やっぱり家がいちばん好き

たぶん20年ぶりくらい?に一人で小旅行に行ってきた。夫と子供たちを置いて。

結婚してから私はずっと夫に何でもやってもらい甘えて過ごしていたので、面倒なチケットの手配や荷物やお金のこと、駅までの送り迎えまで、ぜーんぶお嬢様のように任せていた。なので今回は結構ドキドキしたり前日あまり眠れなかったりした。家族で旅行はちょくちょく行ってたけど、一人きりはほんと久々だった。

旅の目的は半分勉強、半分は気分転換。空気がきれいで、緑と湖が美しいところ。新しい出会いや初めての経験があり、身体もたくさん動かしたのでとても良い気分転換になった。

ずっと家で家事をして、やるべきことをやったり目標に向かってがんばったりそれはそれで幸せで満たされていても、やはりずっと同じ空間同じ日常だと視野が狭くなってくる。気づかないうちに。

ただ久々に一人で外に出ていつもと違う空気を吸ってくると、改めて感じる。やっぱりわたしは家が好きだなーって。そんなに空気の綺麗なところではないけど、お家の中はいつも掃除をしていてきれいだし、欲しいものや必要な物は全部あるし、いつも自由に好き勝手やっているし。

お布団は太陽の下で干されてフカフカで、シーツも毎日じゃないけど取り替えるので、高級ホテルのように至れり尽くせりではなくともいつも居心地が良い。全然オシャレな家具やインテリアも置いていないけど、だいたいがわたしの好みだし。

二日ぶりにいつもより多めの洗濯物を家族の分干せるのが嬉しかった。そういえば、赤ちゃんがいる頃は毎日あの小さくて良い匂いのする新生児の服を干している時も、すごく神聖な気持ちになった。あの顔を埋めたくなるような、ミルクの好〜い匂い。

久々にごはんを作るのも嬉しかったな。今日は何を食べてもらおうかな、っていう風に最近は思うようになった。結局リクエストすっ飛ばして自分の食べたいもの作ってしまったりするのはしょっちゅうあるけど。しかもまた鍋。また鍋なの?って笑

でもこんな風に思えるようになるまでに時間はけっこうかかっている。結婚も、最初から夫婦として関係性ができている訳ではないし、家族だって産んだらいきなりお母さんになれる訳ではない。それぞれが、それぞれの時間を過ごし、衝突したり何度も離れたくなったり、心が穏やかではない日も少なくない。

家も毎日時間と労力がいるけど掃除をしてきれいに保つようにすると、例え賃貸でも、日ごとに愛着が湧いてくる。

ほんと、ちょっとした心がけとか努力を怠るといつも間にか汚れている。重くなった心のように。家族だってみんな違う人間だもんな。「当たり前」と「甘え」が行き過ぎるとけっこう面倒だもんな。

私はそんな感じが好き。
安心しててこの居心地の良さは当たり前のことのようだけど、これって奇跡だよねって、ちゃんと気付いていられる事、いつも今ここには宝物があるんじゃないかって思っていることが。

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