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【カターレ富山】大観衆に飲まれる アウェイ ギラヴァンツ北九州 戦 2024 J3リーグ第24節

3週間ぶりに迎えるリーグ戦。
中断前は3連勝、6試合連続無失点で終えており、その勢いを維持できるかが鍵になる。
一方、対する北九州も11試合負けなしと絶好調。
調子のいいチーム同士の対戦で、勝ち点の差も3。
再開初戦はいきなり重要な試合だ。

1 スタメン

スタメンは3週間前の試合と全く同じ。
サブでは脇本に代わり久しぶりにメンバー入りした負傷明けの今瀬、また松本に代わり新加入の古川が入った。

フォーメーションはいつもどおりの4−2−3−1。並びはゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から西矢、鍋田、神山、安光。ボランチは末木と河井、2列目は右に椎名、中に髙橋馨希、左に吉平、1トップに碓井。サブは、GK齋藤、DF今瀬、MF松岡、坪川、井上、布施谷、FW古川。
北九州は、スタメンを3人入替え。

2 先制を許し、チャンスを活かせず

1分、北九州はMF藤原が富山のDF西矢に倒されてフリーキックを獲得、さらにコーナーキックを獲得し、いきなり北九州にチャンスが続く。

富山はなかなか前線にボールを運べない。

7分、富山は初めて相手陣内へ運んだものの、M F末木のクロスが流れて終わる。
8分、富山はDF鍋田から前線へのパスをFW碓井が抜け出して受けてそのままシュート。これは右のサイドネットに当たる。

13分、ゴール前でMF椎名が倒されてフリーキックを得る。
髙橋馨希が蹴ると相手に当たりコーナーキックに。
そこからコーナーキックが2本続いたが、ゴールは奪えず。

16分、北九州のMF高が右サイドから中央へドリブル突破を図ろうとしたところ、富山のMF河井が倒してイエローカードをもらう。
河井は4枚目のイエローカードで、次節は出場停止に。
このフリーキックはMF藤原が直接狙い、これを富山のGK田川が弾いて、コーナーキックに。
20分、今度は北九州のDF乾が左サイドを突破し、コーナーキックを獲得。

富山がコーナーキックのチャンスを逃してからは北九州の攻勢が続く。

そして23分、北九州はディフェンスラインからボールをつなぎ、右サイドのDF山脇とMF藤原がパス交換から藤原がクロスをあげる。ファーサイドに走り込んだFW永井がほぼフリーで頭で合わせ、これで北九州が先制。

富山にとっては、アウェイで痛い先制点を与えてしまった。

28分、北九州が右サイドで得たフリーキックをMF藤原が蹴り、最終的にはDF工藤がシュートする。これはゴールの上に外れる。

得点を奪われた後もなかなか富山は攻撃に行けなかったが、34分、右サイドでコーナーキックを獲得。
そこから攻撃が続き、右サイドMF吉平がファウルをもらいフリーキックを獲得。
MF髙橋馨希のキックから最終的にMF吉平がシュートするとこれが相手にあたりコーナーキックに。
ここから2本続くが、相手GKがキャッチし、チャンスは潰えた。
さらに40分、富山のFW碓井がパスを受け、シュートと思わせて左サイドの吉平にパス、吉平がシュートを狙うがボールが浮いてしまった。

結局、前半はこのまま終了し、0−1と北九州に1点リードを許して終えた。

3 早々に追加点を許し、反撃できず

後半開始にあたり、富山はMF河井に代わりMF布施谷を、MF椎名に代わりMF井上を入れてきた。
これで富山は河井がいたボランチに髙橋馨希を下げ、椎名のポジション2列目右に布施谷、トップ下に井上を配置した。
また、北九州は先制点を決めたFW永井に代えてMF井澤。何かアクシデントがあっただろうか。
これで北九州は井澤をボランチに、ワントップにMF藤原を置いてきた。

48分、富山のMF吉平に後ろから激しくチャージした北九州のMF岡野にイエローカード。
53分、カウンターに出ようとした富山の選手を北九州のMF藤原が倒し、イエローカード。
55分、北九州のDF乾と富山のDF西矢がヘディングの接触で倒れ、これが北九州ボールに。
北九州陣内の深い位置からDF工藤が蹴ったフリーキックは、前線で両チーム競り合い、そのこぼれ球をMF藤原が拾ってほぼフリーでそのままシュート。
これがあっさりと決まって、次の得点は北九州に入ってしまった。

深い位置からのロングボールからのこぼれ球だっただけに何とかできたのではないかと悔やまれる。
苦しくなった富山は61分、MF吉平に代えてMF松岡。

64分、富山は前線にボールを運んで最後はMF松岡が左足でミドルシュート。
66分、同じく松岡がミドルシュート。
67分、富山はゴール前正面からMF髙橋馨希がミドルシュートを狙い、これでコーナーキックを得る。
しかしこれはシュートに至らず。

ここで飲水タイム。
69分、北九州はMF藤原に代えてMF若谷、MF高に代えてFW大森。

72分、富山は左からDF安光のクロスにMF井上が頭で合わせるもボールはゴールの上へ。
73分、北九州はMF若谷の右からのクロスにFW大森が合わせるがGK田川がパンチングでクリア。
76分、富山は右サイドでコーナーキックを獲得するも、相手に守られる。

81分、富山はDF鍋田に代えてDF今瀬、MF末木に代えてFW古川。
MF井上もボランチに下げて、古川と碓井の2トップにした。
今瀬は怪我から復帰、古川は移籍後初出場。
84分、MF岡野に代わりDF長谷川。
北九州は5バックにした。

86分、富山は左サイドからDF安光が切り込み、FW古川がシュートするも相手GKがキャッチ。
87分、富山はパスをつないで最後はMF髙橋馨希がシュート。

89分、北九州はMF牛之濱に代わりMF平原。
富山はパスを回せるようになるが、なかなか決定的なチャンスにつなげられない。

アディショナルタイムに入ってからは、北九州がボールをキープする時間も増える。
結局、試合はこのまま終了して、0−2で富山は敗れた。

4 北九州の迫力に屈した

内容的にはそこまで悪くはなかったと思うが、先制点を許し、追加点も与え、相手に歯が立たなかった。
先制されたとはいえ、前半戦は特にチャンスがあっただけにそこで同点にしておきたかった。

やはり北九州の大観衆の圧力は大きかった。
観客数でどうなるものでもないが、北九州の選手を後押ししていた。
富山は久しぶりの実戦でかつアウェイ、ちょっと勢いがなかった。

ただ、どんなチームでもブランク明けの試合は難しいもの。
連敗にならないことが何より大事。
つまり次のホーム松本山雅戦がより重要なものになった。

5 ハイライト

試合のスタッツ

6 今節終了時の順位

首位大宮は再開後の試合も勝利で首位をキープ。
2位今治が引き分けて、逆に沼津が勝利で2位浮上。
富山は負けて勝ち点では北九州に並ばれたものの勝ち点で上回り、また、他のチームに抜かれることもなく4位。
勝利の北九州がついにプレーオフ県内の5位まで上がってきた。

7 出場メンバーについて一言

MVP
なし

SVP(さば的視点MVP)
MF 33 髙橋 馨希
ミスもあったりしたが、チームの中心としての存在感があった。

スタメン
GK 1 田川 知樹
失点はどうしようもなかった。
DF 23 西矢 慎平
なかなか効果的な動きができず
DF 26 鍋田 純志
リーグ戦で今季初めて失点した
DF 4 神山 京右
北九州の攻撃に振り回された
DF 25 安光 将作
守りの課題が出た
MF 16 末木 裕也
効果的な動きができず
MF 24 河井 陽介
早い時間にイエローカードをもらい、前半だけで交代
MF 22 椎名伸志
チャンスを作れず前半だけで交代
MF 33 髙橋 馨希
同上
MF 27 吉平 翼
攻撃にからめず
FW 9 碓井 聖生
前半のチャンスで決めたかった

サブメンバー
DF 5 今瀬 淳也
怪我から復帰し、久しぶりの出場
MF 8 松岡 大智
途中出場直後、積極的にシュートを打った
MF 19 井上 直輝
目立った攻撃ができなかった
MF 28 布施谷 翔
積極的な姿勢はあったが
FW 39 古川 真人
初出場、シュートも打つ

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