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待ちに待った開幕戦は引き分け 険しい道を進め カターレ富山 対 AC長野パルセイロ(2020/6/28)

当初の予定から3か月以上遅れて始まった2020年J3の開幕戦。
例年とはまた違った思いで迎える開幕戦だ。
いつもならまだ寒さの残る時期の試合であり、昼間に行われるのだが、今はもう6月の終わり。
当然のようにナイターで行われた。

注目のスタメンは、GK齋藤、DF今瀬、林堂、田中佑昌、MF碓井、佐々木陽次、花井、末木、椎名、戸高、FW平松。サブはGK岡、DF松原、ルーカス、MF稲葉、池高、FW武、大野。
まず、GKが岡ではないことに驚いた。サブに岡がいるので、実力で齋藤がスタメンを勝ち取ったということだろう。大したものだ。
実際のフォーメーションは4−4−2か4−5−1で、右サイドバックに田中佑昌、左サイドバックは大卒ルーキーの末木が入った。ボランチは昨年同様、碓井と花井が組み、2列目に戸高、椎名、佐々木陽次は1.5列目のような感じで、平松のワントップというところだろうか。

福島のエースだった武がサブスタート、そして大谷の名前がサブにもないのは意外だった。

無観客で行われた試合で、DAZNで見たのだが、リモート応援システムで録音されたサポーターの声らしきものは聞こえていた。
試合は開始直後に、DF今瀬とGK齋藤の連携ミスがあったが、辛うじて齋藤がかき出した。
序盤は一進一退だったが、徐々にカターレのペースに。
そして、前半16分、椎名の左足のシュートで先制する。
前半は、なかなかシュートは打てなかったが、その後もいい流れで進んだ。

後半、長野が一人選手を交代させてきた。
流れは再び互角になったが、そこでカターレにミスが出る。
今瀬がどうしたかったのか、今ひとつ分からなかったがパスが短く、それをGKの前で長野の東にボールを奪われた。

ゴール前で一対一になって、そこを東に決められてしまった。
流れはそこから完全に長野のペースに。
長野がボールを持つ時間が長くなった。

同点にされたからこちらも椎名に代えて大野を、佐々木陽次に代えて池高を入れたが、流れはあまり変わらず。
選手交代は5人まで行えるが、回数はハーフタイムを除き3回ということで、最後の選手交代はなかなか行われない。
アディショナルタイムに入ろうとする頃に、残りの3枚同時替え(碓井→稲葉、末木→松原、戸高→武)をしようとしたが、なかなかゲームが切れず、交代できたのはもうアディショナルタイム2分になろうとする頃だった。

結局、試合はそのまま終了し、1−1で終了。
勝てなかった試合でもあり、負けずに良かった試合でもある。
ただ、去年のことを思えば、勝ち点を落としたことは痛い。
少しずつ勝ち点を落としたことが、最後の追い上げが届かなかった要因でもあったからだ。

去年のチームと比べて、アクセントをつけられる選手がいなかった印象だ。
特にスピードのある大谷がいなかったこともあり、攻撃のリズムが単調だった。
去年いた白石や前嶋のようにドリブルでチャンスメークする場面も少なかった。

その点は、今後徐々に改善されていくとは思うが、今のままではJ3優勝は厳しいのではと思えた試合だった。

とはいえ、今日の試合、無事開幕戦を迎えられたことを喜びたいと思うし、ここまで丁寧に準備をしてこられたスタッフの方にも敬意を表したい。

(選手の動向)
1 GK 岡 サブ
2 DF 松原 サブから移籍後初出場
4 DF 戸根 ベンチ外
5 DF 今瀬 スタメンフル出場
6 MF 碓井 スタメン
7 MF 佐々木陽次 スタメン
8 FW 高橋 ベンチ外
9 FW 武 サブから移籍後初出場
10 MF 花井 スタメンフル出場
11 FW 大谷 ベンチ外
13 MF 佐々木一輝 ベンチ外
14 FW 大野 サブから移籍後初出場
15 MF ルーカス・ダウベルマン サブ
16 MF 末木 ルーキーで開幕スタメン
17 MF 稲葉 サブから途中出場
18 FW 松澤 ベンチ外
19 DF 柳下 ベンチ外
20 FW 宮城 ベンチ外
21 GK 田中勘太 ベンチ外
22 MF 椎名 スタメンで1得点
23 DF 林堂 スタメンフル出場
25 MF 松本 ベンチ外
26 MF 馬渡 ベンチ外
27 MF 田中佑昌 スタメンフル出場
31 GK 齋藤 Jデビュー、スタメンフル出場
32 MF 戸高 スタメン
33 MF 池高 サブから途中出場
37 FW 平松 スタメンフル出場

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