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【閲覧注意】タイで全長3mの寄生虫に寄生された話

ある日を境に、お腹が痛くて夜も眠れない日が続くようになりました。

私の本業は金融先物のトレーダーなので、相場変動のプレッシャーによるものかと思っていました。

しかし、真の原因は、お腹に巣食った全長3mの寄生虫だったのです‥‥

極太麺の切れ端

朝起きると、太もものあたりに「極太麺の切れ端」のようなものがついていることが数回ありました。

私は、極太の乾麺を使う韓国ラーメンが好物なので、それが消化されずに出て来ているのかと思っていました。

しかし、あるとき、それがウニョウニョとうごめいていることに気づきました。

「寄生虫だ!」

私は事態を察しました。

サミティベート病院

私はすぐにサミティベート病院に電話をして、予約を取りました。

消化器科の先生の都合で、診察は3日後となりました。

極太麺の切れ端の正体に気づいてからは、「なめくじ」のような寄生虫が1時間に1回ほど、肛門から這い出て来るようになりました。

寄生虫の活動が活発化したのでしょう。

そのままにしておくと、お尻がかゆいので、1時間に1度トイレに行って彼奴をお尻から取り除きました。

仕事中、なめくじが這い出て来ないように、よく噛んだガムで肛門をふさぐという、『魔少年ビーティー』で読んだ方法を試してみましたが、隙間から這い出て来てしまい、上手くいきませんでした。

予約の日、サミティベート病院に、なめくじの死骸を数匹持参しました。

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死骸のサンプルを医師に見せると、すぐに『サナダムシ』と診断され、虫下しが処方されました。

忙しい先生なので、次回の診察の予約もその場で取りました。

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寄生虫本体とサワディーカップ

自宅に帰り、虫下しを飲む前にトイレに入ると、唐突にサナダムシの本体が排出されました。

なぜ虫下しを飲む直前に、自分から外に出て来たのかはわかりません。

何らかの期するところがあったのかもしれません。

産まれたての全長3mのサナダムシは、南国タイにおいてもホカホカし、湯気が立つほどでした。

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これで全部出て来たか確証がなかったので、もらってきた虫下しを服用しました。

寄生虫の構造

サナダムシの本体は、写真のような「きしめん」状です。

きしめんには、「カッターの替え刃」のような切れ目が入っており、そこから分裂して「なめくじ」となり、増殖するのです。

頭部に当たる部分も存在し、頭部が死ぬと、全体も死ぬそうです。

逆に、頭部が死なない限り、ずっと増殖し続けます。

なんとも不思議な生き物ですね。

サミティベート再診

再診は、「命にかかわるものではない」との医師の判断から、一週間後でした。

私は、出て来たサナダムシを担当医に見せるため、ペットボトルに入れて冷蔵庫で保管しました。

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メイドさんが誤って盗み飲みしないように、茶色の紙袋で包んでから、冷蔵庫に入れました。

治療費を節約するなら

結局、サナダムシの本体は、虫下しを飲むまでもなく、勝手に出て来たわけですから、結果論としては、サミティベート病院に行く必要はありませんでした。

同じ症状にお悩みで、治療費を節約されたいのであれば、薬局で『Zenzera Albendazole』という虫下しを買って飲んで下さい。1箱2錠入り、30バーツです。

毎晩2錠ずつ、3日間続けて飲むよう推奨されています。

ちなみに、同じ薬をサミティベート病院で出してもらうと、1錠500バーツとなります。

これもまた、アメージングタイランド。

なお、知り合いの「生肉好き」のタイ人女性は、毎月一度、予防的に虫下しを飲んでいるそうです。

ソックレック

寄生された原因は、私の大好物の『タイ式ユッケの生き血がけ』(ソックレック ซกเล็ก)のようです。

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医師からも「以後、ソックレックは食べないように」と言われました。

医師の忠告に従い、以前ほどは食べなくなりましたが、たまに無性に食べたくなります。

ソックレックは、おいしい店は、本当においしいですよ ^ ^

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