい女もクソもないしかっこ悪すぎる。要するに心身ともに不健康であった。

そして今ならわかる。あの浪費や借金が自分の選択肢のいくつかを消してしまったことが。

でも楽しい浪費時代をバカだったとは思いつつそれほど後悔はしていない。あの浪費は幻も含めて色々なことを経験させてくれたし楽しかった。返済には苦痛が伴ったが、全部自分の借金なので納得もできたし完済する途中で深く学べたこともあった。(それについてはまた改めて書きたい)

私はできる限り心身の健康を大切にして、自業自得の借金により失われた20年を今後色々取り返していこうと決めている。



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