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東梅田とでかジョッキ(2022.6.12)

歌人の三田三郎さんと笹川諒さんのトークイベント、「水の聖歌隊は鬼と踊る」へ。会場はラテラルというところで、最近よく名前を聞くなと思ったら、ここんとこよく歌人のイベントをしてくれているらしい。

開演まで時間があったので、太融寺町のあたりを歩く。基本的にホテル街でいかがわしさ100パーな地域なんやが、昔職場の飲み会で行ったスペイン料理屋がこの辺やったはずで、なんとなく場所だけ覚えててんけど見つからず。閉店しちゃったっぽいな。お通しに殻付きのマカデミアナッツと殻割り器が出てくるお店で、前菜とかも全部おいしかった記憶があるんやが。

時間になってイベント開始。三田さんと司会の土岐さんがめちゃでかジョッキのハイボールを持って現れて笑った。やのにめちゃくちゃ短歌の批評会みたいな真面目なノリで土岐さんが話し始めたので、でかジョッキとのギャップがすごい。配信なしイベントやしどのくらい内容書いていいもんなんかわからんけど、MITASASA(三田さんと笹川さんのコンビ)結成の話から、二人の歌集発行の話、それぞれの歌集の好きな短歌など。歌集タイトルが決まるまでの流れもおもしろかった。

三田さんが出てきたときに「人前で話すのが苦手なので」と言うてたけど、めっちゃハキハキしてるし話おもしろいし、アルコールの力借りてええからもっと聞きたかった。転落とか流血とかやばそうな単語がさらっと出てきて、その一つ一つをもうちょい詳しく聞かせてくれ……って思った。あと最近ラジオとか聴いてて、変わった発言に対して真っ当なリアクションをする相方、という流れが好きで、笹川さんがまさにそんな感じなのも良かった。ええコンビですね。

飲み物追加注文しようと思ってメニュー見たら、カルピスハイとカルピスサワーがある。何が違うんやろと悩んでカルピスサワーにしたのやが、今考えたら炭酸か炭酸じゃないかの違いやったんかな。

『鬼と踊る』『水の聖歌隊』から私の好きな短歌を。前にツイートもしたような気もするけど、笹川さんの摩天楼の短歌はかっこよくて何度読んでも惚れ惚れするわ。

漏らす時期が過ぎて漏らさない時期が来て再び漏らす時期が来て終わり
/三田三郎『鬼と踊る』より
いくぶんか正しく願ってしまうのがきみと摩天楼の悪い癖
/笹川諒『水の聖歌隊』より

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