鯖田

都内のとある国公立大学(法学部)に通う文系大学生。浪人をした。 高校生の時、1年間で…

鯖田

都内のとある国公立大学(法学部)に通う文系大学生。浪人をした。 高校生の時、1年間で4箇所の骨を折ったことで部活を辞めたことがある。

最近の記事

度を越した体罰教師に反抗して学級崩壊した小学4年生の春。

「いまだ!ころせ!!!!」 N君の合図でクラスの全員が担任の机に殺到した。裏の倉庫から持ち出したよく分からない金属製の工具を装備した男子や、掃除用具のバケツや箒を携えた女子たちは、各々好き勝手な事を叫びながら半狂乱で突撃を敢行した。 僕らの任務は担任の机を木端微塵に破壊することだけだった。ただそれだけでよかった。後のことなんて考えてなかった。幼い私たちを纏め上げ、ここまで統率の取れた軍隊に仕上げたのは、ただ純粋な敵意で、反抗で、そしてある種の興奮だった。 ◆ 皆さんに

    • 10年前からの自分の手紙と、1年前からの自分の手紙を同時に読んだ

      気怠い朝が来た。冬のこういうところが嫌いだ。どれだけ寝たっていつまでも眠いし、体の調子が上がらない気がする。 しかもなんだか今日はいつもより寒い気がするし、意識の覚醒もいつもより遅い。これはあれだ。低気圧の時になっちゃう症状のやつだ。きっと外では雨が降っているのだろう。 未だぼーっとする頭でアラームを投げやりに止めた私は、ベッドに寝転んだままカーテンを勢いよく開けた。 案の定、差し込む日光が少ない。雨だこれ。最悪だ。冬+低気圧のコンボはいつも私を悩ませる。こういう日は朝

      • 騙されて飲みサーの新歓に参加してしまった新入生の話

        「あ。」 立てかけてあったバッグが倒れる。 バッグの上にあった私のスマートフォンも、そのまま、床に落ちる。 鈍い音が辺りに響いて、 咄嗟に謝ろうとしたけど、やめた。 酒気を帯びたサークルの先輩たちは、内輪の話で談笑することに忙しく、スマートフォンが落ちたことにすら気がついていないから。 私はそんな先輩たちに注いでいた冷めた視線を、そのまま床に落ちたバッグに移した。 びしょびしょに濡れたテーブルに手をかけながら、落としたスマートフォンに手を伸ばす。 ◆ 高校生

        • 静かな環境で突然叫び散らしたいという衝動

          昔から、それこそ物心ついた頃から、時々とある感情に心が支配される。 とある状況に身を置かれると、私の意識は私の管轄を離れ、代わりに一つの強烈な好奇心が頭をもたげるのだ。 とある状況とは「静まり返った環境」である。 例えば、学校のテストの時間。 普段とは打って変わって静まり返った教室。断続的にどこかから聞こえる鉛筆を走らせる音。隣を伺えばクラスメイトが額に手をやりながら問題に苦悶し、前を伺えばテスト監督である教師が暇そうに教室を睥睨している。普段は全く聞こえない風の音が

        度を越した体罰教師に反抗して学級崩壊した小学4年生の春。

        • 10年前からの自分の手紙と、1年前からの自分の手紙を同時に読んだ

        • 騙されて飲みサーの新歓に参加してしまった新入生の話

        • 静かな環境で突然叫び散らしたいという衝動

          例のウイルスで色々滅茶苦茶にされた新大学一年が思うことを書く

          noteを始めたい。 去年の冬、浪人をしていた私は受験が近づくプレッシャーでもう気がくるってどうにかなってしまいそうな中(実際理由もないのに吐いたりした。まじで人間てストレスで吐けるんだと思った。)漠然とこんなことを考えていた。 その時は何故だか分からなかったが、とにかく「noteを始めたい」というよくわからない強い願望を抱いていた。 今思えばあまりのプレッシャーや、日々勉強(言わばインプット)しかしていない反動でどこかしらになにかしらを吐き出したい、書きなぐりたい衝動

          例のウイルスで色々滅茶苦茶にされた新大学一年が思うことを書く